軟式Jリーグ総決算Vol.2 Jリーグと天気の歴史 「晴れ男クラブ、雨女クラブはどこだ!?」
2014/06/08 17:56配信
カテゴリ:コラム
サッカーは、(基本的に)野外で行われます。
そのため、天気とは切っても切れない縁があり、晴天に恵まれた試合もあれば、悪天候の中行われる試合もあります。
楽しみにしていた試合が雨だったりすると、残念ですよね。。
今回は、そんなJリーグと天候の関係の振り返ってみたいと思います。
これまでの試合で、晴れ、曇、雨の割合はどれくらい?
最もゴールが生まれやすい天気は?
晴れ男、雨女なクラブはどこだ!?
などなど、見てきたいと思います。
※Jリーグの開幕から、2014年5月20日時点のデータです。
天候の定義
まずは天候の定義を決めたいと思います。
…というのも、Jリーグが記録している天候の種類はとても細かく、なんと76種類もあるのです。。
(晴のち曇、晴時々曇、雨一時曇のち晴、などなど組み合わせが半端ない!)
そこで、今回は大局的な傾向を見たいため、天気をシンプルに「晴」「曇」「雨/雪」の3種類と、どうしても分けられない「屋内」に分類します。
※屋内=札幌ドームなど
まず、試合中に一度でも雨が降ったら雨!
少なからず「試合中にピッチがイレギュラーな状況になると」という共通項目で「晴後雨」も雨/雪に分類します。
あとは、晴れか曇りですが、それは晴のち曇、晴時々曇、など晴れが最初であれば晴れ。
曇のち晴、曇時々晴、といった場合は曇とします。
さて、さっそくデータを見てみましょう。
試合の日の天気は何が多い?
早速気になるのは、それぞれの天気の割合です。
雨が少ないのは分かりますが、晴れと曇り、どちらが多いでしょう??
ふむ、、。
雨の試合は16.8%。約6試合に1回が雨という傾向ですね。
楽しみにしていた試合が雨だと印象に残るので、もっと多い気もしますがまとめるとこんなものかと意外と少ない印象です。
晴れの試合が50.8%と半分を超えていて、結構青空の下でサッカーができているのですね!
天気がゴールに与える影響は?
よく、雨天だとボールがイレギュラーに動くので、点が入りやすいなど言われることがあります。
本当でしょうか?
見てみましょう!
やはり、雨/雪の日が1試合あたり2.90点と、最もゴールが生まれやすいようでした。
次いで晴れ、曇りです。
曇だと気持ちも少し入らないのでしょうか?^ ^;
ドローが多い天気は?
サッカーを見に行ったからには、できれば白黒はっきりつく試合が見たいのも本音です。
ちょっと補足的ですが、最もドローが多い天気も調べてみました。
すると、屋内というダークホースが52.6%と半分を超える結果に…。
ただ、試合数も少ないですし、天気の影響というよりも、屋内スタジアムをホームに持つクラブの成績に大きく影響しますから、全体の傾向とは言えませんが…。
やはり得点が少ないとドローの可能性が高くなりますから、曇が最もドロー率が高く37.1%。
ただ、大して差がなく、思ったような傾向は全く出ませんでした^ ^;
最も晴天に恵まれたクラブは?
さて、ここからはクラブ別で見て行きましょう。
クラブによっても天気に恵まれたクラブや、恵まれないクラブがあると思います。
そこで、最も晴天の確率が多いクラブを見てみました。
※試合数50試合未満のクラブは、傾向が安定しないため除いています。
試合数 | 晴天率 | |
神戸 | 588 | 61.2% |
大分 | 558 | 60.4% |
徳島 | 405 | 58.8% |
仙台 | 607 | 56.9% |
鳥栖 | 641 | 56.1% |
C大阪 | 700 | 56.0% |
磐田 | 692 | 55.8% |
北九州 | 172 | 55.4% |
名古屋 | 728 | 54.9% |
札幌 | 647 | 54.6% |
岡山 | 223 | 53.2% |
千葉 | 750 | 52.0% |
群馬 | 405 | 51.9% |
横浜FC | 567 | 51.9% |
山形 | 634 | 51.8% |
G大阪 | 736 | 51.7% |
広島 | 749 | 51.5% |
F東京 | 510 | 51.4% |
浦和 | 738 | 51.1% |
水戸 | 621 | 51.0% |
ヴィッセル神戸が、見事晴れ男確定です。
ヴィッセル神戸が戦う61.2%が晴天に恵まれています。
大分、町田、松本、徳島もとても晴天率が高いですね。
羨ましい。。
最も雨が多いクラブは?
