CHANT(チャント) 横浜F・マリノス

別に騒ぐほどのことじゃなかった「マリノス騒動」

2017/01/18 18:58配信

武蔵

カテゴリ:コラム

横浜Fマリノスの2016年のシーズン最終戦は

昨年12月29日の天皇杯準決勝となりました。

年間王者、そしてこの後に決勝戦をも制することになる鹿島相手に

0‐2での敗戦となり、スコアの上では完敗を喫しました。


ただ、内容においては、少し違うことが言えるでしょう。

先にチャンスを掴み、試合を優勢に進めたのは間違いなくマリノスでしたし

ここで得た決定機も、鹿島が守ったというよりはマリノスが外したと言えるものでした。


とはいえ鹿島は、最終的に試合に勝つから鹿島たり得るのであり

そういう意味では、過密日程の中でも鹿島らしさを発揮したと言える試合でした。

そして、鹿島を貶めるワケではないということです。


ただ、言いたいことは、マリノスには勝つチャンスがあったということです。

しかも、それは前半から、カウンターを受けて先制されるまでです。

その状況が起こったのは、スタメン起用された選手たちと

チームを率いるエリク・モンバエルツ監督の手腕によるものと言えます。

後半途中出場の10番によるものではありません。

あるレジェンドとのケンカ別れ

マリノス史上最高のレジェンドがチームを去りました。

マリノスに関わった年月が長いほど、密度が濃いほど

その悲しみは深いものとなるでしょう。


しかし、どれほどのレジェンドであろうとも、サイクルとは無縁でいられません。

どれほどのレジェンドであろうとも、クラブより大きな存在とは、なれないのです。

そうお思いの方がいましたら、その方はもはや個人のサポーターと言えるでしょう。

選手は、チーム運営においては指導者を、編成においてはフロント陣を

それぞれ上回ることはありません。



マリノスに起こったのは、レジェンドとのケンカ別れでした。

それでは、サポーターはいったいどちらの側に付くのでしょうか?

当然のように多いのは、マリノスのサポーターでありながら

このレジェンドを敬愛して止まない、という向きでしょう。

どちらかを選ばなければならない、ということもありません。

同一カテゴリーの磐田へ移籍したとしても、それらを両立させることはできます。

ただ、そのバランスについては、考えさせられるものがあるでしょう。

なぜなら、あれだけのレジェンドと幸せな別れ方をしなかったからです。


個人のサポーターであれば、磐田への「移籍」も有り得ることでしょう。

「サポーターは移籍できない」ということはありません。

サポーターには、いつだって複数の選択肢が用意されているのです。



このレジェンドに同情が集まるのは、理解できます。

「このままこのクラブに居たら鬱になる」とまで言ったというレジェンドに対して

気の毒に思う人間は、サッカーファンのみならず、少なくないでしょう。


それでは、マリノスというクラブ側には一部の理すら無いのでしょうか?

クラブはこのレジェンドを、一方的に追放したと言って良いのでしょうか?

マリノス存続とセットであった「変化」

周知のとおりマリノスは、それまで抱えていた16億円とも言われる累積赤字を

CFG(シティ・フットボール・グループ)の傘下に入ることで解消しました。


それに伴い、現在マンチェスター・シティで行われている経営術が入り込みました。

そこでの一番の変化は、人事評価と言えるでしょう。

アイザック・ドルSDと、利重孝夫チーム統括本部長の下で

「日本とは比較できないレベルの密度」(嘉悦朗 前社長)のデータが基にされ

クラブの経営、その人件費、つまり選手の取捨選択が為されるようになりました。

マリノスというクラブの経営が一新されることとなったのです。


マリノスはここに、良くも悪くも変化したのです。

そしてその変化は、マリノスというクラブの存続と、現在の安寧とセットであった

という点を忘れてはいけません。

今回のレジェンドの退団は、その変化の結果と言えます。

当然のことながら、いくらレジェンドでも、この規模のクラブを救うことはできません。

騒ぎ過ぎの感があった「マリノス騒動」

マリノスにとって、今回のレジェンドとの悲しい別れは

仕方のないことだったのではないかと考えます。

少なくとも、今回の件で「悪者」扱いを受ける必要のある登場人物は

いないのではないでしょうか。


労働環境について取り沙汰されることが多くなった昨今

このレジェンドの「鬱になる」という発言については問題視されても仕方ありません。


ただ、年を経て、稼働率が下がり、特にここ2年はケガもあり

パフォーマンスがその高年俸に見合わなかったことは紛れもない事実です。

その左足は衰えを知らず、未だ健在ですが

マリノスの前回のサイクルのピークと言えた、2013年に見せた

攻→守における驚異的な運動量には、期待できなくなりました。

少なくとも、1億円以上の予算を割いて

チームの計算に入れるには割に合わないというのも、もっともな話でしょう。


昨今のJリーグにおいては、外国人指導者を解任、契約非更新とする際に

「求心力」に原因を求め、何かと悪者扱いをすることが多くなっています。

それが本当かどうかは、主力の残留状況が1つの目安となります。

数多くの主力と、もう1人のレジェンドを残したマリノス、そしてCFGは

果たして、今回のその役回りに値したのでしょうか?



人事評価が変わるということは、モノの見方、判断基準が変わるということです。

クラブとして、このチャンスの荒波を乗りこなす若手の登場に期待したいところです。

もはや主力と言える喜田拓也はもちろん、天野純や仲川輝人など既存の選手たちや

新加入の扇原貴宏、松原健、山中亮輔なども未だ若く、可能性を秘めています。


レジェンドが加入した磐田には、ファーストステージ第7節で散々に攻略し

昨季のベストと言える内容、スコアも5‐1で快勝しました。

マリノスとしては、新たな力を得て、それを再現することが望むところでしょう。


クラブは今回、レジェンドとの辛い別れを選択しましたが

その選択の結果は、試合の結果を用いれば良いことでしょう。

無理に悪者を作るなどして、騒ぎすぎる必要は決してありません。

Good!!(77%) Bad!!(22%)

今年の結果をしっかり見ましょう。若手だけで果たして何が出来るでしょうか?
降格しない事を願っています。

名無しさん  Good!!2 イエローカード0 2017/01/22|20:16 返信

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