CHANT(チャント) FC東京

【FC東京vs大宮】やはり高萩はトップ下が最適か。そして、篠田監督が抱える「中島翔哉のジレンマ」。

2017/03/05 16:57配信

サッカー君

カテゴリ:マッチレポート

FC東京vs大宮アルディージャ。
試合は、2-0でFC東京が勝利をしたが、内容的には勝利と呼べるようなものではなかった。

守備面は、FC東京はここ数年安定しているので、まったく問題ない。
問題は、攻撃面。

この試合は、大宮がスカウンティングによって、森重と丸山にプレッシャーをかけ続ければ、落ち着いてボールを回せずに攻撃の型が作れない、とおそらく踏んだのだろう。
その目論見通り、最終ラインですらボールを落ち着いて保持できず、なかなかボールを前に運ぶことができない。

それで、焦れてロングボール、という単調な攻めに終止していた。
これに大久保が「そもそもシュートが打てない」とぼやくのも無理はない。
これだけのストライカーがいるにも関わらず、ボールに触れさせることすらままならないのだから、宝の持ち腐れ状態だ。

高萩は、やはりトップ下の方が活きる?

原因としては、守備陣と攻撃陣が距離が遠く、「繋ぎ」のポジションが空いてしまっていることが大きな原因だと感じる。
本来ボランチの高萩がその役割を担って欲しいところだが、大宮の最終ラインへのプレスのフォローで、高萩自身が最終ラインに吸収されるシーンが目立った。
しかし、河野や東が、そのフォローで降りてくることもなく、前線で張ってしまっているため、パスの運び先がなく、ロングボール頼みになってしまった印象がある。


ただそんな中でも、高萩が攻めに参加して、大久保へ素晴らしいスルーパスを供給したシーンがあった。
結果的にオフサイドにはなってしまったが、高萩の普通とは違う「センス」がキラリと光った瞬間だった。

一方で、トップ下を務める東は、運動量は多く献身的ではあるが、そのようなクリエイティブなプレーがなかなか見られない。
これだと、パスで活きるタイプの大久保にとっては、厳しいのではとここ二試合を見て感じている。

また、二列目の永井、東、河野の三人すべてがキープ力が高くないため、前線まで運んでも、すぐ奪われてしまうシーンがとても多い。
一方で、高萩が後半、ライン際で個人技であしらったシーンがあるように、キープ力も非常に長けている。

このようなことを考えると、高萩のボランチというのは、高萩自体の見せ場が減らす結果となっており、その連鎖で攻撃陣の見せ場が減ることにつながっているように思える。
もしトップ下で90分を通して高萩が務められれば、もっと大久保の見せ場も多くなるように感じる。

そして、ボランチには田邉草民か、徳永でも上手くバランスを取ってくれそうかとも考えている。
(東のボランチも悪くなさそうでもあるが。。)

篠田監督が抱える、中島翔哉のジレンマ

また、この二試合、中島翔哉のおかげで勝った、と言えるほど中島の貢献度は大きいと思う。
間違いなく、この二試合のMVPである。

あの、とにかく「勝負してやる!」という姿勢と、ゴールへの意識。
そして、キレのあるドリブルは、他クラブにとってもかなり嫌な存在であると思う。


結果の出せない河野に代えて、中島をスタメンに!という声は、多くのファンが思っていることと思う。
しかし、ここには、おそらく篠田監督のジレンマがあると思う。

篠田監督は、中島翔哉がまだ90分を通してパフォーマンスを維持できるスタミナはない、と(おそらく)思っている。
そして、選手層が厚いFC東京でも、実は流れをガラッと変えられるジョーカータイプの選手は実は少ない。
つまり、先発で中島を起用するということは、「終盤の切り札を手放す」ことでもあるのだ。

当然、そんな優秀な選手なのだから、そもそも最初から出せば、先にリードして終盤楽になるのでは?という考えもある。
そんなことは、篠田監督も当然考えているはずだ。
こればかりは、

