CHANT(チャント) 名古屋グランパス

【名古屋グランパス】 攻守のセンス溢れる田口泰士 アギーレJAPAN次なる一手 【J1】

2014/09/26 08:03配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム


アギーレJAPANがスタートした9月。
どんな選手が選出されるかと予想を張り巡らす報道が連日続いたが、その選出には誰もが予想できないメンバーも含まれていた。
アギーレ監督や周辺スタッフたちが選出する可能性は、Jリーグでプレーをしている選手に平等にあると感じる選出だった。

9月の2戦を終えて、10月にも2試合が行われる。
次にアギーレ監督が選出し、自分のサッカーにあてはめ試すのはどんな選手になるのだろうか。

さまざまな選手の名前が聞こえる中、注目すべき選手の一人に名古屋グランパス・田口泰士の名前も挙げられることが多くなった。

田口の名前が出るのは実は今回がはじめてではない。
ザッケローニ監督指揮の日本代表候補にも挙がるのではないかという見解を持った人も多くいた。

今、旬な選手として名前を挙げるのであれば間違いなく入ってくるのがこの田口だ。

●小さな頃からの国際経験

田口の名がサッカー業界に届いたのは小学生のころ。
全国的にみてもなかなかサッカーが根付かず、まだまだ野球文化が強い沖縄県から田口は小学生の頃、日本代表に選出された。
遠く沖縄県の選手が日本を代表する場に選ばれることは容易ではなく、相当な能力が光っていない限りは難しい。
全国にいる数々の魅力ある光を放った選手たちよりも、田口は独自の光を放っていた。

U-12に選出された田口はその後、中学生になっても選抜に選出され続け、U-15日本代表の頃に参加した国際大会ではMVPを獲得するなど同世代では突出した才能を武器に、経験を重ねていった。

その頃にはもうJユースでプレーすることがプロへの近道のようになっていたが、田口が選んだ道は高校サッカーへの道だった。

たくさんの選択の中から選んだ道は、流通経済大学付属柏高等学校。
1つ上には現清水エスパルスのエース大前や、現在京都サンガ所属の比嘉祐介などがいた。

高校選手権を観ていた人たちは覚えていることだろう。
流経柏が優勝したときのことを。
大前の爆発的なストライカー能力が目立ったものの、あの時の流経柏はとてつもなく強かった。
あの時2年生の選手として出場していたのが田口だった。

高円宮杯でも優勝を果たしたその年の流経柏は、全国敵ナシと呼ばれるほどに強く
エース大前が卒業した次の年、田口が3年生時にもインターハイ優勝を果たし、田口は高校時に獲れる3大タイトルはすべて手にした。

驚くころに田口はそれだけの道を歩んできたにも関わらず、プロへの道を真剣に考えたことはなかったという。
小学生から国際経験を積み、国際大会で優勝しMVPを手にしても、高校3大タイトルを獲ってもプロへ進む自分の未来にピンときていなかった。

この経歴だけを見ると輝かしいサッカーエリートを歩んできたように見えるが、プロに進み田口は長い間Jリーグの世界で大きな壁にぶつかることとなる。

田口のポジションは今でこそ、知性のあるボランチというポジションだが
当初田口はFWやトップ下や攻撃的なMFという位置でプレーしてきた。
ボランチの経験はほぼない状態だったが、攻撃的な位置では名古屋グランパスでは出場する機会はほぼなかった。

●運命を変えたボランチへのコンバート

転機となったのは2012年夏のことだった。
クラブの英雄でもあるストイコビッチ監督政権の下で、コーチを務めていたボスコ・ジョロヴスキコーチにボランチをやってみろと言われたのだ。
田口のプレーを熟知したコーチは適正はボランチだと指示した。

攻撃的なポジションにいた選手がボランチに入るとどうしても、攻撃的な部分に重点を置いてしまいボランチながらトップ下寄りの動きをしてしまう選手が多くなってしまう。
しかし、田口の能力はボランチでの守備にいきた。
知的なプレーをする田口にとってボランチ位置でリスクマネジメントを考え守備をすることで能力を発揮したのだ。
それは新たな発見だった。

