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【ジェフ千葉】 23選手退団、19選手加入 革命を掲げるジェフ千葉 2016展望 【J2】

2016/02/12 23:10配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム


導入されたばかりのプレーオフ決勝までを戦いながらも涙の敗戦となった2012シーズン。
あともう一歩と踏み出したはずの2013シーズンは、プレーオフ準決勝で敗退。
2014シーズンは再びプレーオフ決勝で3位という位置で相手を迎えながらも敗戦という、またも届かなかった あと一歩。

今年こそは絶対と挑んだ2015年は終始上位争いグループの中に位置しながらも、勝ちきれない試合が多かったことや、終盤の失速が響き
プレーオフが導入されてから初めてとなるプレーオフ圏内を逃すだけでなく、9位という位置でのフィニッシュとなったジェフユナイテッド千葉。

上位3チームが勝ち点僅差で自動昇格圏を終盤まで激しく争う形となり、その3チームが得た勝ち点は82以上。
自動昇格圏を目指し上位に位置することを見据え戦っていたものの最終的には勝ち点が20以上足りなかったという現実。

J2降格からすでに7年目を迎えるジェフ千葉が、2016シーズンを前に大きな勝負に出た。
REVOLUTION -NEXT 25-を掲げ、はじまる2016。
今オフを一番騒がせたのは、ジェフ千葉の「革命」だった。


●初めてプレーオフ圏外となった2015シーズン

2015シーズンは、42試合中15勝12分15敗。
勝利の数だけ敗戦も重なり、引き分けも多いシーズンだった。

シーズンの序盤は決して悪い入りではなかった。
開幕戦を長崎に勝利すると、2戦目は水戸に勝利し連勝。
昇格へのライバルとなるであろうセレッソ大阪との戦いではどちらも譲らない4-4という引き分け試合で勝ち点を落とすことはなく、
その後大宮にも勝利をおさめ負け無しで進み、順位も首位の位置を得るなどスタートとしては良かったものの、その後連敗。

連敗がその後もあったりと、引き分けを挟むことで連勝がなかなか続かない状況となっていたり負けると連敗してしまったりとなかなか勢いに乗ることができなかった。
引き分けが多く勝ちきれない印象があったものの決して前半戦は悪い戦いではなかったはずだった。

しかし、問題は後半期に訪れた。
後半期は横浜Fマリノスから富澤、名古屋から松田力、川崎から安柄俊という強力な補強があったものの、後半戦21試合で勝利したのは5試合。
最後の10戦に関しては3勝1分6敗と大きく負け越した。
順位も25節以降プレーオフ圏内に入ったのは6位と位置した2度のみで、プレーオフ圏内に入れない時期も結果的には多かった。
終盤は本格的な昇格争い・プレーオフ圏争いが勃発するだけに勝ち点を多く獲得することが必須だったが、結果的に勝ち点を伸ばすことができず、最終的に9位まで順位は落ち込んだ。

J2戦国時代で強豪が多かった昨季のJ2とはいっても、3年連続プレーオフに進出し昇格を今年こそはと本格的に狙っていたチームのフィニッシュが9位という結果だったという現実は、厳しいものだった。

終盤はシーズンの疲れからなのか、試合にスピーディーさはなくなり、長いボールを多用し、プレーオフ圏内を必死に奪いにいくようなチームの志気を感じる試合が少なかった。
結果が出ていなかったこともチームとしてどこか一丸にはなれなかった結果となってしsまったのであろうか。

ハイプレスサッカーを掲げ五輪で戦った関塚サッカーとジェフ千葉の目指すサッカーは
短期決戦とリーグの戦い方の違いや年齢構成、状況など、さまざまなことを踏まえて違いはあるものの
積極的に攻撃を展開し攻撃こそが守備だというほどに攻撃を仕掛け続ける関塚サッカーが実現しているとは言い難いシーズンとなってしまった。

得点もそこまで多いというわけでもなく、そして失点も多かった。
またジェフは上がれなかった―。
そんなレッテルが貼られてしまうことも、致し方ない結果であった。

●革命を起こす―。積み重ねと新しい戦力との融合

2014シーズン途中から指揮を執った関塚氏だったが、リーグ途中での監督就任のため、しっかりとチームの土台を築けず引き継ぐ形から始まったが、
2015シーズンは内閣にテコ入れをし、ロンドン五輪時のスタッフを固め、挑んだシーズンだった。
オフ期、そして夏場と2回開くマーケットを利用し、シーズンを通して補強も積極的に行ったはずだったが、チームはまさかの失速。
戦力を整えたはずだったが、結果を出すことはできなかった。

