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【コンサドーレ】 小野伸二、ついに札幌入り 【札幌】

2014/06/09 09:45配信

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カテゴリ:ニュース

 

 

 

6月8日。
ついにこの日がやってきた。
小野伸二が新千歳空港に降り立ったのだ。

日本サッカーが生んだ「天才」の一人、小野伸二。
小野伸二がオーストラリアに発ってから約2年。

新たな新天地に身を置くことに、覚悟を決めた。


●オーストラリアでの2年

清水エスパルスで出場機会が減り、自主退団という形で清水を離れ、新たに挑戦した先はオーストラリアのウェスタン・シドニー。
小野伸二にとって日本、オランダ、ドイツに続いての4か国目の挑戦となった。

ウェスタン・シドニーワンダラーズFCへの移籍が発表されたのが2012年9月28日。
オーストラリアAリーグでの注目度はかなり高く、オーストラリアでの小野伸二は日本を代表する選手として、そして世界で結果を残してきた選手として期待された。
その期待にこたえる形で、Jリーグではみられなかったように小野伸二らしくしなやかにそして天性を感じさせるようなプレーを魅せ、1年目には26試合に出場し、8得点。
そしてチームを優勝へと導いた。
シドニーでは小野伸二はチームの顔として多くのサポーターの心をつかみ、小野のユニフォームやグッズを身につけたシドニーサポーターが毎試合増えていった。
ACL出場を決め、オーストラリアからの出場チームの一員として小野伸二はACLでも「らしさ」をみせる活躍を重ねた。

小野伸二がコンサドーレ札幌に加入するという話が出たのは昨年のシーズン終盤にさしかかった頃だった。
その頃は誰もが、「そんなことはあるはずがない」「小野がJ2に来るなんて」と思っていた。

それが一気に現実味を帯びたのが今年に入った1月のこと。

コンサドーレ札幌から、仮契約を交わしたことが発表されたのだ。


それでもオーストラリアからの活躍の話題が届くたび、そしてACLでの活躍が見えるたびに
本当に来るのだろうか…と日本のサッカーファンは半信半疑な部分があった。


●札幌入りを決断


しかし、本当に小野伸二は日本に帰ってきた。

ウェスタン・シドニーはACLでまだ戦いを終えていない。
小野伸二が在籍する最後の試合は、日本のクラブであるサンフレッチェ広島と対戦。
小野伸二が起点となった2得点で勝利を果たしたウェスタン・シドニーは準々決勝へと駒を進めた。
アジア№1になる可能性を秘めている場を後に小野は日本に帰国した。
多くのシドニーサポーターに称えられ、涙され、ありがとうを言われながら。

 

ACLであれだけ活躍した選手が本当にJ2でプレーして良いのだろうか。
そんな声も多く聞かれる。
今までに在籍した浦和や清水以外にも、小野のプレーを直接見てきたサッカーファン、黄金世代に思い入れのあるファンはいまだ多い。
日本でまた見られることは誰もがうれしいだろうが、これからの小野伸二がJ2で本当に良いのだろうかという疑問が残っている。

しかし、きっと。
決めたからにはなにか理由があったのではないか。

この移籍を成功とするのはこれからの札幌の戦い、そして小野伸二の戦い
「これから」がすべてではないだろうか。

今日のお披露目会見は、スカパーで生中継される他、たくさんの媒体が集まり、サポーターを集めての札幌初の公開記者会見が行われる。
その場で小野伸二がなにを語るのか。


小野伸二が節目に使ってきた言葉がある。

強豪高校 清水商業高校に入学を決めた時からチャレンジを目の前にすると口にしてきた言葉。

 

その言葉が今日の会見で出るのか、注目だ。


刺激そのものである存在として、どんな働きをし、どんなプレーを魅せるのか。
日本サッカー全体が注目することになる。

浦和時代。J2降格を経験し、札幌とJ1昇格を争った。
あの時、札幌に自分が身を置くことになる未来を見ただろうか。
きっとその時には考えられなかったことだ。

 

「天才」小野伸二は今も健在だ。
サッカー選手というのは衰えるなんて言葉を使われることが多いが、天性的なものに関して、そしてセンスに関しては衰えることはない。
衰えていくのは体力、フィジカル的な部分だ。

小野伸二の持つセンスと天性をどう使うことができるか、そして残すことができるか。
ただの客寄せパンダではない。

小野伸二はまだまだ現役サッカープレーヤーだ。

たくさんの選手たちが憧れる選手なのだ。

 

小野伸二がはじめてW杯に出場した時は18歳。
現在34歳になった小野伸二は札幌の地で新たな一歩を踏む―。

 

 

 

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