銀狼の闘い【水戸ホーリーホック】(鈴木隆行)
2014/09/24 09:03配信
カテゴリ:コラム
鈴木隆行。
この名前を聞くと、2002年日韓ワールドカップのベルギー戦を思い出す。
この大会の初得点となるゴール、
懸命に伸ばした足で相手キーパーよりほんの少し先に触り、ゴールへと吸い込まれていった。
そんな彼は様々な国で経験を積み、2011年からJ2の水戸ホーリーホックに加入、
38歳になった今も闘い続けている。
加入当初は東日本大震災から元気を取り戻してほしいという願いなどで
無報酬のアマチュア契約として入団しました。
そして3シーズン目となった昨シーズンは12得点を決め、
自身現役生活のなかで、もっとも得点を多く取ったシーズンとなりました。
◆得点数ではなく、印象に残るゴール
彼は鹿島アントラーズに入団後、出場機会に恵まれず
ブラジルのCFZ・ド・リオへレンタル移籍し、チームの2部昇格に貢献。
その後ジェフ市原へ移籍した時も、クラブの残留を決める試合でゴールを決めるなど、
活躍を魅せた。
そして鹿島アントラーズへ戻り、ナビスコカップでの活躍が認められ、ニューヒーロー賞を手にした。
当時の日本代表に就任したトルシエ監督に献身的なプレーが認められ
ワールドカップのベルギー戦でも貴重なゴールを決めました。
鈴木隆行のゴール数はFWとして考えると、多くありません。
しかし、印象に残るゴールが多く、
彼の身体を張っている姿は今でも変わらず、今でも泥臭く自分のスタイルを貫いています。
「鹿島アントラーズに入団するまで、まともにサッカーを習ったことがなかった」
と語っていますが、高校でも、誰かに教わるのではなく
鈴木自身がサッカー部の練習を考えていたそうです。
型にはまることなく、独学で伸びてきたからこそ
彼のこの屈強なスタイルができあがり、38歳までプレーできているのではないかと感じます。
あの三浦和良こと、カズ選手も若くしてブラジルに行き
教わるというよりは、鈴木隆行同様、型にはまらず自ら考えて闘ってきた選手。
FWという走力が必要なポジションで、歳を重ねてからも試合出場できるのは
こうやって自ら考えて闘っていきて、自分独自のスタイルを作り上げてきたことが
大きいのではないかと考えます。
◆37歳で最高ゴール数
昨シーズンの鈴木隆行はチームに欠かせないエースストライカーとして
闘っていました。
FWというポジションで求められる結果も、12ゴールという今までのシーズンの中で
一番のゴール数をあげたシーズンとなりました。
今シーズンは3ゴール。
さらに上を目指し闘い続けています。
銀狼と言われた若かれし頃、今もまだその輝きを失っていません。
現在17位と沈む水戸ホーリーホックをこれからも支えていってくれることでしょう。