【FC町田ゼルビア】 開幕直前!Jリーグカンファレンスに登場。注目の開幕カード「勝ちに行く」 【J2】
2016/02/19 18:20配信
カテゴリ:コラム
2016明治安田生命Jリーグ開幕まであと1週間と少し。
毎年リーグ開幕前に行われる、Jリーグカンファレンスが都内ホテルにて行われた。
各チームの代表選手が参加し、開幕カードごとに各クラブのブースが設けられ、さまざまなメディアに向けての発信を行う場となっているJリーグカンファレンス。
昨年入替戦に勝利しての昇格を決め、再びJ2の舞台で戦うこととなったFC町田ゼルビアも登場した。
開幕戦はホーム町田市立陸上競技場、通称・野津田にて、セレッソ大阪と対戦するFC町田ゼルビア。
全国的にも人気、知名度共に高いセレッソ大阪との対戦となるが、FC町田ゼルビアは怯むことなく勝利へと向かい、大事な最初の一歩を踏む。
●注目の開幕カード セレッソ大阪との大一番
今季のユニフォームに身を包み、FC町田ゼルビアの代表として参加したのは、鈴木崇文選手。
FC町田ゼルビアが初めてJ2に昇格した時もゼルビアの一員としてプレーしていた鈴木崇文選手だからこそ、再チャレンジの気持ちを強く持っている。
「前回J2だった2012年は1年で降格してしまったので、今年は最低でも残留したいです。その上で少しでも上の順位を目指したいと思います。」
開幕カードとなるセレッソ大阪とブースを並べ、J3時よりも多くの取材を受けたFC町田ゼルビア。
ステージが上がったということもあるが、初めてJ2に昇格したときよりも、その注目度が高いことを実感したことであろう。
はじめてのJ2挑戦は1年で降格という厳しい結果だったものの、その後J3が開幕するというJリーグの新たなリーグへの参入を経て、昇格争いをし悔しい想いをした経験、そしてそれを踏まえ再び昇格争いを迎えての入れ替え戦進出、そしてJ1経験のあるJ2チームを破っての昇格等、
チームとして、そしてクラブ全体として月日をかけて熟成を重ねてきた。
一度目の挑戦時よりもFC町田ゼルビアという存在が、サッカー界に、Jリーグ界に、そして地域に、
より深く浸透したことを実感しながら昇格を手にし、J2というステージに再び立つこととなった。
開幕戦の相手はJ2屈指の強力なチームであろうセレッソ大阪との対戦となった。
J1で上位といえる位置を確立したこともあり、世界へと選手たちをたくさん輩出し続けているチームでもあり、日本代表選手も多く生んいるチームだ。
資金規模は今多くの他クラブと比べてもステージ関係なく豊富であることは間違いなく、今季はセレッソ大阪の顔的存在であるといえる柿谷曜一朗選手が復帰し、より注目を集めているセレッソ大阪。
この日、カンファレンスにセレッソ大阪代表選手としても柿谷曜一朗選手が参加。
その存在感は、やはり大きい。
しかし、その存在感の大きさを前にしても、当然負ける試合をする気はないFC町田ゼルビア。
強いチームとスタートから当たるからこそ、より選手たちも楽しみにすることができ、自分たちの力を100%以上の力で引き出しやすい相手でもあるであろう。
強いチームと当たる時は、その強さに畳みかけられるかもしれない手も足もでないという恐怖の可能性があるものの
相手の強さになんとか追いつこうと、いつも以上の力で挑むことが可能となる効果が存在する。
強い相手に勝ってやろうという強いモチベーションが生む100%以上、良い意味で実力以外の力を生むことのできる機会を得ることができる。
無理をしてでも、自分たちの標準以上に手を伸ばすことで、どうにかして勝ちたいというプラスの力を生みやすくするのだ。
今までも、そういった相手を前に掴んできた経験もあり、そして個ではなくチームで勝ち切ってきた経験を多く昨年積んできた。
「やるからには勝ちたいですし、勝ちに行きます。そのためにはたくさんの人に声援を送ってもらいたいので、是非スタジアムに応援にきてください」
