変わらないバルサ
2015/03/21 08:58配信
カテゴリ:日記
私は家でスペインリーグを観戦することが多いです。
以前スペインに住んでいましたが、スペインのボールを滑らしてリズムよくつなぎ、
相手の逆をつくサッカーが大好きです。
近年、カウンターぎみの縦に速いサッカーで戦うクラブが増えてきました。
ワールドカップでもコスタリカやアルジェリアなどの国々がよく走り
このサッカーで決勝トーナメントまで進出しています。
スペインでもレアル・マドリードやアトレティコ・マドリードはボールを滑らしてはいますが
縦に速い基本カウンターサッカーを展開しています。
そんななか、FCバルセロナは相変わらず多くのパスをつなぐポゼッションサッカーをしています。
相手陣地でボールを奪われれば、速いカウンターを受けるのを覚悟のうえ
スタイルを変えずにプレーしています。
今までバルサの中盤に君臨してきたシャビ・エルナンデスの出場機会も以前より減り
若い選手たちがどんどん出てきて試合に出場していますが、同じスタイルを保っています。
そして先日リーガエスパニョーラ(スペインリーグ1部)でも1位に返り咲きました。
レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードと対戦した時も、
激しいプレッシャーや素早いカウンターを受けながらも
ポゼッションを高め試合を支配していました。
メッシ、ネイマール、スアレスの3トップのキープ力や得点力もすごいですが
他の選手たちのハイプレッシャーの中での止める&蹴るの技術の高さにはいつも驚かされます。
1タッチ~3タッチくらいでどんどんボールを滑らしまわしていくのですが、
個人個人のボールの止めどころ、パスの正確性やスピード、決断力の速さのレベルがすごく高いです。
先日のチャンピオンズリーグのマンチェスター・シティ戦でもその技術の高さを見せつけました。
昨年のプレミア王者に対しても変わらぬその技術の高さ、技術がどれだけ大切かということをあらためて感じさせられました。
バルサの選手たちは動いてパスを受けることはもちろん、止まった状態でもパスを受けることができます。
相手に狙われていても止まった状態でボールを受けて尚且つ奪われない。
これはパスの出し手と受け手の技術がそれを生みだしていました。
パスの出し手がパススピードの速いボールを正確に受け手のほしい足へ届け、
受け手はその速いパスをいとも簡単に相手の届かないわずかなスペースへきっちり止める。
そしてそれをまた違う選手へ。
それを繰り返しゴール前へ進入し、前線のゴールハンター達が仕留めに入ります。
サッカーはボールを蹴るスポーツ。
足で扱うのでミスも多く発生します。
そのミスをせずに質をどんどん高めていくバルサのサッカーを見ていて
あらためて「止める」「蹴る」の重要性を感じさせられました。
今の育成段階にいる日本の子供達にもこの部分をもっと高めていくことが大切だなと感じました。