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横浜F・マリノスのマルティノス、SNS上で人種差別行為の被害に

2017/10/02 20:31配信

武蔵

カテゴリ:コラム

昨季から横浜F・マリノスに所属しているクエンテン・マルティノスが、9月25日、Twitter上で差別的な行為を受けたことを明かした。

はじめは馬鹿げたイタズラだと軽く受け流そうとしたマルティノスだったが、今後こうした行為が再び行われることのないよう、

今回はあえて声を上げることにしたという。

欧州と比べると人種差別的な行為の少ないJリーグだが、SNS上でのこうした蛮行は度々話題になっている。

当時ガンバ大阪に所属していたパトリックや鹿島アントラーズに所属していたカイオの騒動は、記憶に新しいのではないだろうか。

多くのサポーターに愛されるマルティノス

今季ここまで斉藤学とともに横浜F・マリノスの両サイドを支えてきたマルティノス。

「マルちゃん」の愛称で多くのサポーターたちから親しまれている彼が、こうした騒動に巻き込まれることとなり、個人的にも心苦しい思いでいっぱいだ。

今回このようなことになってしまったが、問題となっているのは個人のツイート。

決して日本国民全体が差別意識を持っているわけではないし、現に横浜F・マリノスのサポーターに限らず、日本全国のサッカーファンから励ましの声が届いているという。

マルティノス自身も翌日の練習後「みんなが悲しんでくれていることに感謝したい」と述べており、気持ちを新たにしている様子だ。

SNSの使い方について今一度考えてみよう

今回はマルティノス本人が声を上げたことによって問題が表面化したが、

SNSを見ていると人種差別的な投稿というのは問題になっていないだけで案外存在するものだ。

だが、考えてほしい。

本人たちは仲間内で冗談を言い合うような軽い気持ちで投稿しているのかもしれないが、

SNS上での投稿は決して閉鎖的空間における発言ではなく、むしろ全世界に発信しているオフィシャルな発言。

誹謗中傷した本人に届く可能性だってあるのだ。

今回のマルティノスの行動は非常に勇気あるものだったと思う。大ごとにすることで、彼本人はもちろん、

彼の家族や周りの人を傷つける可能性だってあったのだ。それでも、マルティノスは毅然とした態度で人種差別行為に立ち向かった。

この勇気ある行動を無駄にしないためにも、私たちは今一度SNSにおける立ち振る舞いについて考えていかなければならない。

該当者には厳罰を

ここまであれこれ言ってきたが、実際問題、SNSにおける人種差別行為を完全に無くすのは難しいと思う。

世の中には言われても分からない馬鹿というのが一定数いるものだ。

だからこそ、私はクラブおよびリーグ全体が該当者に対して厳しい処置を与えることを望みたい。

もちろん個人の認識で人種差別が撤廃されるのが一番なのだが、人種差別撲滅のためには公的な機関がきちんと

「人種差別=悪」「人種差別=罰則」

という図式を明確にすることも必要だと感じる。

今回の件を受けて同クラブは神奈川県警に被害届を提出。まだ犯人の特定には至っていないようだが、クラブが迅速な処置を行い、人種差別に対して

厳正な姿勢を示したというのは素晴らしいことだと思う。今後も問題の究明に向けて尽力していただきたい。

最後に

現在、Jリーグでは数多くの外国人選手がプレーしている。

その地域も様々で、ブラジルや韓国、欧州、中にはマルティノスのようなキュラソーという聞き馴染みのない国の代表選手だっているのだ。

そうした外国人選手たちが疎外感を感じることのないよう、クラブのサポーターだけでなく、

Jリーグ全体で彼らを温かく迎えるような姿勢が必要なのではないだろうか。

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