CHANT(チャント) 流通経済大学サッカー部

【RKU】 準決勝にて敗退。総理大臣杯、3位 流通経済大学 1-2明治大学 【大学サッカー】

2017/09/09 10:47配信

CHANT編集部

カテゴリ:コラム


総理大臣杯 準決勝
ヤンマースタジアム 18:00キックオフ

流通経済大学 1-2 明治大学


2年前、同じ場所同じ準決勝の舞台で明治大学と対戦し、敗退した悔しさ残る記憶と共に
この試合に挑んだ流通経済大学。

明治大学とは常に、大事な試合と位置づけられる試合を戦ってきた。
昨季リーグでは、前期は明治大学から唯一となる勝利を手にしたものの 後期の明治戦では、不調が続いていたチームが転機するきっかけを求め、
集中した魂の伝わるゲームを展開しながらも、逆転負け。
今季リーグ前期では、先制点を獲得しながらも逆転負けを喫し、悔しい気持ちを重ねてきた。

関東の大学は1部に限らず2部リーグ所属の大学であっても、力のあるチームばかりが揃うが
明治大学との対戦は意識を置く試合となることは必須であり、ライバルと位置付ける相手だ。

準決勝の舞台。
勝てば決勝―。
特別な空気は、チーム全体の志気に繋がり、スタンドから応援する部員たちの応援からもいつも以上の熱が発せられた。
ヤンマースタジアムに響くチャントの声は、選手たちの高まったボルテージを一層奮い立たせた。

しかし。
8分、相手コーナーキックから失点を喫してしまう。

1点ビハインドとなった試合序盤から、得点を必ず奪わなくてはならない状況となった流通経済大学だが
攻撃に出る意図を明治大学に対応されることで、攻撃のリズムをなかなか掴むことができない。
この日も流通経済大学は守田英正(4年)を中心に粘り強く展開するものの明治大学の対応により、
前線までボールを運ぶことが難しい時間が続く。

前半を0-1で折り返し、後半に入るとその1点をまずは追いかけなくてはならない状況の中で、
なかなからしさを生み出せない展開が続き、中野監督は交代カードを切る。

足の痛みが消えず、限られた時間でのみの起用となるキャプテン石田和希(4年)の投入だった。
「実際には足の状態を考えると早い時間帯だった。でも自分の仕事をしなくてはと思った。なんとかするんだ、と意気込んで入った」
という石田は、今大会の自身の役割を「チームの精神的支柱となること」と置いていた。
足の痛みは消えず、踏み込むことも難しい。誰かと接触をしないようにという選択を常にしながらプレーしていたと話す。
そういった状況でも自分にできることは「チームの精神的な部分を持ち上げること。まとめること。」
コンディションは決して万全ではない。それでもピッチに立って放つ存在感と志気をまとめるキャプテンシーがある。

しかし、73分には明治大学の力を示すかのようなゴールにより失点を重ねてしまう。

その直後だった。
この大会で、瞬間的にチームの目を覚ますような力を発揮し、チームのムードメーカーでもあり
最前線でボールを呼び寄せながら相手に圧をかける力強い存在。
立花歩夢(4年)が、思い切りの良い自身の存在を叫ぶかのようなゴールでゴールネットを揺らした。

このゴールで、流通経済大学の「らしさ」に火をつけることとなり
明治大学に怒涛の攻撃を何度も仕掛ける。

一人一人から、そしてスタンドから
「追いつきたい」という強い気持ちが放たれていた。
全員が向かっていた先。
同点まで持っていけば、絶対に勝利を掴むことができる。
そう考えていた。
90分で試合が決まることは考えていないからこそ、日常から何度も何度もPKの練習を繰り返してきている。
2年前は試合終了直前に追いつき、その後自信を持っていたPK戦で明治大学に敗れた。
その記憶が、もう一度という気持ちをこみ上げさせる。

しかし、その経験は明治大学も同じだった。
2年前、試合終了間際に追いつかれ苦しんだというその経験によって、明治大学は一番警戒しなくてはならない時間と
より集中し、志気を上げた。

響いてしまった、試合終了のホイッスル。
流通経済大学は、明治大学に1-2で敗れ3位という結果で総理大臣杯を終えた。

「チームの主役と監督に言ってもらえていたのに、自分が足を引っ張った大会になってしまった」
「そう言ってチームの中心を背負わせてくれた監督に、恩を返すことができなかった」
と話したのは、守田英正。
中野監督は大会中、何度も守田の状態について話していた。
「守田はユニバーシアード代表でも主力中の主力として戦った。身体の疲れはもちろんだが、頭の疲れ、心の疲れが見ていてかわいそうになるほど出ている」
「自分では気づかなくてもいつもの守田じゃないことがどうしても出てしまう」
「それでもチーム事情として絶対に必要だった。休ませてあげられないことが申し訳なかった」
絶対的な存在であり、石田不在でゲームキャプテンを務め、チームをまとめ存在感あるプレーで試合展開をみながら堅実な試合運びの中心を担った。
試合後、自身を責める言葉を発したが、守田英正なしの流通経済大学は今大会語ることはできないであろう。

今大会2ゴール、これぞゴールというような突き刺さるゴールを決め存在感を放った立花歩夢は、
「ゴールしてそこからうちのペースになって。これはいける!と思ったんですが…いけなかったですね」と
いつも通り元気に明るく語ったが、悔しさを抱いている。この舞台に立つまでに簡単ではない道のりがあった。
リーグ前期で負った怪我により、受けた手術。リハビリ期間を要し、ピッチに立つまで時間がかかった。
「みんなが連れてきてくれたココだったんで」と話した総理大臣杯の舞台。
関東予選を戦った選手たちの想いを背負ってピッチに立った。
怪我によって離れた期間が長かったにも関わらず、身体はより大きく逞しくなっていた。
そこには並大抵の努力ではない時間があったということが現れていた。

「2年前と同じ準決勝で明治戦。気持ちが入りすぎて空回りしてしまったかもしれません」
と話したのは小池裕太(3年)。
常に冷静に見えるが、熱き闘志を常に持ち、今季は特にチームを左右するという自身の責任感も背負っている。
ユニバーシアート代表からチームに合流し、すぐに大阪へ向かった。
組まれた練習試合はユニバ組は休むべきと中野監督は指示したが、小池は試合に出たいと志願した。
「チームに早く合流して、優勝目指してひとつになりたかった」。
その想いを強く持っていただけに、この敗戦は悔しく突き刺さった。
試合終了のホイッスルと共にピッチに倒れ、大阪の夜空を見つめた。

「どこもいろんなことを抱えてやっているが…コンディション万全でやらせてあげたかった」と話した中野監督。
石田の負傷。守田の疲労。小池の疲労にジャーメイン良(4年)の疲労。
今津佑太(4年)の負傷明けに、右サイドバックのアクシデントと、悔やむポイントが在った。
中野監督は試合後、選手たちを握手で迎えた。
「自分がもっと思い切って采配していれば、と感じます。コンディションに問題があったにも関わらず、それができなかった。
自分の責任ですね」と精一杯で戦った選手たち、よく戦ったというメッセージをこめた。

「これでインカレには絶対に出なくてはならなくなったと思っている」
「必ずこの悔しさはインカレで」
と誓いを語った、中野雄二監督。


流通経済大学 1-2 明治大学

準決勝にて敗退。
2017総理大臣杯、3位。

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名無しさん  Good!!1 イエローカード0 2017/09/10|09:31 返信

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