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日本人選手に求めるピッチ上での柔軟性

2018/04/09 19:47配信

武蔵

カテゴリ:コラム

春というのは人々が新たな一歩を踏み出す季節です。3月まで慣れ親しんだ場所に別れを告げ、期待と不安を胸に新しい生活のスタートを切ります。

その典型例が新社会人でしょう。今まで自分を守ってくれていた人の手を離れ、身一つで社会の荒波に飛び込んでいかなければなりません。

苦しいこともあるでしょう。悔しい思いをすることもあるでしょう。

しかし、そうやって少しずつ少しずつ一人前の社会人になっていくわけです。

新社会人が最初にぶつかることになるであろう壁、それは「自分で考える」ということではないでしょうか。

学校から与えられた課題をこなせば良かった学生時代。しかし、社会に出たらそうはいきません。

よく「最近の若者は言われたことしかできない」なんて言われますが、社会に出たら自分の頭で考えて自発的に行動を起こすことが求められます。

ピッチ内での“アドリブ力”

これは何も新社会人に限った話ではありません。最近の代表戦を見ていると、私は日本サッカー界にも同じことが言えるのではないかと思います。


先日のベルギー遠征でのこと。余計な手数をかけない攻撃を目指すハリルホジッチ監督の指示のもと、日本代表の選手たちはボールを奪うと、シンプルに相手のディフェンスラインの裏へボールを放り込もうとしていました。それ自体は悪いことではありません。

問題はその戦術が通用していないにも関わらず、日本の選手たちがひたすら同じことを繰り返していたこと。相手の守備陣形が整っているにも関わらず、無謀なスルーパスを試みて、せっかく奪ったボールを再び相手に渡してしまうといったシーンを何度も目の当たりにしました。

上司の指示を忠実に守る生真面目さは、日本人の美徳かもしれません。しかし、ビジネスにおいてもサッカーにおいても、それだけで戦っていけるほど世界は甘くないです。直面している問題に対して、自分たちの頭で解決策を模索して答えを出す。日本人には、そんな現場での“アドリブ力”が欠けているような気がしてしまいます。

確かに上司の指示に背くことは勇気のいることです。もしも自分で考えた対応策が失敗したらと考えると躊躇してしまう気持ちも分かります。しかし、上手くいかなかったときは、あとでまた話し合えばいいじゃないですか。自分の考えていたことを率直に伝えて、時には衝突しながら、お互いを理解していけばいいじゃないですか。そうした意識のすり合わせがチームを一つにしていくのではないかと思います。

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