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監督交代という変革の一手。近年のシーズン中における監督交代を振り返る!

2017/05/16 12:07配信

サカログ花子

カテゴリ:まとめ


アルビレックス新潟を今季スタートから率いた三浦文丈監督が休養に入るとの発表があり、
呂比須監督が新監督として就任することが発表された。

今季J1初となる監督交代となったわけだが、監督交代という方法でチームを立て直すという方法は毎年起こっている事態だ。
監督を交代することが全てでもなく絶対な第一選択ではないが、チームで結果が出ないとなると、なにかを変えなくてはならない。
メンバーを入れ替えながら戦うことや、システム変更、戦術変更…それでもダメなら、と、選手を補強するにもウィンドウが関係し、選手の出入りが自由にできるわけではない時期に変革となると、監督…という選択肢となってしまう。

これまでの監督交代を改めて振り返ってみよう。

・シーズン途中で監督を交代したチームの良い方向例

近年では記憶に新しい、監督を交代して良い方向へ向かったクラブの代表が、鹿島アントラーズの石井監督であろう。

石井監督は2015年途中から指揮を執り、途中から就任した1stステージは難しく8位だったものの2ndステージには2位に位置し、年間5位というリーグ成績を残した。
チャンピオンシップ進出はならなかったものの、ナビスコカップでは優勝というタイトルを刻んだ。
王者と呼ばれていた鹿島が選手を育成しながら我慢の時を過ごしてきたこともあり、なかなか上位争いに顔を出せずにいた鹿島だったが
クラブ史上2人目となる鹿島アントラーズを育成から知る石井監督が鹿島らしさを蘇らせる変化を起こした。

2016年の1stステージには、圧倒的な強さを誇りステージ優勝。
2ndステージは不振が続き、石井監督自身も休養したことがあったものの、
プレーオフでは2位川崎フロンターレを破り、決勝へ進出すると、鹿島の底力を感じさせる戦いで、リーグ優勝を掲げた。
その後は、クラブW杯でも世界の強豪たちを相手に、準優勝という日本サッカーの歴史となる結果を残した。

そして2017シーズンもその功績が評価され、続投し、戦い続けている。

2011シーズン、川崎フロンターレにて指揮を執った相馬直樹監督だが、8連敗を記録するなどし、チームの目標として掲げたクラブ初のタイトルとなるリーグ優勝からは大きく離れた11位という結果に沈んだ。
その翌年2012シーズンも相馬監督が続投となったが、5節終了時に2勝1分2敗という成績で解任。
その後、望月コーチが暫定的に監督に就任した後、風間八宏監督が就任した。

クラブ史上最長となる5季に渡り指揮を執った風間監督は、川崎フロンターレに「世界」を感じさせるボールも人も動くスピードのある超攻撃サッカーを徹底させ、
クラブ初となるタイトルこそ獲ることはできなかったものの 浸透した風間サッカーは選手サポーターにも大きな手ごたえを与え、Jリーグの革命ともいえる日本サッカーの新たな可能性を感じさせるほどの印象をしっかりと残した。
2016シーズンは、リーグの主役といえるほどに、年間通して常に上位に位置し、リーグを引っ張る存在へとチームを成長させ、年間2位の位置へと押し上げた。
プレーオフに進出し敗退となったが、長い時間をかけ一貫したチームを創ったことは、クラブにとってもJリーグにとっても大きな歴史となった。

・近年の監督辞任・退任・解任 時期と結果

・昨季監督交代のタイミングを振り返る

アルビレックス新潟のシーズン途中での監督交代が発表され、今季Jリーグ初の監督交代となったが、1つのチームが監督解任という策を執ることで、毎年連鎖的に監督交代劇が起こっている印象がある。
具体的には過去3年間を見てもわかるように7月前後での解任や辞任が多く、大きな山場となる夏場にチームが変革する時期として選択されることが多いように感じる。

2016シーズン、J1とJ2にて(J3はここでは例外とする)監督交代が起こったのは7チーム。
J1では4チーム、J2では3チームだった。

時系列的に振り返ると、まずはリーグが開幕して3節の時点で1分2敗と未勝利だった柏レイソルのミルトン・メンデス監督が辞任。開幕から3試合で事実上の解任と報じられた。

6月には2015シーズンも指揮していた横浜FCのミロシュ・ルス監督が、2015シーズン途中でも体調不良を理由に監督を降りる形で中田氏が監督を務めたが、2016シーズンに再び指揮を執ることとなったものの
再び不整脈等による体調不良の治療のため辞任を申し入れ横浜FCはシーズン途中での監督交代となった。

その後、FC岐阜が7勝3分14敗という成績不振を理由にラモス監督を解任。

その数日後には、ジェフ千葉を率いていた関塚監督が成績不振を理由に解任となった。
ジェフ千葉を2014年シーズン途中から率いた関塚監督は、2014シーズンはJ2にて3位の位置につけプレーオフへと進出したもののPO決勝にて敗退。J1昇格を逃した。
2015シーズンはプレーオフ圏内も逃す9位に低迷。2016シーズンは19人もの選手を入れ替えるという変革に出たものの8勝9分8敗。解任前10試合では2勝とJ1昇格を目指すチームとしての結果としては不振とされ解任となった。

そしてJ1で戦いタイトルを目標に掲げたFC東京は、1stステージを9位で折り返すと、2ndステージに入り1勝4敗という不振が続き城福監督を解任。
前年にはクラブ史上最高順位となる年間4位につけていただけに、タイトルを目指すはずのチームとしては振るわなかった結果だった。

そして8月の下旬には、サッカー界全体から注目されていた名古屋グランパスがついに小倉監督の休養を発表。
1stステージ14位、2ndステージを戦い2分7敗。5月の勝利から17戦未勝利という厳しい結果だった。

そして9月終盤には、アルビレックス新潟が吉田達磨監督を解任。
年間順位15位という位置にいた新潟は16位名古屋に勝ち点1差という位置での解任に踏み切った。
リーグ残り4試合での解任は異例ともいえるが、残留するための変革という舵を切った。

クラブの目指す位置を見据えての成績不振による監督解任や辞任がほとんどの理由である。
昇格や降格に関わるものが多いが、タイトルやACL圏内、プレーオフ圏内など上位を目指す戦いを想定し、強化資金も投入している中で思ったような結果が出せていないという理由も目立つといえるであろう。


避けられない監督交代という選択肢。
今季はどのような変革が今後起こるのであろうか。

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