・序盤うまくいくかもしれないけど、いかなかったら後半ピンチ
・序盤うまくいかないかもしれないけど、後半テコ入れできる

のどちらを選択するかの「監督の決断」の問題で、どっちが正しくて間違っているのか、という話ではない。

ただ篠田監督は、このジレンマの回答として、「試合終盤に中島がいない」ことを何より避けたいと思っているということだ。
そして、同時に「中島に代わる切り札がいない」と考えているということでもある。

今は、むしろ中島を最大限評価をしているからこそ、断腸の思いで中島をサブにしているのではないかと推察している。
(とはいえ、篠田監督としても、どこかでスタートから中島を使うとどうなるかを見たいと思っているため、次あたりで一度スタメン起用しそうかとも考えている。)

リーダーの仕事は「決断をすること」であるから、ここは結果が出ている以上、自信を持って進めて頂きたいところだ。

ピーター・ウタカ、ポジション問題

さて、デビューまではもう少し時間がかかるかもしれないが、先日合流したピーター・ウタカについても少し考えてみたい。

ピーター・ウタカは、やはり大久保と2トップという使い方になるのではと思う。
そうなると、中盤が一枚減る形になるが、そこはトップ下を削ることになるのではないか。

ピーター・ウタカは、純粋なストライカーというより、パスもとても柔らかくチャンスメーカーとしてとても優秀な印象を持っている。
また、大宮戦でも永井へのスルーパスで魅せたように、大久保嘉人もトップ下適正は申し分ない。

つまり、トップ下を削った2トップ、というよりも、試合の流れの中で流動的に大久保とウタカが入れ替わる、というのが、相手にとっても捕まえづらいよい関係になるのではと考えている。

先ほど、高萩はトップ下の方がいいというお話をしたが、もしウタカがハマれば、トップ下では大久保とウタカがボールを抑え、ボランチから高萩がチャンスメイクする、といった理想的な関係ができそうな気がしている。

そして、トップ下を失った東が右サイドを河野と争い、守備貢献と万能性という点で、東で収まりそうな気がしている。

永井、自作自演問題。

最後に、永井謙佑についても触れてみたい。
この試合で味スタデビューとなったが、やはりあのスピードはとても脅威であったと思う。
攻撃面でも守備面でも、大宮にとってとてもやっかいであったと思う。

しかし、ボールを持った後が少し落ち着かない印象が、どうしてもある。
大久保から何度も強く要求されたように、身体を当てられてすぐ倒れたり、シュートを打てる場面で打たなかったり、大久保へのパスを前ではなく後ろに出したり。

チャンスを作るところまでは良いのだが、自らのスピードで作ったチャンスを自らで潰している。
チャンスを自作自演しているかのような印象が残った。

ただ、あのスピードと守備貢献はどのチームにとっても脅威であることは間違いないので、しばらくはスタメンで使われることになると思う。
それだけのものを持っていると思うので、ボールを持った後の判断の質を高めてもらえるよう、ぜひ期待したい。





さて、次はガンバ大阪戦。そして、その次は川崎フロンターレ戦。
4試合で強豪3クラブと早くも対戦するという厳しいスケジュールではあるが、ここを無敗で乗り切れればリーグ優勝がさらに現実的なものとなる。

特に、ガンバ大阪は守備的なクラブではないので、これまで沈黙していた東京の攻撃陣が躍動する姿を楽しみにしたい。

Good!!(66%) Bad!!(33%)

中島翔哉はスタミナ無いからベンチスタート、というのは少々端的。永井がどれだけやれるかわからない状態でスーパーサブで計算立つのが中島なんだろう。あと今の布陣で高萩が居ないと後ろのサポート役が居なくなるので一気にバランスを崩してしまう。確かに勿体無い使い方なんだろうけど、ウタカの目処が立てば2列目に入れて中盤のスカスカは解消するはず。

名無しさん  Good!!0 イエローカード0 2017/03/06|10:26 返信

ウタカ取るお金があるなら、レオ・シルバ取れたな…なんて妄想してます。

名無しさん  Good!!0 イエローカード1 2017/03/05|19:46 返信

いくらなんでも徳永のボランチは…

名無しさん  Good!!0 イエローカード0 2017/03/05|18:57 返信

大久保が試合に全然関われていないのがもったいなすぎる。。

名無しさん  Good!!0 イエローカード0 2017/03/05|17:17 返信

この記事も読んでみる