監督解任はまだ序の口!?東京ヴェルディの明日はどっちだ!
2014/09/16 15:52配信
カテゴリ:コラム
「名門」東京ヴェルディは現在、全42試合のうち31試合を終えた段階で、J2に所属する22チーム中20位に位置する。
今年から新設されたJ3への自動降格圏である最下位・カターレ富山とは差があるが、入れ替え戦になる可能性が濃厚な21位との差は勝ち点4である。この客観的数字がどう目に映るかは人それぞれだが、21位のカマタマーレ讃岐はJ3からの昇格組で、戦力もクラブの規模もJ2の中で最下層と見られているのは事実だ。
そのクラブとJ2残留争いにおいて大接戦を繰り広げているという現状は「名門」クラブには相応しくない、というのが客観的な見方と言うことは出来る。
もっとも、偉いさんが落ちぶれる姿を好む人達は往々にして存在する。
そのような「名門」クラブの目に見えた形での分かりやすい凋落ぶりは、もちろん人々の興味の対象となるので、その例に漏れることなく、この流れもある種の人達には望まれているかもしれない。
そして、その手の人が多いことは否定できない。ヴェルディの現状、観客の少なさに起因する財政難を踏まえると、その手の人達が多いことがクラブの成長の足枷となっている。そういった種類の人は2種類いる。
ひとつは上記のとおりの好事家だ。そしてもうひとつの種類の人達が存在するのは、ヴェルディというクラブが己でまいた種、自業自得とも言えるのだ。いわゆるアンチヴェルディが存在すること、その原因について触れたい。
アンチヴェルディとは?
アンチヴェルディと言ってもここでは、ホームタウン争いでしのぎを削り、ホームスタジアムを共有するFC東京のサポーターなどを主に指すワケではない。そういったいわゆる「他のパイ」ではなく、本来なら味方に付けるべきホームタウンの地域住民に蔓延する空気を指す。
では、その空気はどうやって形作られてきたのか。
東京ヴェルディは、Jリーグ発足の時にはヴェルディ川崎という名称だった。これは川崎市に本拠地を置き、等々力陸上競技場をホームスタジアムとしていたためだが、これは単なる落とし所に過ぎなかった。
ヴェルディ側は本拠地を東京にし、ホームスタジアムも国立競技場にすることを希望し、それが日程消化において不都合が生じることからリーグ側から許可が下りなかったからだ。しかしヴェルディはそれ以降も、重要な試合や観客増が見込める試合は国立競技場を使用し、等々力競技場は2号扱いだったのだ。これでは反感を買っても仕方がない。
そして、それを盾に等々力競技場の改修工事を、等々力競技場を所有する川崎市側に迫り、実際に工事に着手させている。その費用は100億円とも言われており、そこまでした「2号さん」を捨てる形になっての味の素スタジアムへの移転時には、禍根を残すことになった。
これがヴェルディの作りだした空気だ。こうして作りだされた空気は、移転先にも蔓延することになった。すなわち、川崎市への「仕打ち」を繰り返すのではないかという疑心暗鬼、不安感を持った人達が、ヴェルディ不支持を打ち出す主な勢力として存在するのだ。
また、俄かに持ちあがる練馬への移転話も拍車をかけた。移転は理屈には合うかもしれないが、ビジネスにおいて心情を解さないことで生じる弊害も確かにある。
動員不足による資金難。今、そこにある危機。
ご存知の通り、東京ヴェルディは資金難であり、その所以はファン離れ、観客動員の伸び悩みにある。観客動員が増えなければ、広告効果という観点から、スポンサーも付かず、スポンサー料も伸びないからだ。
東京ヴェルディの今年の動員数はJ2の22チーム中12位と中位をキープしている。しかしそれは昨年の9位と比べて順位を落としている。更に問題なのは収容率だ。収容率とは、実際の動員観客数を、ホームゲームを開催するスタジアムの収容可能観客数で割ったパーセンテージだ。
東京ヴェルディはこの数字が2度目のJ2参戦となった2009年から一つの例外も無く最下位に甘んじ続けている。ちなみにJ1に所属し、日本代表選手を複数有する期間の長いFC東京ですら、この数字は50%を前後する。