と、鈴木崇文選手。
多くの人たちが詰めかける野津田で、町田らしい一体感によって良い開幕戦にしたい。
もちろん、目指すところは、勝利ただ一点だ。
●町田にはFC町田ゼルビアがある。
FC町田ゼルビアはホームスタジアムに10000人という人たちが来てくれるスタジアムを目指し、プロモーション活動を行ってきた。
昨年の開幕戦は大規模な集客プロモーションを展開し、J3ながら多くの人たちが集まってくれたものの7803人と10000人には届かなかった。
そして昨年のJ2参入のために勝たなくてはいけない入替戦。
ホーム&アウェイで行われた入替戦、J3から参加のFC町田ゼルビアは先にホームスタジアムにて戦ったが、8629人と注目度が高かったことがわかる過去最高観客数を記録した。
東京都町田市―。
サッカー王国と呼ばれる地域は他にも存在するが、東京都は人口密集度が高いためチーム数も当然多く、どのカテゴリーでも全国に行くのは難しい、上位に行くのは難しいとされている中で、
町田市はサッカーに力を入れてきた歴史があり、サッカーといえば町田。町田といえばサッカー。というほどにサッカーが盛んな地域として有名だ。
その代表がFC町田。
町田市にある多くの少年サッカーチームの選抜チームだった。
まだまだJリーグが生まれることすら決まっていなかった頃、町田の小学校では子供たちのバランス感覚を養うためにはサッカーが良いと、体育の授業等でサッカーを積極的に取り入れ、学校教育の現場でサッカーが取り入れられていた。
そのため、町田で育った子供たちはサッカーというスポーツに必然的に触れ育ってきたことになる。
町田市に住む人たちにとってサッカーはとても身近であり、FC町田は町田のサッカーの代表という位置付けであり、誇り高き存在だった。
町田の名前を背負い、全国で戦う少年たちの姿を応援してきたのだ。
関東には多くのJリーグチームが存在しビッグクラブと呼ばれるようなチームも存在する中で、そのチームを知らなくとも町田市のチームはFC町田ゼルビアと理解している人たちが多く、
町田はサッカーが盛んな地域だからという理由や、FC町田のトップチームだからという町田プライドを持ってFC町田ゼルビアを知っているという人がたくさんいる。
東京は転勤者なども多く、他の地域から移り住む人も多いが、それでも町田の人々の地域としての密着度は高く、FC町田ゼルビアという存在をサッカーの街・町田の代表として捉えている。
積極的なプロモーション活動や、地域密着活動、地域貢献活動、ホームタウン活動を行っているFC町田ゼルビア。
ゼルビアでプレーし町田出身の選手として長年Jリーグで活躍した星大輔氏がホームタウン推進部として先頭に立つ形で、年間200回以上の活動を行い、
大小に関わらず地域のイベント等に呼ばれると、行ける可能な日程であればとにかく参加するなど、FC町田ゼルビアと地域の密な距離感に努めてきている。
サッカーの街・町田市に存在するFC町田ゼルビアは、今季ひとつステージを上げJ2で戦う。
たくさんの夢を背負っている。
たくさんの希望を背負っている。
たくさんのプライドを背負っている。
たくさんの想いがあるからこそ、ひとつとなり力として発揮する術を知っている。
昨年はチーム一丸となって、本当にたくさんの試合で結果を残してきた。
FC町田ゼルビアらしいといえる、一体感ある熱き試合を戦ってきた。
技術や質だけではない力を感じてきたからこそ。たくさんの想いを与えられてきたからこそ。
強くなることができ、昇格を掴んだ。
強豪セレッソ大阪との注目される大一番。
ホームで迎えるその大一番を サッカーを知る町田の人々と共に
楽しみたい。そして勝利したい。
その目標を目指すため、FC町田ゼルビアは日々最大限の努力を持って準備を進めている。
2月28日、日曜日。
町田市立陸上競技場…野津田にて。
FC町田ゼルビア×セレッソ大阪
14:00キックオフ。