スピードの違い【レアル・マドリード】
2014/12/17 10:12配信
カテゴリ:コラム
昨日のクラブワールドカップ準決勝。
スペインの新銀河系軍団レアル・マドリード対メキシコのクルス・アスルの対戦。
この試合ではコンディションの問題などで本来のレアル・マドリードではなかったと思いますが
圧倒的な強さを見せつけ4対0でレアル・マドリードの勝利。
先週末のスペイン国内リーグのリーガ・エスパニョーラでも圧倒的な勝利をしましたが、
現在ヨーロッパ4大リーグ(イングランド・ドイツ・スペイン・イタリア)の強豪クラブは
ヨーロッパ他国や他大陸のクラブと比べるとまるで次元の違うレベルにいるように感じます。
一時世界に近づいてきたと言われた日本サッカー。
確かにワールドカップ4大会連続出場し、勝利もでき、近づいていたと思います。
しかし最近のレアル・マドリードのようなクラブを見ていると
また差が開いてきているように感じるのは私だけでしょうか。
圧倒的に違うのは身体能力。
身長や体重の違いはどうしてもしょうがない部分だとは思いますが、
スピードの部分でも差が広がってきているように感じます。
走るスプリントのスピード、そして状況判断のスピードが格段に違います。
Jリーグのクラブがこの世界4大リーグでレアル・マドリードと戦ったらどうなるのでしょうか。
私は大人と子供ほどの差がつくように今は感じています。
選手個々を見てもそうですが、例えばチェルシーに在籍しているアザール選手。
彼は身長は170cmと日本人選手と比べてもやや小柄な方です。
その彼がプレミアリーグ首位のチェルシーでレギュラーとして活躍し、
すごくスピーディーで激しいサッカーの中でも活きている。
彼が活躍できているのはスピードの部分が長けているからだと思います。
スプリント能力もありますし、なにより頭の回転が速く、状況判断のスピードがとにかく速い。
この部分は日本人選手でも高めていける部分のはずです。
実際に日本に強豪国が来て親善試合をする場合、強豪国の選手たちのコンディションはよくありません。
モチベーションも低いです。
アウェイでやれば相手選手たちのコンディションはよくなりますが、親善試合に対するモチベーションは日本に比べて圧倒的に低いです。
私がスペインにいた時、周りのファン・サポーターも親善試合に対する関心度はものすごく低かったです。
そんななかでアルゼンチン代表に勝ったり、ベルギー代表に勝ったりしていたとしても
本番では勝つことができないでしょう。
それにホームで行う親善試合でさえ、以前のウルグアイ戦のように
強豪国には勝つことができていません。
この差を縮めるには、ヨーロッパの4大リーグのクラブに所属しそのスピードを体感すること。
そして、そのスピードを自分のものにすることが近道だと思います。
映像で見ていたとしても、今のJリーグでプレーしていたとしても、差は縮まりませんし
さらに広がってしまうかもしれません。
やはりJリーグで良い選手たちを見れないのはさみしいですが、長期的な視野でJリーグ人気を考えても
もっと多くの人たちが海外に出ていき、その経験を日本のJリーグに還元していくことが
Jリーグや日本サッカー界全体のレベルアップにつながり、面白いサッカーがたくさん見れ、
集客アップにもつながるのではないでしょうか。
さらなる世界での活躍を期待したいです。