知的にプレーすることで周囲とのバランスもうまく取ることができ、周囲と連動しながら効果的な守備をすることができる。
そして当然小学生から積んできた攻撃的な場面でのセンスも光る。

インターセプトの回数も多く前へ供給できるだけでなく、相手の脅威になるような位置とタイミングを読むことができる。

田口にとってボランチへのコンバートは青天の霹靂となった。

結果的に試合にそれまでほとんど出られなかった田口は、試合に出場できるようになり、名古屋のボランチには田口という印象が強くなった。
ミスに厳しいストイコビッチ監督は時に、一本のパスから生んでしまったミスでスタメンから外したこともあった。
しかしそれも田口にとって、試合に出られないこと、・スが生んでしまう信頼の崩壊を示したことになり、そういった経験を経験として積んだこととなった。
たからこそ、今の田口が存在するのだ。


今の田口は試合を自分で支配するゲームも多く存在する。
この試合は田口の試合だというほどにボール奪取率も高く、ボールも獲られない、インターセプトも通り、相手のパスコースをほぼ読める。
試合をメイクし、とんでもないテクニックとパス捌きを魅せる。

そんな試合は田口が支配している試合といって良いだろう。

田口がボランチでコンビを組むのがダニルソンというのも大きかった。
元コロンビア代表のダニルソンはJリーグ屈指のボランチだ。
ダニルソンが持っている能力があるからこそ、田口がより自由に自分の才能を開花させることができたのかもしれない。
他にも磯村や中村などチーム内の競争は激化し、田口は強くなっていった。


なんといっても田口のセンスある巧みなパス、そしてテクニックは人々を魅了する。
思わず声が出てしまうほどのfootballを魅せてくれることが今年は多くなった。

ストイコビッチ監督は田口のことを
日本のシャビ と賞賛したことは記憶に新しい。


名古屋グランパスは今シーズンは降格圏に入ってしまった時期もあり、良いシーズンを送っているとは言い難い状況といえども
川又堅碁の加入などもあり、現在は負けなしを続け、徐々に順位を上げている。

日本代表は次世代のボランチを誰が担うかという争いが激化することは間違いない。

山口蛍、柴崎岳を筆頭に日本代表候補には若いながらに経験ある良い素材がいる。
田口は少年時代から経験を積んでいるものの、Jリーグの舞台では経験という部分ではまだ劣っているかもしれない。
しかし、田口にしかないものを表現できるようになりそれを強く今放っている。

 

アギーレJAPANの次なる一手の候補として、田口泰士という名前が出ることも、そう遠くはないはずだ。

ゲームメイクもできる、FKも蹴れる、守備センスもあり、試合を支配でき、味方選手の能力を引き出すようなパスも供給できる。

 

日本サッカーが生んだ
知性に溢れるテクニックプレーヤーが日本代表を騒がせる存在になるのが、楽しみである。

名古屋グランパスといえばJリーグを代表する選手が数多く在籍するが、しばらく日本代表選手は選出されていない。

オリジナル10であり強豪クラブと評される強き時代を経て名古屋グランパスが育てた田口泰士という可能性をアギーレ監督はどう見ているか―。

Good!!(100%) Bad!!(0%)

田口評が適格ですごくいい記事だと思います。
アギーレからの評価も高そうなんで、期待してます!

lovebuzz   Good!!0 イエローカード0 2014/11/19|17:43 返信

とぅーさんの記事も書いてください。

あなたはすごい  Good!!5 イエローカード0 2014/10/05|02:18 返信

大変遅くなりましたが、コメントありがとうございます!
闘莉王選手!リクエストはとても嬉しいです。
近々是非書かせていただきます。

読んでいただきありがとうございます!

Tomoko Iimori   Good!!1 イエローカード0 2014/11/07|12:39

この記事も読んでみる