CHANT(チャント) 日本代表

五輪世代との兼務となる日本代表 森保監督。トルシエ氏が残した功績から見る若き世代からの浸透。

2018/07/30 13:35配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム


日本代表のワールドカップでの戦いは、評価以上の日本中を熱くする結果を持って
日本中を熱くし、幕を閉じました。

これまで日本代表は、ワールドカップ毎に監督を交代し4年間という大会周期で日本代表というチームを創ってきていますが
ロシア大会までは、アギーレ監督からはじまり、ハリルホジッチ監督、そして大会直前の解任劇を経て西野監督という3人の監督が関わったチームとなりました。

注目された日本代表の監督は、東京五輪世代との兼任となる森保一氏。
サンフレッチェ広島を率いて3度のリーグ優勝を達成したのは、まだまだ記憶に新しい
日本を代表する監督といって良いであろう指揮官です。

2022年カタールW杯に向けることはもちろん、東京五輪世代からのスムーズな選手たちの引き上げも期待され、
結果によってはその後の長期政権を目指すことも視野に入れられているであろう監督でしょう。

・年代別強化から取り組んだトルシエ式を越えられるか

2002年日韓W杯でベスト16という結果を残した日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督。
トルシエ監督は、ワールドユース大会(現U20ワールドカップ)で
黄金世代と今でも称される20歳以下の世代を率いて、世界大会最高位となる準優勝という結果を残し、

その世代を中心として上の世代と融合させたシドニー五輪では、ベスト8。

さらにはアジアカップでは東アジア勢として初となる優勝を成し遂げ、
コンフェデレーションカップでは準優勝。

そして2002年日韓ワールドカップではベスト16と、これまでの日本代表として
最強であったのではないかという数々の結果を刻んだ日本代表を創りました。

黄金世代となったU20監督を務めましたが、契約外だったこともあり、なんと無報酬で監督を兼務。
U20世代、五輪世代、そして日本代表と監督を務めたことで、トルシエサッカーが若き世代から浸透したことで
熟成したチームをワールドカップに集大成として持っていくことができたチームでした。

日本サッカー協会が、森保監督に五輪世代との兼務を任せるにあたり
日本サッカー史のモデルとしてトルシエ監督の功績を照らし合わせたことと考えられますから、
森保監督のサッカーを若い世代からの浸透を目指し、A代表に反映させスムーズに若い世代がA代表にステップアップすることにもつながると
期待してのことであろうと思います。

トルシエ監督率いたワールドユース準優勝メンバーは黄金世代と呼ばれていますが、
もともとの個々の素質はもちろん高いものがあったでしょうが、それを世界大会で結果を出す世代にしたのはトルシエ監督の力によるものだったと感じます。
と、いうのも黄金世代がA代表で中心となったのは2002日韓というよりも、後のドイツ大会でしたが、結果は予選リーグ敗退。
トルシエ監督の起用法や戦術、世界と戦う術を選手たちに与えていたのだと感じさせる結果でした。

黄金世代は、20歳以下からA代表で迎えた日韓ワールドカップ時には23~24.25歳で迎えたことを考えても
プラス4年で迎えるサッカー選手として一番良き時期にどこまでいけたのかということは今でも考えることです。

森保監督は、現在21歳以下の選手たちを指揮をしながらA代表を指揮することになりますが
東京五輪が2020年、そしてワールドカップは2022年。
現在21歳の選手たちが、23歳で五輪、25歳でワールドカップということを考えると
選手として中堅となるその時期にチームにとって熟成された状態でワールドカップに挑めるであろうことは魅力的です。

近年の日本代表は、なかなか若い世代が台頭できないことが続きました。
4位という成績を残したロンドン五輪世代も、思ったように日本代表に絡めなかったという現状。
世界と戦い結果を残した世代がA代表に多く絡めなかったのは、見つめなければいけない点でしょう。
さらには、リオ五輪世代はもっと厳しい結果となったといっていい。
五輪経由、ワールドカップというのがすべてではないものの、貴重な国際大会を経験した選手たちが、日本サッカーを引っ張る存在になってもらいたいところ。

東京五輪世代は、自国開催という大きな大会の経験者となるわけですから、
その経験をA代表に繋げてほしいなと期待したいです。


 

Good!!(100%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる