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タイ人プレイヤーの躍進とJリーグの発展

2018/03/01 21:49配信

武蔵

カテゴリ:コラム

いまJリーグでタイ人プレイヤーの存在が注目を集めている。

そのきっかけとなったのが、コンサドーレ札幌に所属する“タイのメッシ”ことチャナティップ・ソングラシンだ。

昨夏、日本にやってきたチャナティップは、すぐさまJリーグに適応。主力として札幌のJ1残留に大きく貢献した。

そして、彼に続けとばかりに、今季は新たに2人のタイ人プレイヤーがJリーグにやってきた。

広島のティーラシンと神戸のティーラトン・ブンマタンである。

ともにタイ代表におけるレギュラークラスの選手であり、タイ人プレイヤーに対する関心の高まりがうかがえる。

Jリーグの「アジア戦略」

近年、Jリーグではタイに限らず東南アジア出身の選手を獲得するチームが増えている。

こうした動きはJリーグの「アジア戦略」に依るところが大きい。これまで地域密着をモットーにしてきたJリーグだが、国内におけるサッカー熱の沈下や来場者数の減少により、その市場は縮小傾向にあると言わざるをえない。

そこで、数年前に新たな市場ターゲットとして目をつけたのが東南アジアだ。

サッカー後進国に見られがちな東南アジア諸国だが、意外にも国内におけるサッカー人気は高く、

海外サッカーの中継なども盛んに行なわれているという。

東南アジア出身選手の積極的な受け入れは、有望な人材の発掘だけではなく、そうした熱心なサポーターたちをJリーグに引き込むという思惑を含んでいるのだ。

本田圭佑がパチューカに移籍してメキシコサッカーが注目を集めたように、自国のスター選手が移籍すれば、自ずとそのリーグに対する関心というのは高まっていくもの。

それによって国外のサポーターが増えていけば、クラブは収入面で大きなメリットを獲得することができ、ひいてはそれが日本サッカー界全体の発展に繋がるのである。


実際に、国民的スターであるチャナティップの札幌加入は大きな反響を呼び、タイでは本格的にJリーグの中継が始まった。今後、タイ人プレイヤーの活躍が続けば、タイ国内でのJリーグの人気向上と、それに伴う経済効果が見込めるはずだ。

成長著しいタイサッカー

近年、サッカー熱の高まりとともに、タイサッカーは急激な成長を遂げている。

今後、Jリーグにおける活躍の場が増えていけば、ますます力をつけていくことだろう。

現時点ではアジアトップレベルには手が届かないまでも、その距離は日に日に縮まっている。

現在、アジアでは強豪国として位置付けられている日本も、決して安泰ではないというわけだ。

ここまでJリーグの「アジア戦略」は、ある程度の成果を収めてきた。しかし、日本がアジアのサッカーをリードする存在であり続けていくためには、ここで立ち止まっていてはいけないと思う。

迫り来る東南アジア諸国に追いつかれないよう、Jリーグおよび日本サッカー界はその発展のための次なる一手を求められている。

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