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【RKU】 2017 JFL開幕直前!流経大ドラゴンズ龍ケ崎 昨季2位から継続する キーポイントは『アグレッシブ』 【JFL】

2017/03/03 22:09配信

CHANT編集部

カテゴリ:コラム


2016シーズン、大学チームとして初のステージ優勝とチャンピオンシップ進出を果たし、リーグ2位となった流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎は2月28日、
JFL開幕を直前に控え、千葉県内にてJ2モンテディオ山形と練習試合を行った。

2017シーズンがいよいよ、今週末に開幕する。
昨季2位の流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎は、今季JFL開幕をホームで迎える。
初の昇格を果たし今季からJFLにて戦う、FC今治との一戦は今週末に迫っている。


●昨季ファーストステージ優勝・チャンピオンシップ出場のリーグ2位。他チームとは異なる 大学チームの「特殊」

JFLは、企業チームやJリーグを目指すチームなど、その在り方や目指す先がさまざまであるチームが属す、アマチュアサッカー最高峰のリーグである。
その中で、現在唯一の現役大学生チームである流経大ドラゴンズ龍ケ崎は、他JFLチームと比較してもチームとして「特殊」なチームといって良いであろう。

流通経済大学サッカー部には、通年約240名の選手が在籍しており、大学サッカー部内では6チームが編成されている。
関東大学サッカーリーグを始め、大学主要大会に出場するトップチームと呼ばれるAチームがあり、JFLにて戦う流経大ドラゴンズは大学サッカー部内においてBチームに位置するチームであり、トップチームをはじめとする大学内の他チームとの循環がシーズンを通して行われる。
シーズン中でも、メンバーの変動があるチーム。それが流経大ドラゴンズだ。

トップチームで日々の練習を重ねながらも試合には出場できない選手たちも存在するが、そういった選手たちよりも公式戦経験が多く積める場であり、同じ大学生ではなくアマチュア最高峰の選手たち、プロ契約の選手たちを相手とする公式戦で実践を積むことができるチームである。
現在、Jリーグで戦う流経大OBである選手たちの中には、ドラゴンズでの時間を重ねたことで、プロサッカー選手へと繋げ夢の実現を果たした選手も多い。

昨季のドラゴンズは、週に1度あるトップチームとの練習試合においても、シーズンを通してほとんど負けることがなかった。
位置的な表現としてはBチームという位置となるが、決してトップチームに劣っているわけではない。
ドラゴンズにはトップチームにはないものがあり、もちろんその逆も存在する。ドラゴンズにはドラゴンズにしかない「チーム」としての空気感と戦い方と、在り方がある。
お互いを意識し、一番身近なライバルとしてトップチームとは常に熾烈な競争が繰り広げられ、公式戦とはまた違ったプライドの懸かる試合をトップチームと週に一度対戦することで、高めている。

1年生から4年生という毎年選手が入れ替わる「大学」が母体ということはもちろん、
シーズン毎ではなく、シーズン中にもトップチームとの入れ替わりが多く行われるチームだからこそ、長い期間同じメンバーで戦えることはない。
他JFLチームに比べると一番選手の変動があるチームという部分が「特殊」と表現する ひとつの部分だ。


昨季、ファーストステージにて確実に結果を刻み、進んだドラゴンズは、ステージ優勝を果たした。
ステージ終盤まで共に首位争いをしていた、FC大阪との熾烈な順位争いの中で迎えた直接対決での勝利を掴み、強さを持って優勝という歴史を刻んだ。
15試合で重ねた勝ち点は35。11勝2分2敗。ファーストステージ最多の30得点を記録し、失点は14。
大学チームである流経大ドラゴンズの優勝は、JFL史上に残る快挙となった。

ファーストステージ優勝後、ドラゴンズで活躍を続けた主力選手たちの一部がトップチームへと、昇格。
その多くがチームの主を握る4年生だったこともあり、ドラゴンズのセカンドステージは戦力に変化がありながらも、ドラゴンズらしさを追求しながら戦うステージとなった。

セカンドステージがはじまりステージ途中ながら、8月からJFLの中断期間へと入ったが、その間はトップチームと共に大阪合宿を決行。
平均37度を記録する灼熱の大阪で、1日3.4試合をこなすというハードスケジュールを組み、戦力に入れ替わりがあったチームを合宿にて強化しながら試合を多くこなすことでチームを創りあげる時間を重ねた。

試合の中で起きることは、試合でしか経験できないこと。
そう中野総監督が言うように、トップチームと共にリーグ中断期に過酷な夏の強化合宿を通じて、試合に特化した強化を計った。

セカンドステージの結果は、15試合5勝4分6敗の9位。
前期のような結果は残せなかったものの、その後チャンピオンシップではセカンドステージ優勝チームでありJFLの歴史に欠かせない強豪チームであるFC Hondaとの戦いで、僅差での敗戦を経験。
チャンピオンシップという頂点を争う誰もが挑めるわけではない特別な戦いは、チームにとって大きな経験の場となった。


