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【大宮アルディージャ】遠のくライバルたちの背中…大宮巻き返しなるか

2017/09/26 21:55配信

武蔵

カテゴリ:マッチレポート

9月23日、J1第27節が行われた。現在、降格圏内である17位に沈む大宮アルディージャは、敵地ヤマハスタジアムに乗り込んで難敵・ジュビロ磐田との試合に臨んだが、1-2で敗北。

残留に向けて勝ち点1も無駄にできないチームにとって痛すぎる黒星となった。

一方、大宮と残留を争う甲府と広島はともに勝利。現在15位を走る広島との勝ち点差は5に広がった。

残り7試合で勝ち点差5。数字的に見れば、まだまだ残留も可能かもしれない。

しかし、現在のチーム状況を考えると、決して容易なミッションでないことは間違いないだろう。ここから大宮が巻き返すためには何が必要なのだろうか。

いざ現実路線への舵取りを

今季途中から、降格圏内に沈むチームの再建を任された伊藤彰監督の目指すスタイルは、攻撃に人数をかけてボールをポゼッションすることでゲームを支配する、いわば“バルサスタイル”だ。

それまで堅守速攻をベースに戦ってきたチームに、バックラインからショートパスでビルドアップしていくという“遅攻”の意識を植え付けた。

だが、今のところ、その方向転換がチームにプラスになっているとは言い難い。

今回の磐田戦でもパスを繋ぐという意識は垣間見えたものの、ボールを失うことを恐れるあまり、横パスやバックパスばかりが増加。

途中で攻撃のスイッチを入れる選手もおらず、ダラダラとした展開が続いた。

結果、リスクを犯したバイタルエリアへの縦パスはほとんど見られず、大前、江坂、マテウスが前線で孤立するシーンが目立った。

決してパスサッカーが悪いと言っているわけではない。

だが、1つのスタイルに固執してリーグを勝ち抜いていけるほど、大宮というチームが成熟していないのも事実だ。

実際、磐田戦でもチャンスに繋がったのは、良い位置でボールを奪って素早く相手のWBの裏のスペースを活用できたときがほとんど。

大宮というチームがこれから少しでも勝ち点を積み重ねていくには、相手のスタイルに応じて、チーム全体で速攻と遅攻を使い分けていくのが現実的な路線なのではないかと思う。

守備面の整備も急務

前述した攻撃面だけではなく、守備面でも数多くの課題が残る。失点数はここまで48と、残留を争うライバルたちと比べても飛び抜けて多い数字だ。

ここまでのリーグ戦でクリーンシートを達成したのは浦和戦、広島戦、新潟戦の3試合のみ。

逆転で残留を達成するためにはやはり守備の立て直しが急務だろう。

大宮の守備の問題、それは守備がきちんと組織化されていないことだと思う。

チーム全体としてどこでボールを奪うのか、どこを抑えなければいけないのかという意図がまるっきり伝わって来ない。

そのため各々の選手に連動性が生まれず、組織的な守備ブロックを形成することができないのだ。その結果が磐田戦だろう。

ボールホルダーへのチェックは常に半歩遅れ、少しサイドに揺さぶられただけでバイタルエリアを空けてしまう。

また、明確な取り所を設定していないため、ディフェンスラインもズルズルと後退。余計、磐田にのびのびとプレーさせてしまった。

伊藤監督は試合後に守備の修正を誓ったものの、口から出るのはどれも具体性のない言葉ばかり。ハーフタイムコメントや試合後のコメントを通して

「球際で激しく」という言葉を繰り返していたが、なぜコンパクトなサッカーができていないのか、なぜ球際で一歩遅れてしまうのか、それをもう一度マクロレベルで見つめ直してみてはいかがだろうか。

状況は厳しい

はっきり言って状況は厳しい。

次節の清水エスパルス戦は残留に向けて絶対に落とせないゲームだが、

磐田戦でも孤軍奮闘の活躍を見せていたエース・マテウスの累積での欠場が決まっている。

今こそチーム一丸となって動き出さなければならない。

果たして大宮はかつてのようなシーズン終盤にかけての異様な粘りを披露することができるのだろうか。

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