「気を悪くさせてしまったという"実績"」-へスス・スアレス伝説その2
2014/04/15 22:13配信
カテゴリ:日記
へスス・スアレス伝説第2段です。
今日の日記でも、再びへスス・スアレスさんを紹介したいと思います。第2回目の今日は、彼の最も有名なエピソードを紹介します。
へスス・スアレスさんに監督気取りなところがあることは前回お伝えした通りですが、彼は以前、アルベルト・ルケという選手に対して、記者としての立場を逸脱している言っても過言ではない行動を起こしています。
ちなみに、アルベルト・ルケ選手は日韓W杯にサプライズ選出され、試合にも出場した、当時はかなり期待されていた若手センターフォワードでした。
W杯後、ルケ選手はへスス・スアレスさんの愛するデポルティボに移籍します。そこで、ルケ選手は左ウイングにコンバートされ、持ち前のスピードやシュート力を活かし、存在感を発揮していました。
コンバートがお気に召さなかったへスス・スアレスさんは、、、
しかし、ルケ選手にセンターフォワードとしての底知れぬ才能を感じていたへスス・スアレスさんは、このコンバートがよっぽど気に入らなかったようです。度々、ルケはセンターフォワードで使うべきだと主張していました。
それだけであれば、ジャーナリズムの範疇だったかと思うのですが、彼はなんとルケ本人に対して、「君はサイドの選手ではない。センターフォワードとしてプレーすべきだ。」と迫り出したのです。
これが「自分の役目」と、反省のそぶり無し
ルケ選手からすれば、何様だという感じだったでしょう。もっと言えば、ポジションを決めているのは、監督なのですから、もし言うとしても、選手ではなくて、監督に言うべきではないでしょうか。
このような行為の結果、ルケとの関係は気まずいものとなってしまったようですが、へスス・スアレスさんに反省の色は見られません。それどころか、『これが自分の役目』とか言い出す始末です。
そのような行為がジャーナリストの役目だと思っている人がどれだけいるでしょうか。それが正しいかはさておき、へスス・スアレスさんは、一際強い使命感を持ったジャーナリストのようです。
歴史は繰り返す
ちなみに、この話はこれだけでは終わりません。続きがあります。
ルケ選手の一件から数年後、デポルティボにはアリスメンディという選手が移籍してきます。彼もまたセンターフォワードとウイングでプレーできる選手でしたが、デポルティボでは主にセンターフォワードで起用されていました。
このアリスメンディ選手について、へスス・スアレスさんは、ルケ選手と逆パターンで、「センターフォワードではなく、サイドの選手」と主張していました。そんな中、へスス・スアレスさんに、アリスメンディ選手のインタビューの機会が訪れます。このインタビューの中に何が起きたかはもうお分かりでしょう。
そして、伝説の名言へ
へスス・スアレスさんはアリスメンディ選手に対し、今度は君はセンターフォワードではなく、ウイングでプレーすべきだと迫り出したのです。さらに、このインタビューが、掲載された紙面で、へスス・スアレスさんは歴史的名言を残すのです。
「私にはルケに『君はサイドの選手ではない。センターフォワードとしてプレーすべきだ。』としつこく迫り、 気を悪くさせてしまったという"実績"がある。」
なんと、へスス・スアレスさんは、ルケとの一件を反省するどころか、自分の実績にしてしまったようです。ここまで来ると、むしろ、素晴らしいメンタリティの持ち主な気がしきました。
今回も応用を考えます。
そして、この言葉もやはり使ってみたいという気持ちにさせられます。
例えば、仕事で上司を怒らせた時
「私には遅刻を繰り返し、山田部長の気を悪くさせてしまったという実績がある。」
本当はヘコんでもおかしくないことですが、こう言えば、自分の実績に変え、自分を信じることができるのです。(できないか、、、)
振られた時にも使えるかもしれません。
「私には桐谷さんに交際をしつこく迫り、 気を悪くさせてしまったという実績がある。」
さらに応用すると、、、
おっとここからは皆さんの想像力に委ねるとしましょう。
皆さんも機会があれば、ぜひ使ってみてください。
※へスス・スアレスさんの発言は記憶を元に書いているので、正確ではない点があるかと思います。ご了承ください。
ヘスス・スアレス伝説その1はこちら → http://chantsoccer.com/posts/59