それでは反対に、最も雨天の確率が高いクラブです。
試合数 | 雨天率 | |
鳥取 | 134 | 25.8% |
富山 | 223 | 22.4% |
横浜F | 228 | 21.1% |
浦和 | 738 | 19.9% |
山形 | 634 | 19.6% |
柏 | 664 | 19.6% |
川崎F | 561 | 19.5% |
新潟 | 558 | 19.0% |
愛媛 | 361 | 18.6% |
大宮 | 572 | 18.6% |
福岡 | 705 | 18.4% |
鹿島 | 728 | 18.4% |
湘南 | 833 | 18.3% |
磐田 | 692 | 18.3% |
横浜FM | 727 | 18.1% |
広島 | 749 | 18.0% |
京都 | 668 | 17.9% |
G大阪 | 736 | 17.7% |
栃木 | 223 | 17.6% |
東京V | 795 | 17.6% |
鳥取。。。
なんと、4試合に1試合以上が雨天です。
そして、2位には富山。日本海側は雨が振りやすいなどがあるのでしょうか。
また、浦和の雨天率が高いことも注目です。
国内随一の観客動員力を誇るクラブだけに、晴天に恵まれてくれるとJリーグ全体としても良いのですが…。
晴れの日に強いクラブは?
スポーツでは「苦手意識」というものが、結果に大きく影響するものです。
なかなか勝てない相手には、心の片隅でプレッシャーとして伸し掛かり、思うようなプレーができなかったり。。
そしてこの「苦手意識」が連鎖することで、「カシマスタジアムで勝てない!」とったジンクスが生まれたりするのです。
さて、そんな苦手意識が天気にあるのでは?
「晴れに強い」「雨に弱い」などなど。
まずは晴れに強いクラブから、少し見てみましょう。
※計算方法=単純に勝率ランキングだと、もともと勝率が高いクラブが上位に来てしまうため、
「晴れ(雨)の勝率÷基本勝率=変化率」で見ています。
(データが充分でないため、100試合未満のクラブは除外しています。)
試合数 | 変化率 | |
熊本 | 265 | 114.8% |
横浜FC | 567 | 113.7% |
鳥取 | 134 | 111.2% |
愛媛 | 361 | 111.2% |
福岡 | 705 | 108.9% |
浦和 | 738 | 108.7% |
群馬 | 405 | 107.9% |
甲府 | 617 | 107.2% |
横浜F | 228 | 106.6% |
鳥栖 | 641 | 106.1% |
大宮 | 572 | 105.0% |
神戸 | 588 | 104.0% |
C大阪 | 700 | 103.3% |
川崎F | 561 | 103.1% |
栃木 | 223 | 102.9% |
鹿島 | 728 | 102.7% |
名古屋 | 728 | 101.8% |
柏 | 664 | 101.1% |
大分 | 558 | 100.8% |
G大阪 | 736 | 100.7% |
熊本、横浜FC、鳥取、愛媛が四天王。
J1勢では浦和が1位という結果に。
晴れの日に弱いクラブは?
それではランキングを逆転します。
晴れの日に勝率がグッと下がるクラブはどこでしょう??
