【Jリーグ】 Jリーグを愛するすべての方へ。最終戦という特別で大切な一日を迎える週末を【最終節】

2015/11/22 10:06配信

カテゴリ：コラム

ついに最終戦の日を迎えた。
明日、明後日にはJ2、J3の最終戦も控えている。

今日はJ1の最終戦。
この後、チャンピオンシップを戦うチームもあるが、多くのチームが今日の試合でリーグ最終戦を迎える。
J2においてはプレーオフ、J3においては入れ替え戦と試合が残るチームもあるが、どのチームにとってもリーグ最終戦というのは大きな集大成の一つであり
サポーターにとって特別な一日になるであろう。

シーズン終了間際から聞こえるようになる、来季のチーム編成。
契約満了となってしまう選手も存在する。
移籍という道を選択する選手も、監督が交代してしまうチームも存在し、政権に変化があるとスタッフも一新することもある。
全員一緒に次の年を迎えることは、サッカー界なら仕方のないことだが、難しい。
移動の多いサッカーというプロスポーツだと誰もが理解はしているが、別れはチームを創ってきた一人だからこそいつでも、悲しいものだ。

選手の移籍や契約満了、監督の交代などのニュースが飛び交うシーズンオフ。
毎日が気が気じゃなく、連日のスポーツ誌の朝刊の情報が出るまで眠れない日々を過ごすというサッカーファンも少なくない。
チームに新たな戦力が入ることへの期待を持つ人々。
選手が離れて行ってしまうと不安を抱える人々。
大きく変動が伝えられる時期は複雑であり、楽しみも含む。

今季はどこと開幕戦を戦うのか―。
今季はどこのアウェイへと行こうか―。

ドキドキとワクワクが溢れ迎える、日程発表の日。
手帳を片手に対戦カードを書き込んだり、日程をスマートフォンのカレンダーに記録したりと
今季はどんなシーズンになるのか期待を抱きながら、開幕を待つ。

キャンプでの実戦練習に、今年の布陣はどんな布陣になるのかと期待が高まる。
開幕に近づくにつれ、いよいよ今年も始まるのだと高揚感昂る。
開幕戦に向けての準備を整える。
今季のユニフォームに袖を通し、一年戦う特別なものだからこそ、祈りを込め大切にたたみ入れる。
ゲーフラや断幕の準備や手入れをし、試合の日に必要なものを準備する。
天気予報を確認し、気温を確認する。どんな服装で行くのがベストかと考える。チームカラーを取り入れた服装やバッグを持っていこうか考える。
仲間たちに配るお菓子も必要だろうか?久々に会う仲間にはちょっとしたおみやげを持っていってもいい。
今季のタオルマフラーは現地で購入するが、昨年を共に戦ったタオルマフラーも持っていくか。
チケットだけは忘れてはならない。今季初のスタジアムグルメはなにを食べようか。

いよいよ、はじまる―。

毎年迎える、Jリーグ開幕の日。
Jリーグがある、チームがある日常を送っているからこそ、シーズンオフやキャンプの時期が長く感じ、なにか物足りない。
戦いが始まる日は、何度迎えても特別な日だ。
戦う気持ちが溢れ、絶対に勝ちたいと向かうスタジアムへの足取りは一歩一歩を噛みしめる。

リーグが始まる前は、長いリーグが今年も始まると感じ意気込みを一年分用意するものだ。1シーズン共に戦うための気持ちを凛と持って挑む。
しかし、アッという間に時は過ぎて行くものだ。
1シーズンを駆け抜けるのはアッという間だと最終戦を迎えて振り返ると感じるものである。

毎年のシーズンはチームによってさまざまな一年となる。

強さを発揮し、手ごたえを感じることのできるシーズン。
なかなか勝利を重ねられず、苦しいシーズンとなってしまうシーズン。
主力選手が長期離脱してしまう苦しみや痛み、新加入選手のチームに溶け込んでいく姿、
若き戦力の台頭、試合を決定づける劇的なゴールに、泥臭く不格好ながらも諦めずに奪ったゴール。
不必要な残念な失点に、身体に当たりながらも伏せきれずに奪われてしまった失点。
歓喜を共に共有する笑顔に、悔しくて物を叩きつけ食いしばる顔。

すべての時は、その時にしかない特別な一瞬であり、共有することができる見逃せない一瞬だ。

手を叩き、声を出し
時に祈り、手を挙げて歓び、悔しさで下を向く選手たちをまっすぐに見つめ、顔を上げろとメッセージを送る。
笑顔で仲間たちと迎える瞬間。
時に涙も流れることもある。
歓びの涙。
悔しい涙。
別れへの涙。
達成した涙。
怒りの涙。
感動の涙。

その種類は様々だ。

応援するチームが在る。
応援する選手がいる。
瞬間を共有できる仲間がいる。
footballな日々がある。