厳しさを上回る気持ち
2015/03/19 23:17配信
カテゴリ:日記
私は以前スペインのサラマンカという街でサッカーをしていました。
小さな田舎町ではありますが、当時リーガエスパニョーラにも昇格したことあるクラブが地元にあり
サッカーが盛んでした。
私はサラマンカ県リーグに所属しているクラブと契約を結び、年間30試合以上をホーム&アウェイで試合を経験しました。
すごく田舎の小さなクラブでもホームグラウンドがあり、応援してくれるサポーターやスポンサーがついていて、
ユニフォームや遠征費はクラブが出してくれていました。
アウェイではバスに揺られて数時間も移動することがありました。
ゴールを決めたり結果を出したりすれば、オーナーのバルで食べ放題飲み放題のサービス。(笑)
少なからず見に来てくれるサポーターもいて、プロと同じような雰囲気を感じることができました。
恵まれた環境ではありましたが、この小さなクラブでも厳しさがありました。
スペイン人はみんな勝負に対する意識が強いです。
そのクラブでプレーしている時、私は試合中は監督やチームメイトによく怒られました。
スペイン人は、私だけでなく誰に対してもミスや競り合いに参加しないと厳しく言います。
日本ではなかなか見られない厳しさと激しさ。
その中で戦えないと試合出場も難しくなってきます。
でも、なぜかそれが心地よかった自分がいました。
大好きなサッカーを大好きな国でできていることの方が自分の中では大きく、今考えると厳しい環境だったなと思いますが、
その当時は気にせず自分のプレーを追求していました。
失敗した時もすぐに「次はこうしよう」と自然に考えていたり、
次の試合のために自主練してみたり、友達とボールを蹴ったり。
苦にならなかったし、できることならずっとそこでサッカーをしていたかった。
そんな気持ちで過ごしていると、少しづつ公式戦にも出場できるようになりレギュラー争いをするところまで到達。
求められていた結果も出せるようになっていました。
私のサッカーを「大好きな気持ち」が、「厳しさ」を大きく上回っていたんだと思います。
「大好きな気持ち」 > 「厳しさ」
「厳しさ」を厳しく感じず、楽しさや充実感となっていました。
スペインでは結果が求められるので、「厳しさ」を真に受けてしまうと大きなプレッシャーとなります。
「大好きな気持ち」が上回ることが、このプレッシャー対策となっていました。
「大好きな気持ち」を育ていくことが何事にも大切だということを学びました。
今はそんな経験を日本の子供達に伝えています。
これから育っていく日本サッカーの未来に少しでもつながればと思います。
コメントありがとうございます!サラマンカに滞在されていたんですね。私がいた時は他の日本人も違うクラブでしたがサラマンカでプレーしていました。またサラマンカ記事書いていきたいと思います。
OG | 0 0 |2015/03/20|07:33 返信
もうずいぶん前のことになりますが、私もサラマンカに滞在したことがあります。
町の広場で話しかけてきたおじいさんに、
「フリオ・サリナスが日本の横浜マリノスというチームでプレーしているのを知ってるか」
と聞いてみたら、大きく頷いていました。多分、サリナスなら知ってるということだったのではないかと思います(笑)。そこで、日本人がプレーしていたなんて驚きです。そこで感じたことをもっといろいろと読ませてください。
ユッキー8番 | 1 0 |2015/03/20|00:03 返信