試合数 | 変化率 | |
水戸 | 621 | 84.7% |
北九州 | 172 | 90.9% |
F東京 | 510 | 90.9% |
湘南 | 833 | 92.8% |
徳島 | 405 | 93.4% |
岡山 | 223 | 93.8% |
岐阜 | 265 | 94.1% |
磐田 | 692 | 94.2% |
東京V | 795 | 94.6% |
山形 | 634 | 94.9% |
広島 | 749 | 96.3% |
富山 | 223 | 96.3% |
新潟 | 558 | 97.0% |
京都 | 668 | 97.2% |
横浜FM | 727 | 99.0% |
千葉 | 750 | 99.6% |
清水 | 728 | 99.6% |
札幌 | 647 | 99.9% |
仙台 | 607 | 100.1% |
ネガティブランキングの常連、水戸がTOPに。。
そもそも勝利数が少ないクラブのため、変化率という指標ではブレ幅が大きいのかもしれません。
また、J1勢ではFC東京が1位ですね。
試合数の多い湘南も、晴れの日が苦手のようです。。
せっかくの気持ちいい天気の日に勝てないのは、残念ですね。。
雨の日に強いクラブは?
ただ、晴れという気候は最もベーシックな条件なので、あまり目立った傾向はなかったかもしれませんね。。
そこで、雨天で見てみるとどうでしょう??
試合数 | 変化率 | |
岐阜 | 265 | 137.1% |
富山 | 223 | 132.4% |
栃木 | 223 | 126.2% |
京都 | 668 | 124.3% |
徳島 | 405 | 121.3% |
神戸 | 588 | 113.1% |
山形 | 634 | 111.8% |
群馬 | 405 | 111.3% |
鳥取 | 134 | 108.7% |
大分 | 558 | 107.3% |
湘南 | 833 | 106.8% |
横浜FM | 727 | 106.6% |
鹿島 | 728 | 106.5% |
水戸 | 621 | 106.5% |
新潟 | 558 | 105.4% |
鳥栖 | 641 | 105.1% |
広島 | 749 | 104.0% |
仙台 | 607 | 103.1% |
川崎F | 561 | 102.1% |
岐阜、富山がなんと変化率130%超え!
下位に低迷しがちなクラブが1、2フィニッシュ。
他にも、あまり強豪でないクラブが上位に名を連ねており、やはり雨の日は番狂わせが起こりやすいということの裏返しでしょうか。
雨の日に弱いクラブは?
それでは最後!
雨の日に勝率が下がってしまう、雨が苦手なクラブです。
試合数 | 変化率 | |
北九州 | 172 | 48.3% |
熊本 | 265 | 61.6% |
愛媛 | 361 | 78.9% |
福岡 | 705 | 82.2% |
横浜FC | 567 | 82.4% |
名古屋 | 728 | 84.0% |
甲府 | 617 | 86.5% |
横浜F | 228 | 89.3% |
F東京 | 510 | 91.1% |
磐田 | 692 | 92.8% |
札幌 | 647 | 93.1% |
C大阪 | 700 | 93.4% |
G大阪 | 736 | 93.4% |
浦和 | 738 | 94.1% |
大宮 | 572 | 95.6% |
柏 | 664 | 96.2% |
千葉 | 750 | 97.2% |
岡山 | 223 | 100.9% |
清水 | 728 | 101.1% |
北九州!
変化率が48.3%と、かなりの雨に対する苦手っぷりです。
次いで、熊本の61.6%も結構極端な傾向ですね。。
強豪クラブでは、名古屋と横浜FMが雨を苦手としているようです。
下位チームが名古屋と横浜FMと戦うときは、雨乞いをするといいかもしれないですね^ ^
そして、FC東京が晴れに続いて雨天でも弱さを発揮。。
曇の勝率が高いということですので、曇の日に見に行くと勝ち試合が見られるかも!?笑
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いかがでしたでしょうか?
お遊びな統計ではありますが、相性のいい天気に願掛けをしてサッカーを見ても、少しは楽しいかもしれないですね!
それでは、また次回!
北九州、雨に弱すぎ。
ワロタ。
名無しさん | 0 0 |2014/06/08|18:27 返信