CHANT(チャント)

【開幕】 Jリーグな人々へ。 【2015】

2015/03/07 10:55配信

飯守 友子 (CHANT編集部)

カテゴリ:日記


おはようございます。
2015 Jリーグ開幕の朝です。

もう各会場にいる方、向かっている方も多いのではないでしょうか。
明日J2やJ3で開幕を迎える方々は準備に追われていたり、アウェイの地へと向かうという方もいるでしょう。

サポーターの方々はもちろん、選手、スタッフ、クラブ関係者、メディア関係者など、立場は違ってもJリーグに関わる方すべてが開幕の日は特別なものであると思います。
何度迎えても開幕は、気持ちが引き締まり特別な日という気持ちになりますよね。

シーズンを戦う日々を迎えられるワクワク感。
サッカーのある生活が日常となり中心となる日々。
自分のスケジュールと照らし合わせながら、プランを立て駆けつける。

そんな想いを持てることが、本当に幸せで楽しくて大切で。

Jリーグが大好きだと実感する日。


●Jリーグがあるということ

開幕の日まで何日前からカウントしましたか?
楽しみが詰まった日を迎えるときは、あと何日と指折り数えてしまうものですよね。

シーズンオフ中にたくさんの声が聞かれました。

選手たちの契約更新への喜びや感謝、移籍する選手へのお別れ。
新入団選手を迎え、新体制への期待。
新ユニフォームへの感想、購入。
日程が発表され、どこのアウェイに行こうかと悩み遠征計画をする声。
新シーズンに向けてのゲーフラ製作。
開幕戦で選手たちを迎える準備。

…開幕に近づくにつれてたくさんの人たちが、それぞれの開幕への準備をして、開幕までをfootballな日々で過ごしているのを目にしました。

応援するチームがある人々
応援する選手がいる人々
それが生活の中心となり、footballな日々を過ごしている方々。

Jリーグを中心に生活をすることって、サッカー好きではない友達にはなかなか理解されない部分もあったりしますが、それを共通する仲間ができるのもJリーグの良さですよね。

私は今年でJリーグの開幕と同じく23回目の開幕を迎えます。
その年数だけJリーグと共に生活をしていると、Jリーグも良い意味で空気のような存在となっており、なきゃ生きられないモノとなっています。

23年間同じテンションでJリーグをずっと掴み離さず見てきたわけではありません。
その23年もの間に、さまざまなことがありました。
進学したり、仕事をしたり、環境が変わったり、好きなことも変化があったり、付き合いのある友達も変化があったり。
そういった日々の中で変化することがあっても、Jリーグという場所からは離れず過ごしてきました。
それは離れまいと思ったからではなく、ごくごく自然な形で。

まだ若く右も左もわからなかった、サッカーのルールもよくわかっていなかったものの
必死に覚えるために、日々勉強し、それでももっと知りたくて自身でもサッカーをする日々を選択したこともありました。

Jリーグを観に行って、たくさんの人たちに出会いました。
応援するというひとつの共通があるだけで、こんなに人と出会うところは今までに経験がないというほどに…というか、若き日からJリーグを通じて年齢も性別も職業も関係なくたくさんの人に出会ってきた日々を過ごしたことで「共有」すると出会いを当たり前のようにしてきました。

Jリーグがあることで、全国のいろんな地へ飛び、その地域の文化に触れたりその地域の魅力を知りました。

サッカーだけではないけど、でもサッカーがなかったら無かった。
そういう財産がたくさん生まれました。

●2015シーズンに向けての大きな決断

今日の日を迎えるにあたり、さまざまな準備をした方々が多いと思います。
開幕までシーズンを戦う身体作りをした方や、体質改善をされた方もいらっしゃるでしょう。

1シーズンを戦うというのは身体的にも精神的にもタフでなくてはならず、その想いが強ければ強いほどに受ける衝撃や感動、そして痛み。
そういったものがストレートに届き感じるものですよね。
だからこそ、強くなくてはいけない。戦わなくてはいけないという想いの方も多いと思います。

