【セレッソ大阪】迷走からの脱出
2014/09/01 08:09配信
カテゴリ:コラム
現在降格圏16位にいる、セレッソ大阪。
6月にドイツから連れてきたマルコ・ペッツァイオリ監督を成績不振により解任する方針をクラブで固めたとの報道。
わずか三か月での監督交代。
監督候補にあがっているのは、C大阪U-18監督の大熊氏。
若手の育成に定評があると言われているが、
果たしてディエゴ・フォルランやカカウらをまとめあげることができるのでしょうか。
昨シーズンまで長年セレッソ大阪を率いていたのは名将レヴィー・クルピ。
彼がJ1・J2での功績、そして育ててきた選手の数々。
香川真司 、乾貴士、清武弘嗣という、いまや海外で活躍している日本代表選手達が
成長のターニングポイントになった場所が、クルピ監督が率いていたセレッソ大阪でした。
偉大な監督であったことは間違いなく、彼のあとを引き継ぐのは簡単ではないことです。
今シーズン初めに就任したのは、FC東京の監督をしていたランコ・ポポヴィッチ。
これまでクルピ監督が行ってきた守備からのカウンターサッカーから
攻撃的なポゼッションサッカーへの転換を求められていました。
世界的なスーパースターである、ウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン選手を獲得し
準備を進めていましたが、そんな簡単には上手くいかず、13位と結果がでないまま中断期へ突入。
成績不振と選手批判があったとのことでポポヴィッチ監督を解任。
ドイツからペッツァイオリ監督を呼び寄せた。
元ドイツ代表のカカウも獲得し、立て直しを図っていたが、
降格圏に順位がさらに下がってきたことにフロントが我慢できず
解任する方針を固めたという。
わずか三か月、セレッソ大阪が魅せていたサッカーは悪くなく
テクニックに優れポゼッションもある程度できている。
しかし、2年前のガンバ大阪のように、
良いサッカーをしていても勝てないサイクルにはまってしまうと
脱出がなかなか難しくなってきます。
何か起爆剤が必要ということも含めての解任方針だと思いますが
果たして再び監督を変えることで立て直すことができるのでしょうか。
それよりもカカウやフォルランとの連携をもっと深めていくことだったり
ディフェンス面での改善をペッツァイオリ監督のままやっていくことが必要なような気がします。
私が試合を観る限り、フォルランですらまだ周りとの連携がうまくとれていないことが多々あります。
フォルランの空走り、ある意味スペースを作っていますが
そこに速い判断でパスが出てくれば、もっと得点が取れるはずです。
ディフェンス面の連携もこのドイツでの経験豊富な監督に
託した方が良いように感じますが、フロントは我慢できませんでした。
このような判断は非常に難しいですが、なんにせよ早くキャプテンの山口蛍が復帰し
新監督が起爆剤となり、勝ち点を積み重ねていくことを期待しましょう。