2016年を迎えるにあたり、ジェフ千葉は周囲をも驚かせる選手たちの大規模な入れ替えを行った。

23人の選手たちがチームを去ることになり、19人の選手たちが加入。
大人数の入れ替えは下のカテゴリーではよくあることだが、それでも千葉が行ったことは予想外だった。

新加入となった選手たちは即戦力の選手たちが多く、去って行った選手たちは昨季まで主力だった選手たちも多く含まれた。

◇ジェフ千葉を去った選手たち

GK 岡大生
GK 高木駿
DF 伊藤槙人
DF 河津良一
DF 浦田樹
DF 大岩一貴
DF 金井貢史
DF キム・ヒョヌン
DF 栗山直樹
DF 田代真一
DF 中村太亮
MF 佐藤健太郎
MF 佐藤祥
MF 田中佑昌
MF パウリーニョ
MF 水野晃樹
MF 谷澤達也
FW 安柄俊
FW ネイツ・ペチュニク
FW 松田力
FW 森本貴幸
FW 能登正人
FW 鈴木隆行 ※引退

◇ジェフ千葉に加入した選手たち

GK 佐藤優也 東京ヴェルディ
GK 藤嶋栄介 サガン鳥栖
GK 大野哲煥 城西国際大学
DF 阿部翔平 ヴァンフォーレ甲府
DF イ・ジュヨン 栃木SC
DF 大久保裕樹  松本山雅
DF 近藤直也 柏レイソル
DF 多々良敦斗 ベガルタ仙台
DF 比嘉祐介 横浜Fマリノス
DF 若狭大志 大分トリニータ
MF 小池純輝 横浜FC
MF 仲村京雅  YS横浜
MF 山本真希 川崎フロンターレ
FW 菅嶋弘希 東京ヴェルディ
FW 船山貴之 川崎フロンターレ
FW 吉田眞紀人 水戸ホーリーホック
MF アランダ クルブ・オリンピア(ウルグアイ)
FW エウトン ECヴィトーリア(ブラジル)
MF長澤 和輝 FCケルン(ドイツ)※浦和レッズよりレンタル移籍


23名の選手が去り、19名の選手が加入した大改革だが、移籍金がかかったのは川崎フロンターレから加入の船山のみという省エネ補強が成立。
各チームで主力級であった選手たちが多いだけに、ジェフ千葉の今後のビジョンに魅力を感じて移籍してきた選手が多いのであろうことが考えられる。

後半期から勝てない時期に突入し課題となった守備面に着手。GKには東京ヴェルディから経験豊富な佐藤優也を獲得。
攻めと熱さ、積極的な飛び出しを持つ佐藤優也は実力充分、若き頃から積み重ねた試合経験豊富なGKだ。
ディフェンスラインには柏レイソルから近藤直也が、ベガルタ仙台から多々良とJ1で戦ってきた選手たちの獲得に成功。
アカデミーから千葉のライバル位置である柏レイソルでプレーをしてきた日本代表にも選出経験のある近藤が、ジェフ千葉の最終ラインに手を挙げることとなる。
ヴァンフォーレ甲府からは阿部、川崎フロンターレから山本、エース候補ともなりえる船山、海外を経験してきた長澤とタレントが揃う。
力のある選手たちが一同に集まった形となったジェフ千葉。

能力充分な選手たちを関塚監督がどのように引き出し、配置し、関塚サッカーとしてまとめ上げるのか注目したい。

シーズン前、キャンプ地で行われたスカパーニューイヤーカップの宮崎ラウンドでは、ロアッソ熊本・アビスパ福岡・鹿島アントラーズに勝利を収め優勝。
昇格したアビスパ福岡には5得点で快勝し、内容としては圧倒されながらも勝つことができた鹿島との戦いは自信にも繋がる収穫だった。
ニューイヤーカップはまだまだ調整段階でありゲームをこなすことでチームを形成していく途中段階ではあるが、それでも3チームに勝利を得たことで良い準備が進んでいるという結果であった。


今年もJ2戦国時代は継続となる。昨年の戦国時代に引き続きだが、昨年よりもより昇格を本気で狙っていくチームに関しては増えるであろう今季のJ2。
その戦国時代を象徴する存在となるであろうジェフ千葉が「今年こそは」を達成することができるであろうか。

選手たちをこれだけ入れ替えたことに意味があるということをこれから示していかなければならないであろう。チームを支えるサポーターからの信頼も得なければならない。
突然の大幅入れ替えに気持ちがついていかないサポーターも多く存在する。
共に戦う時間を経て、距離感を縮めることが必要となる。

選手だけではない、チームの方針だけでもない。
サポーターや地域など一体とならなければ、昇格という大きな目標には手が届かない。
ジェフ千葉は昇格が簡単ではないことを どのチームよりも知っているであろう。
だからこそ今季は革命を起こし、

今年こそは、必ず―。

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