この数字においてJ1のトップを2008年から守り続けるのは、等々力競技場をホームスタジアムとする川崎フロンターレであることは、ヴェルディにとっては皮肉だが、川崎の人達においては痛快事と言えるのではないだろうか。いや、今やそれ程問題にもされていないかもしれない。
一般的に、規模の大きいスタジアムはそれだけ使用料も嵩み、収容人数に見合った動員をせねば採算に差し障る。東京ヴェルディは比較的規模の小さい駒沢や西ヶ丘を使用することも最近では増えてきたが、それでもこの現実が横たわる。
「東京ヴェルディは200億円クラブを目指す」と球団社長は言った。これは「Jリーグにビッグクラブを作る構想であり、それは20年で200億円規模のクラブを作るというもの。それがヴェルディでありたいと思っている」とのことだった。掛け声は良いが、現時点では全くの夢物語だ。
そして思い浮かべるのは、経営陣がどのような変遷を辿ろうとも、言っていることは変わらないということだ。日本テレビという親会社があり、そこから首脳陣が派遣されていた時にも似たような勘違い発言は繰り返されていた。
「あの『名門』ヴェルディが復活しているぞ!」というアナウンス効果を狙うにしても、もう少し考えなければただのオオカミ中年で終わってしまう。それどころか、今そこにあるJ3降格という危機を回避できるかが大きな問題なワケで、よく「監督解任ブースト」とは言うが、それは監督解任による無用の混乱の副産物でしかないのだ。
その混乱を引き起こしたのも現経営陣であることを忘れてはならない。J3降格を回避したとしても、現経営陣の責任追及は免れないだろう。もっとも、Jリーグに「国有化」されたヴェルディに派遣されてきた社長を、正しく、プラスに転じるような非難をする術があるとは思えないが。
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fast | 0 0 |2015/10/30|15:42 返信
ヴェルディが球界の盟主になればよかった。
名無しさん | 1 2 |2014/12/07|17:44 返信
東京移転のサポミでヴェルディ側はフロンターレのJ加盟を東京移転の理由の一つに上げてたんだけど、FC東京が翌年にJ加盟して情況が同じになってしまったのは皮肉だなと当時思った
名無しさん | 1 0 |2014/09/30|15:46 返信
93年12月の移転大騒動について書かずに
よくアンチの空気が蔓延とか書けたものですね
名無しさん | 1 0 |2014/09/29|23:39 返信
Jリーグから三行半つきつけられ、出資を断られまくった挙句、現社長が個人的なツテを使って出資を募りなんとかチームお取り潰しを免れた過去があるので現経営陣に感謝はあれど非難することは無いんじゃないかなサポ的には。
名無しさん | 0 0 |2014/09/29|15:12 返信
>>国有化
2010年にJリーグ子会社がヴェルディ株を引き受けてJリーグが一時的に直接経営に介入したのは事実かと。
その後、バディ幼稚園などが出資して羽生さんはJリーグを辞めて社長を続け現在に至る。
名無しさん | 0 0 |2014/09/29|15:03 返信
要するに何が言いたいのかわからない記事だなあ
現経営陣を非難したいだけにしか見えないがね
名無しさん | 10 0 |2014/09/17|18:32 返信
ヴェルディはJに借り入れがあるわけではないし、羽生社長はJリーグを辞めて骨を埋める覚悟でヴェルディの社長やってるのにどこから国営化が出てきたんだ??
名無しさん | 6 0 |2014/09/17|09:44 返信
客観的に見てその通りだと思います
名無しさん | 2 2 |2014/09/17|08:37 返信
と、アンチが申しております。こいつ取材もしてない上に私情だけのアンチ丸出し。記事書く資格なし(笑)
名無しさん | 12 7 |2014/09/16|16:30 返信