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【FC町田ゼルビア】 関東遠征記 FC町田ゼルビアというfootballに触れた日 【J3】

2015/06/09 20:48配信

飯守 友子 (CHANT編集部)

カテゴリ:日記


町田に来たのはどれくらい久しぶりだったでしょうか。
5月14日、鹿島からFC東京アカデミーを経て、町田のホテルに到着した時にはもう23時近くになっていました。

日本で一番有名な高速道路であろう首都高を通り、六本木ヒルズの横などを通過し、首都高こわ!と言いながら、THE東京!を充分に感じつつ着いた町田。
高速のトンネルの中で枝分かれする…首都高こわいです。北海道人の高速道路の概念にはないことがたくさん起きました(^^;

東京都内といえども町田の雰囲気は東京23区とはまた違い落ち着くようなアットホームな雰囲気。それでも駅周辺は賑やかですよね。
宿泊したホテルの近くには人気のラーメン店なのか、夜遅くまで列が出来ており、賑わっていました。

コンビニへ歩く道で町田ゼルビアのポスターを何枚か見つけました。
そう、町田へきた理由はただひとつ。
FC町田ゼルビアを訪れるためでした。

朝から晴天に恵まれ向かった先は、FC町田ゼルビアが練習する小野路グラウンド。
町田の駅前から車を走らせ、気づけば周辺は住宅が多くなっていました。

ベッドタウンともいわれる町田。その雰囲気は住みやすそうな雰囲気で、多くのファミリーが生活をしていることがわかる風景が続きました。
東京に住まない者が抱く東京都のイメージとは違った緑が溢れ、小野路グラウンドへ向かう道はさらに深い緑の地へと踏み込みました。

町田ゼルビアはまだ専用の練習場やクラブハウスを持っていません。
町田市の持ち物である練習場と、そこに建つ施設を借り、練習しています。

到着した時には、その施設から選手たちがちょうど練習場へと徒歩で向かっている最中でした。
訪れた日は試合の前々日。
次の試合へと向けた本格的な戦術選手が行われる日でした。

施設から一番最後に出てきたのは、相馬直樹監督。
FC町田ゼルビアにとって大きな存在であろう相馬直樹監督からはその存在感が伝わってきます。
短い挨拶ながらご挨拶をすると、大きな声と大きな笑顔で迎えてくれました。


町田市の中でも奥地と表現されるであろうその地は、山と表現されてもおかしくはないであろう場所。
高い空の下、人工芝のグラウンドで町田ゼルビアの練習が行わました。

私は取材に必要なお話を、横浜Fマリノス、FC東京、大宮アルディージャ、京都サンガ(当時パープルサンガ)モンテディオ山形、栃木SC、そしてFC町田ゼルビアなどで選手として活躍した現町田ゼルビアホームタウン担当の星大輔氏にお話を聞きました。


FC町田出身で町田ゼルビアで現役を終えた生粋の町田っ子であった星氏だからこそ、見える町田という街への愛情と町田ゼルビアの活動のお話をお伺いしている時間、外からは大きな声とボールを蹴る音が聞こえていました。
一番大きな声なのは、相馬直樹監督の声。

よく通る大きな声での一言一言にメッセージ性を強く感じる相馬監督の指示。
相馬監督の声に呼応されるように、選手たちの声も多く聞こえてきていました。

チームによって雰囲気があり、最近では声の少ないチームも多く存在します。
おとなしいと表現されるチームも多く、練習中に元気がないという印象を持つチームもありますが、
声がある練習はそれだけで活気があり、元気が伝わり、その真剣さが伝わってくるものです。
もちろん聞こえてくることはサッカーのこと。
大きな声で主に聞こえてくるのは要求や修正に関しての声でした。

今回私がFC町田ゼルビアに注目した理由のひとつが、今回の取材の主旨であるホームタウン活動が多彩であること。
多くの有名クラブがひしめく関東という場所で、町田ゼルビアは年間320回以上のホームタウン活動を行い地域密着に取り組んでいます。
詳しくは記事本編にて触れたいと思いますが、それだけのホームタウン活動を経ているだけに選手たちは身に染みてサッカーができる歓びに触れていると感じました。

選手たちの中にはJ1のクラブを経験した選手、J2のチームを経験した選手と、他クラブを渡ってきた選手が多いなと改めて感じました
それぞれに環境があり、Jリーグトップクラスの環境でプレーした経験のある選手もいるでしょう。
戦力外という厳しい現実に向き合った経験もある選手、サッカーをするからこそサッカー選手であるが、サッカーを辞めなくてはならないかもしれないという厳しい大きな壁にぶつかったことのある選手も。

だからこそ、サッカーができる歓びを知っているのかもしれない。
チームであることの仲間を持つことの幸せさを知っているのかもしれない。
その「時」が永遠には続かず、一日一日が勝負だということも知っているのだと感じる練習風景でした。

星氏とのお話を終え、練習を見せてもらうことに。
チームの施設ではないためグラウンドからは少し離れた小高く丘になっている場所から、サポーターの方々は練習見学をしていました。
決して見学がしやすい場所とは言えないですが、見づらくても練習内容をしっかりと見学するサポーターの中にあるもの、それは「愛」だなぁと感じました。

相馬監督の声が響く。
選手たちの声も響く。

試合に向けて行われた紅白戦では数度選手たちの接触もありました。
接触が起こった後には節目節目で相馬監督がその選手に直接「大丈夫?」と声をかけ、確認していました。
給水タイムにも選手たちはそれぞれが選手を捕まえて、改めてプレーの確認を身振り手振り行い、要求、確認していました。
他チームではボールで遊びだしたり、全く関係ない話をする選手がいたり、休む選手がいるチームもありますが、町田にはそれが全くない。
選手一人一人が目の前のfootballに真剣に取り組んでいるのがひとつひとつ伝わってきました。

2時間の練習の終わりには、相馬監督を中心として円が組まれました。
相馬監督が最後に口にしたのは、「自分を信じろ」という言葉でした。
自分を信じてあげることが大切だという相馬監督のお話からは、プレーや戦術のことだけでなくメンタルの部分にも指導をし、伝える力があるからこそ選手との信頼関係が強く厚く在るのかなと感じました。


最後に挙手制でその日の練習で言いたいことがある選手が手を挙げました。
その日、最後を締めた選手はプレー中に接触し選手を倒してしまった選手。

最後の最後で仲間を傷つけるかもしれないプレーがあったことに反省を述べ、明日から仲間の大切さを心に練習に向かいたいと言葉にしました。

やまない大きな声。
仲間の大切さへの表現。
貪欲にプレーを追求する姿。

鳥肌が立つほど、FC町田ゼルビアからは「サッカーチーム」であることの志気が伝わってきました。

1対1の男同士では言えないこともあるでしょう。
さっきごめんねの一言が言えないというわけではないけれど、全員の仲間の前でだからこそ全員の前で反省し言葉をかける。
それがFC町田のコミュニケーションの在り方なのだと感じました。

2時間の練習を終えた町田。
しかし、誰一人として練習場を去る選手はいませんでした。
練習を終えてからもそれぞれが分かれ、ボールを蹴ったり走ったりとそれぞれにfootballに触れる。
シュート練習する選手、クールダウンに務めて走る選手、試合に向けて何度もゴールに向けてボールを蹴る選手。
監督に自分のプレーについてを質問し、改善を求める選手。

練習が終わってから最初の選手があがるまで、40分以上が経過していました。

町田の選手たちは本当にサッカーが大好きなのだと 感じました。


良いチームだ―。

町田ゼルビアを観て、単純にそう、感じた時間でした。

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