子供たちのプレーの違い
2015/03/20 07:36配信
カテゴリ:日記
私は日本の子供たちにサッカーを教えています。
日本では小学生世代ではドリブルのトレーニングが比較的多く、
子供たちもドリブルのテクニックやリフティングのテクニックなどが大好きです。
以前スペインで小、中学生世代のコーチをしていました。
スペインの小学生世代のトレーニングでは、あまりドリブルのトレーニングは行っていませんでした。
キック&トラップ、パス&ムーブ、シュートのトレーニングが比較的多かったです。
スペインではロンド(鳥かご)と言われるトレーニングやセンタリングシュート、
相手をつけずに行うパス&ムーブのトレーニング、単純なシュート。
あとはシーズン前の段階であれば、フィジカル的なトレーニング、
シーズン中であれば戦術的なトレーニングも入ってきます。
これは小学生世代でも行います。
ドリブルのトレーニングを行うとしてもドリブルシュートや1対1のシュートのトレーニングの中で、
どちらかというとフェイントをかけて相手をかわすというよりはスピードにのった状態での運ぶドリブルをトレーニングしていました。
そのため細かい足先のテクニックやリフティングは日本の子供たちの方が断然上手いです。
ただ、サッカーの試合で状況を瞬時に把握し早く決断することは断然スペインの子供たちの方ができています。
そのため一人一人のボールタッチ数も全体的に見ればスペイン人の方が少なく、
日本人の子供たちは細かく触っています。
スペインでは強く激しいプレスが飛んでくるため、細かく触っているとボールを失うことがほとんどです。
日本では素早くプレスにきますが、強さや激しさがないため細かく触り続けることができます。
ワールドスタンダードに考えると前者が多く、世界に出て活躍するためには決断力とプレースピードを高めていく方が私は良いと思います。
細かいテクニックは日本の良さでもありますので、それを発揮する状況を見極め上手く使っていくことが必要になってきます。
今日本の各カテゴリーの代表では、なかなか結果を出すことができていません。
私の見解からすると、選手たちが皆同な選手に見えてしまい、それぞれ持っている特長を活かしていないように感じています。
本来子供のころに持っている各々の特長を活かし、決断力を高めていくことが大切なような気がします。
日本サッカーの未来は子供たちがどれだけ伸び伸びと育ち、自分のストロングポイントを高めながら質を高めていくことができるか。
型にはめすぎずにトレーニングしていくことが大事になってくると思います。
サッカーを楽しむという心も忘れずに。
コメントありがとうございます!指導者の考え方の違いは子供たちにとっても大きな部分だと思います。今の日本サッカーの現状をみますと、もう少し海外にチャレンジする指導者が必要ではないかとも感じています。
OG | 0 0 |2015/03/23|07:29 返信
ものすごく参考になります。
サッカーがうまいってどういうことなのか。サッカーが強いってどういうことなのか。
日本は強くなるより、うまくなろうする練習が多いですよね。
ていうか、強くなることを目標にしてない。うまくなることを目標にしてる。そんな違いがスペインの指導者と日本の指導者に違いがあるような気がします。
ユッキー8番 | 1 0 |2015/03/21|21:47 返信