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【J2】 W杯だけではない!J2が熱い! 【Jリーグ】

2014/07/02 13:51配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム

 


W杯ではいよいよ8強が出揃い、連日熱い戦いを日本でも見ているサッカーファンが多いのではないだろうか。
日本代表が熱戦を繰り広げいている間も、そしてもちろん今も止まらずに日本でも熱き戦いが続いている。

それはJ1を目指して戦うJ2の戦いだ。


●突き出た湘南の強さ

現在J2は20節まで終了し、前半戦を消化しようとしている。
その中でも突き出た存在となっているのは、湘南ベルマーレだ。

リーグがはじまる前は選手構成からジュビロ磐田が圧倒的かと見込まれていたが蓋を開けてみると今のところ今年のJ2は湘南が主人公となっている。
湘南ベルマーレが20節終了時点でなんと2位に17もの勝ち点差をつけている。
スタートダッシュから続く湘南の強さには磨きがかかっており、どのチームよりも走り続けるチーム、そしてあきらめない精神が強いチームに仕上がっている。
昨年J1で戦った湘南は降格はしてしまったものの、たくさんの経験を得た。
チームの核だった高山を失った湘南の戦力は…と心配されたものの、高山が抜けたからこそ一体感が増し、同じところに向かって一丸となっているように思える。

2位ジュビロ磐田との直接対決で勝利をするなど、湘南ベルマーレの独走状態を今は誰も止められないほどの雰囲気を持つ。
目指すところは悔しさを残したJ1での戦い。経験を武器にチャレンジする道を開く。


●現在の3強

現在突き出ている湘南ベルマーレを筆頭にそれを追いかけているのがジュビロ磐田、そして松本山雅だ。
湘南から17離れているものの勝ち点40の大台に乗せた2チームは現在ほぼ並んでいる状態。
ジュビロ磐田はJ2にてこんなはずではない…というような戦いをしながらも勝ち点を重ねている印象にみえるが、松本山雅は絶好調という印象。
ジュビロ磐田の持つ力がこんなものではないはず…といったようなまだJ2に順応していない戦い方がまだある中で、松本山雅はついにここまで来た!というように選手もスタッフもサポーターも一体となって創り上げている感が伝わってくる。

昨年のガンバがそうだったように、ジュビロはこれからが強さも見せどころかもしれない。
降格を経験し絶対に1年で戻るんだという多くのサポーターをまだ満足させてはいない状況となっているだろう。
ジュビロはここから残りの22試合で強さを示さなくてはいけない。昇格候補の第一候補がこのままの現状で満足するたけにはいかないだろう。

松本山雅は昨年プレーオフ進出を惜しくも逃してしまったという悔しいシーズンの最後を経験し、今年はスタートからしっかりと戦い方を整えてきた。
チームの雰囲気も良く、サポーターもどこでも大勢駆けつけ力強く昇格を目標に走り続けている。
特別なスター選手はいなくともチームの一体感はJ2で一番。念願のJ1昇格まで後半戦どう戦うか注目したい。


●混戦から掴むのはどのチームだ

4位以下は勝ち点10以内にたくさんのチームが存在し、1つ勝利2つ勝利することで順位がかなり変動するような混戦となっている。
上位3チームに遅れを取っているものの、今後まだ22試合もあるだけにその順位はつかめない。
プレーオフ圏内となる6位までどのチームが入ってくるのかわからない状況だ。

注目は監督の変わったチーム。

京都は2度の昇格を逃し今年こそは!という気持ちは強いであろう。
昨年昇格できなかったことで主力がチームから退団してしまうなど厳しい現実もあり今年はスタートから難しい戦いが続いた。
しかし、早めの切り替え策として監督を交代。そこから京都がどう変わっていくのか注目だ。
京都はまだまだ戦力もあり、J2をかき回す存在になるはずだ。

そしてもうひとつはジェフユナイテッド千葉。
千葉もプレーオフで悔しい想いをし、降格から4年が経過してしまっている。
昇格を本格的にするためにもと改革が行われ、関塚監督の就任が発表された。
関塚監督だけでなく、コーチ陣などスタッフもロンドン五輪の時のスタッフで固められている。
オリジナル10のジェフとしてはいつまでもJ2にいるわけにはいかない。スタッフを一新したジェフがどんな変化をするのか見たいところだ。

そしてやはり小野伸二が加入したコンサドーレ札幌の戦いに変化が訪れるのかにも世間の注目は集まることだろう。
小野伸二はプレーヤーだけでなく、監督に近い役割になり、どんどん意見を出してアドバイスをして札幌を持ち上げていくことになるだろう。
その化学反応がどんな結果を出すだろうか。
札幌にはJ2屈指のストライカーである内村を擁しており、若い世代の日本代表候補を中心に戦力は使い方によって高い結果を出すことができるだろう。

現在、チームの総合力が上がってきてることを示している北九州や、徐々に順位を上げてきているアビスパ福岡、毎年良い位置に途中まではいながらも悔しい想いをしてきた岡山の悲願の戦いなども気になるところだ。


どのチームも目指すところは、J1への道。

残り22試合。
後半戦には後半戦の大きな変化があるのがJ2の面白さが詰まっているところ。
昇格、そしてプレーオフに向けてまだまだJ2の戦いは止まらない。


 

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