●昨季を振り返る。今季への準備。中島監督に聞く。

昨季から流経大ドラゴンズ龍ケ崎の指揮を執っているのは、中島俊一監督。
中島監督は、流通経済大学サッカー部で選手として活躍し、その後は名古屋グランパスへと入団。JFL FC琉球に所属した後、水戸ホーリーホックに所属し、
引退後は水戸ホーリーホックにてトップチームコーチを務めた後、母校・流経大に戻り、指導者の道を歩んでいる。
流経大サッカー部OBとして、初めての流経大指導者となったのが、中島監督だ。

2015シーズンは同じく流経大ドラゴンズにてコーチとして指導にあたり、昨季は監督へと就任。
監督としてチームを率いた1年目のシーズンで、ファーストステージ優勝・チャンピオンシップ進出を達成した。

監督1年目となった昨季を振り返り、中島監督は
「前シーズン、コーチとしてチームに携わっていたことで、JFLでなにが通用して、なにが通用しないのかという部分をある程度持って監督に就任し、迎えることができたシーズンだったので、
そういったものを修正したり伸ばしたりを共有しながら、シーズンに入れたということが大きかったなと振り返ると感じる」と話す。
コーチとして携わった2015シーズンはチームとしては苦しく14位として終わったが、選手個々、そして指導側にも大きな経験を得たシーズンであった。
そのシーズンをコーチとして携わったからこその、昨季監督に就任しチームを率いた中で必要なこと、通用する部分、課題となっている部分を念頭に置きながら目指せる先があったという。

通用すると感じた部分、課題となった部分というのは、と問うと中島監督は

「大人のチームを相手にするのがJFL。だからこそ経験というところでは上回れてしまうが多々あったと感じています。
自分たちの良さを消されてしまうような試合をされることも多い中で、どうやったら自分たちの良さ…アグレッシブなところだったり運動量という部分をもっともっと試合に反映することができるかが大きなポイントでした。
自分たちの良いところを出すためには、というところに重点を置いて戦ってました。」

「その結果、試合に勝てることも多くなって、手ごたえを感じられる部分がありました。
ただ、その一方で。重点を置いてそれをやっていても、相手が対策・分析をしてくるわけで。それを試合の中で、対応しながら上回ることができなかったと感じています。
試合の中で動かしていくことができなかったな、と。
それは経験が必要な部分ですが、「経験」だけで片付けてしまうのは、違うのかなと。
選手がやりながら自分自身で成長していく部分と、指導者側から促して成長させなくてはならない部分があるな、と。」

と、話した。

流経大ドラゴンズは、2月中旬。
和歌山にて強化合宿を行い、J3 AC長野パルセイロ・地域リーグ関西 アルテリーヴォ和歌山、JFL ヴィアティン三重、JFL MIOびわこ滋賀、地域リーグ北信越 サウルコス福井と共にサッカーフィスティバルとしてプレシーズンマッチを戦った。

「昨季はアスルクラロ沼津のような(今季からJ3へと昇格)、フィジカルで戦ってくるチームが在りましたが、今季はそういった戦いを主とするチームがいなくなったこともあって、
ボールを繋いでくるチームが増えたという印象があることもあり、前からしっかりと守備を仕掛けていくといったことに重点を置いて、和歌山合宿では取り組んできました。」
和歌山合宿では、開幕戦のFC今治との対戦を踏まえての良い準備ができた、と中島監督。
開幕前、最終準備として迎えたこの日のモンテディオ山形との練習試合では、

「相手がJリーグのチームということで、個々の能力、チームともにうまいのは当たり前で。
それに対してこわがらずに前を向くこと、自分たちの良さを出すことを話しました。
自分たちがボールを持ったときに、うまくボールを前には運べなかったですが、
守備の面では和歌山合宿で取り組んできたところが良い形で出てたかなと思うので、開幕戦に向けて今日は良い準備ができたなと感じています。」

開幕戦へ向けて、
「自分たちの良さを発揮して、前からアグレッシブに戦って、勝利を目指すということが一番かなと思います」。
中島監督の口から何度も出たのは「アグレッシブ」。
流経大ドラゴンズの良さを持って、戦いに挑む。


昨季JFLを戦った中から数名がトップチームへと昇格する形となり、メンバーに若干の変動はあるものの、昨季を経験したメンバーも多く残る。

彼らには2つの戦いがある。

1つはJFLで戦うこと。
対「大人」であるチームと戦いながら、全国を巡りさまざまな刺激を得ながら1シーズンを戦っていくこと。

もう1つは、毎週行われるトップチームとの大学内部での競争。
トップチームを目指し、個人としてもチームとしても絶対に負けられないという精神を持って、常に挑み続ける戦い。

トップチームとはまた違った、ドラゴンズにはドラゴンズの空気がある。
威勢の良い大きな声が響き、選手同士の話し合いも自然な形で頻繁に行われる。お互いの意見を直球で確かめ合う。
明るい雰囲気の中、笑顔で仲間たちの背中を叩き、ひとつになって試合に挑む、それが流経大ドラゴンズのカラーだ。


2017シーズン開幕戦は、FC今治との対戦で迎える。

水戸・ケーズデンキスタジアムにて3月5日 日曜日
13:00キックオフ―。

(Writing & Photo / Tomoko Iimori)

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