CHANT(チャント) 大宮アルディージャ

大宮vs栃木 「優勝」へ向け盤石の大宮と 「躍進」のタネを示した栃木

2015/08/11 19:01配信

武蔵

カテゴリ:コラム

明治安田生命J2リーグに中断はありません。

日本代表の国内組が奮闘する東アジアカップが開催される中でも

粛々と、しかし暑く熱く第28節が行われました。

首位をひた走る大宮アルディージャ。

2位との勝点差は14で

自動昇格圏の境目である3位との勝点差に至っては18。

コンディション的にも一番厳しいこの時期において

余裕を持った試合運びが出来る立場を得ました。

こうなると、J1昇格へ向けて必要なのは勝ち切ることよりも

勝点を相手に与えないことだったりするのですが

渋谷洋樹監督はどうお考えでしょうか。

今日の試合は、その一端が見えた試合ではありました。

対する栃木SCは20位。

21位・大分とは勝点差1

22位の岐阜とも勝点差4と

熾烈なJ2残留争いの真っ只中と言っても良いでしょう。

そんな中、第24節終了後に阪倉裕二監督が解任されました。

群馬との北関東ダービーを落とし

16位から20位に順位を落とした直後の解任劇で

そこから3節を消化した段階で20位ということで

後を受けた倉田安治監督は

結果として現在、順位を改善することに成功はしていません。

ですが、サッカーの内容は劇的に変わりつつあります。

今日の試合は、それが存分に味わえる試合でした。

攻めあぐねる大宮、守備が整備された栃木

前半から集中した守備を見せたのは栃木。

サイドを封鎖し、横の選手間の距離がキレイに詰められ

大宮のSBから始まる前進を防ぐとともにそこで奪ってのカウンターを窺います。

大宮もキチンとした守備ブロックからの

速い攻めが土台となるチームです。

したがって、外からのボール運びや

泉澤仁がサイドで受けてのドリブル突破などを駆使し

J2の荒波をここまで渡っては来ましたが

本来、固い守備ブロックを崩すのは

そこまで得意なチームではありません。

それもあってか

この日の栃木の守備には手を焼いていたように思います。

ただ、大宮もサイドから前進させるということは

スペースが比較的空いているという

攻撃面での理由もさることながら

奪われても比較的安全である=攻め込まれるまで時間がある

という守備的な面も、当然考えていたことでしょう。

そういう意味で、栃木のカウンターが不発に終わるのも

大宮のバランス感覚の賜物と言えるでしょう。


前半は0‐0で終了します。

カウンターから迎えたムルジャの決定機はありましたが

その他、個人技はともかく

順位ほどの差は全く感じませんでした。

大宮の強みを逆手に取った栃木・・だが試合を決められず

後半立ち上がり、栃木はサイド攻撃で

何度も首位・大宮ゴールを脅かしました。

その理由を説明すると、栃木は一段ギアを上げて

大宮のSBに積極的に詰める姿勢を見せました。

大宮は「J2の西川周作」こと加藤順大を擁するチームで

ボール運びに詰まったら

足下の技術があるGK・加藤に戻すことができます。

これが大宮の、少なくともJ2では特異な強みなのですが

足下の技術がある加藤は

ロングボールを蹴る際にも精度が非常に高いGKで

そういう意味では、戦術実行能力が高い選手だと言えます。

狙ったのは、その精度の高いGKからのロングボールです。

大宮はただでさえサイドからボールを運ぶチームです。

そして、そもそものセオリーではありますが

確実にサイドに集まるGKからのロングボールを栃木は狙っていました。

距離感を詰め、サイドに集中させ

セカンドボールを奪えばサイドから

整っていない相手守備陣に襲い掛かり

拾われても、選手間の距離が近いため

カウンタープレッシング気味に

これまた、相手に襲い掛かることが出来るという形でした。

そしてフィニッシュで終わることが出来れば

相手のゴールキックとなる・・・という形が、

まるで格闘ゲームのハメ技のように

複数回続きました。

後半立ち上がり、栃木はサイド攻撃で

何度も首位・大宮ゴールを脅かしました。

その理由を説明すると、栃木は一段ギアを上げて

大宮のSBに積極的に詰める姿勢を見せました。

大宮は「J2の西川周作」こと加藤順大を擁するチームで

ボール運びに詰まったら

足下の技術があるGK・加藤に戻すことができます。

これが大宮の、少なくともJ2では特異な強みなのですが

足下の技術がある加藤は

ロングボールを蹴る際にも精度が非常に高いGKで

そういう意味では、戦術実行能力が高い選手だと言えます。


狙ったのは、その精度の高いGKからのロングボールです。

大宮はただでさえサイドからボールを運ぶチームです。

そして、そもそものセオリーではありますが

確実にサイドに集まるGKからのロングボールを栃木は狙っていました。

距離感を詰め、サイドに集中させ

セカンドボールを奪えばサイドから

整っていない相手守備陣に襲い掛かり

拾われても、選手間の距離が近いため

カウンタープレッシング気味に

これまた、相手に襲い掛かることが出来るという形でした。

そしてフィニッシュで終わることが出来れば

相手のゴールキックとなる・・・という形が、

まるで格闘ゲームのハメ技のように

複数回続きました。

大宮がギリギリで「ミッションコンプリート」

栃木は徐々にエネルギーを失い

前に出ていけなくなります。

中美慶哉がボールをキープし、時間を作ろうと試みますが

そこを的にされ、大宮の好守備からの逆カウンターに

繋げられてしまいます。

後半の後半は、栃木にとって苦しい時間帯が続きました。

そして87分、栃木が崩されかけたところでPK献上。

この時のムルジャへの守備は全く焦る必要は無かったので

非常にもったいない失点となってしまいました。

この点、栃木はチームとして、もっと結果を積み重ねて

自信を付けなくてはいけないのかな、と思いました。

大宮は愚直に泉澤の足下にボールを入れ

そこへのフォローを欠かさないことで

栃木の守備陣を動かそうと努めました。

特に後半、決定機はほぼありませんでしたが

押し込んだ結果としてのPK獲得ではありますし

素晴らしい個人技を駆使しての勝点3は望むところでしょう。

大宮は任務を着実に遂行しました。


また、渋谷監督の優れたバランス感覚も見受けられました。

栃木が前に出てこられなくなった段階で

攻撃的なカードを切ったり

前掛かりになってしまったりというのは

多々、有ります。

まして、ホームで20位相手ともなればなおさらです。

アクシデントで交代枠を1枚使ってしまったとはいえ

焦りとは無縁の采配を見せました。

J1昇格、J2優勝へ向けて死角無し

といったところでしょうか。

栃木は惜しい試合でした。

得点だけが足りなかった、と言える試合だったのではないでしょうか。

やれることはやり切ったように思います。

そして、格上相手にこそ、より光るサッカーとはいえ

この試合内容を続けられれば

少なくともJ2残留争いからは脱出できるでしょう。

この先の躍進のタネを示したと言えるのではないでしょうか。

そのタネを咲かせるには

この試合、何度か決定機を迎えた中美や廣瀬浩二などが

ヒーローになれるかどうかでしょう。

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