CHANT(チャント) 日本代表

日本代表、“仮想セネガル”に1-1のドロー

2018/03/26 18:47配信

武蔵

カテゴリ:コラム

ベルギー遠征に臨むサッカー日本代表が、マリ代表と対戦しました。

日本は前半終了間際に軽率なファールから与えたPKで失点。後半に入ってからもなかなか決定機を作り出すことができませんでしたが、途中交代でピッチに入った中島翔哉選手が、アディショナルタイムに劇的なゴールを上げ、何とか1-1のドローに持ち込みました。

負けなかったということだけは評価したいですが、試合全体を通して見れば、到底満足できる内容ではありませんでしたよね。

ロシアW杯で戦うことになるセネガルを想定したゲームでしたが、個人の能力で言えば、やはりセネガルよりも格下の相手です。そのマリ代表に勝ち切ることができなかったというのは、重く受け止めなければいけません。

日本が攻めあぐねていたワケ

デュエルの局面における両チームの身体能力の差が目立ったゲームでしたが、それ以上に私が気になったのは、日本代表の攻撃の形がほとんど見えてこなかったこと。特に後半は決定機らしい決定機を、ほとんど作らせてもらえませんでしたよね。

序盤はまだ期待が持てる内容だったと思います。前線の選手がポジションを入れ替えながら、ボールを引き出し、両ウイングを中心に決定的なチャンスを作り出しました。しかし、前半途中から攻めあぐねるシーンが目立つようになります。明らかに横パスが増え、攻撃が停滞。敵陣深くまでボールを運べなくなってしまいました。

その原因の一つは、中盤で攻撃を組み立てるゲームメイカーの不在。この日、ダブルボランチの一角には、川崎フロンターレの大島僚太選手が入りました。この大島選手、非常に効いていたと思います。マーカーがいる状況でも、積極的に前を向いて、次々と縦パスを供給。

それが攻撃のスイッチとなり、前線の流動的な攻撃を促していました。しかし、前半33分に大島選手が負傷。代わりに山口蛍選手がピッチに入ったのですが、ここから日本の効果的な攻撃が見られなくなってしまいました。

ダブルボランチを組む長谷部選手と山口選手は、ともにパスで攻撃を組み立てるタイプの選手ではありません。その結果、ミスを恐れてか、リスクを避けた横パスが増加。前線にボールの入るシーンが激減してしまいました。

その一方で、前線の選手たちの動き出しにも問題があったと思います。それは裏への意識が強すぎること。監督の指示なのかもしれませんが、裏のスペースを意識するあまり、相手のディフェンスと中盤の間のスペースでボールを受けるシーンが少なかったように感じました。

もちろん裏に抜け出す選手は必要です。しかし、全員が裏のスペースばかり狙っていては、当然、相手の守備ブロックを崩すことはできません。前線の選手の間でコミュニケーションを取りながら、より連動性を持った動きをしてもらいたかったと思います。

まとめ

多くのサポーターが感じているとは思いますが、ここまでの戦いぶりを見る限り、ロシアW杯の展望は決して明るいものとは言えません。まだウクライナ戦が残っていますが、せめてW杯に向けて期待を持たせてくれるような試合を見せてほしいと思います。

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