ヨーロッパサッカーの迫力
2015/03/18 08:05配信
カテゴリ:日記
ヨーロッパの国々で試合を観戦してきましたが、先日Jリーグの試合を観戦した時、様々な違いを感じました。
最初に感じたのはJリーグの選手たちは非常にボールタッチ数が多いように感じます。
細かい技術を得意とする日本人の特性かもしれませんが、ボールをより細かく扱っています。
細かい技術は相手をかわす時に必要な技術だと思います。
ただし攻撃のスピード感が失われているのは、そのボールタッチ数の多さから来てるのではないでしょうか。
プレーの決断スピードもその細かい技術を駆使しながら選手一人一人が考えるため、少し遅く感じてしまいます。
もちろんすべての選手がそうではないのですが、まだ多くの選手が決断に時間をかけています。
スペインでは、サッカーで『判断』という言葉は使わず、『決断』という言葉をよく使います。
ボールを受ける前に、すでに彼らはいくつかの決断をしています。
プレミアリーグ(イギリス)やリーガエスパニョーラ(スペイン)を観戦した時、選手一人一人のプレースピードの速さに驚きました。
個人の決断が早いと自然と攻守の切り替えが早くなり、全体にスピード感が出てきて迫力が生まれてきます。
何度も何度もスピード感のあるゴールに迫るシーンを観ることができ、展開もとにかく早いです。
サッカーはゴールを奪ってゴールを守るスポーツですので、コート中央での試合展開のスピードを上げて
ゴール前での攻防が多い方が見ている方も楽しいですよね。
Jリーグを観ていると試合の展開のスピード感が感じれず、ゴール前の攻防も少ないように感じます。
もちろん試合によるのですが…。
よく『個』の力を高めていかなくてはいけないと、選手や関係者のインタビューで聞くことができますが
まさに『個』の決断スピードを上げていくべきではないかと私は感じました。
そうすればJリーグの試合でのスピード感や迫力が上がり、より面白くなってくるのではないでしょうか。
今ファン・サポーターが少なくなってきていると聞きます。
Jリーグではその打開策として2ステージ制などのいろいろなアイデアを実行し始めています。
しかし現在のファン・サポーターは本当に2ステージ制などを望んでいるのでしょうか。
そのファン・サポーターが今よりも試合が面白いと感じてくれれば、きっとその周りの仲間にも伝えてくれるはずです。
露出を高めて何かをするというよりは、今いるファン・サポーターの満足度を高めていくことが更なるファンの獲得につながると私は思っています。
そのためには試合の面白さを高めていかなくてはならず、ゴール前の攻防が多いスピード感のある試合を展開してもらいたい。
そう思う今日この頃です。