私は今年、シーズンオフを迎える前に大きな決断をしました。

昨年秋、手術が必要ですと医師に伝えられました。
人生初めての大きな手術となることでかなり衝撃的でショックを受けました。
その手術をするにあたり、たくさんの検査を受けました。
その中には手術に近いような入院をして受ける大きな検査もありました。

シーズン途中ながら、不安と共に目の前に出された大きな検査をまずは乗り越えました。

大きな病気に向き合うと考える「今後」。
それまではなんとなくで自分の将来を見越して過ごしていても、大病をすると「生と死」というリアルが目の前に迫り、大きな不安と共に今後を考えるようになるものです。

自身のことよりも家族のこと、これからの生活、これからの日々…。
さまざまなことを考える中で、支えになったのはJリーグで戦う人たちの熱気でした。

それは選手であったり、応援する人たちであったりと立場はそれぞれでも、footballな人々の「戦い」が勇気づけてくれました。
その場に私もまだまだ行きたい。足を運びたい。共有したい。
だから元気にならなきゃと 恐怖や不安よりも未来へ歩む力をもらいました。

2015シーズンを見届けることができるか、医師と相談し、遠征に行くときも現場に行くときも細かく相談しつつ、万全の状態でJリーグに足を運ぶために検査を何度も受け、身体の今はまだ大丈夫という許可をもらい昨年を最終戦まで過ごしました。

シーズンオフとなり迎えた1月。
大きな手術を受けるため、入院。
手術を受けました。

病室をサッカーグッズで飾り、日々サッカーで出会った方々に頑張れの声をかけていただきました。

家族のために
自分の未来のためにはもちろん

サッカーをこれからも全国で元気に見続けるために
闘いました。

手術後、腹膜炎を起こし、人生ではじめてこんなに身体が動かないものかという衰弱を体験しました。
それでも私よりももっともっと重い病気で日々闘っている方たちが周囲にはいて、そういった人たちが笑って日々を過ごしているのを見て、頑張らなきゃと感じ必死に生きました。

病室をサッカーグッズで飾ったことで、サッカー好きなの?とたくさん声をかけられました。
看護師さんや入院患者さん、先生…
そのグッズを見てサッカーのものだとわかるということは、それだけ認知されているということなんだなと、そんなちょっとしたことでも現実ながらどこか非現実な病院の一室で、嬉しく感じる日々を過ごしました。

サッカーのある生活は 当たり前ではない を実感する日々。

入院中、行われていたアジア杯。
術後の経過も少し落ち着いた時、アジア杯をみるため大きなテレビのあるデイルームへ行き、日本代表の試合を観ていました。
そこを通りかかった他の入院患者さんたちが
サッカーやってるんだ と自然に集まり気づけばその人数は10人以上に。

点滴を持って歩いている人がほとんどの中、サッカーを観ながら声をあげ、応援する。
あー!とか、いやー!とか、おしい!とか あぶない!とか
そういった自然に出る声。
そこにいる人それぞれが痛みと不安と闘いながら過ごす日々の中で、テレビの中で戦う選手たちに希望と期待を持って応援する。

私はもう走ることはできないだろうけど、この人たちが思いっきり走って一生懸命な姿が好きなの。
応援しちゃうのよね。

そう言ったのは70代のおばあちゃん。
がんを患い抗がん剤治療を日々受けているおばあちゃんのその言葉。
そんな何気ない言葉がサッカーな生活をしている自分の心にストレートに響き、涙が出た。

一生懸命に走って、ボールを追う姿。
ひとつのゴールを得るために必死になる姿。
そういったものに魅力を感じて、サッカーを観る。

そういった原点がストレートな言葉で伝わったこと。
サッカーをたくさん観に行ったりするわけではないけれど
「サッカーが好き」という言葉にはいろんな種類があり、それぞれの想いがあること。

それを希望としている人たちがいて、元気付けられる人たちがいる。
がんばる選手たちをみて、その試合がふがいないものでも、戦ったという姿に
これで明日もつらい治療も頑張れると勇気をもらう人もいる。

何度もこれまで感じてきたものの
改めてfootballの持つ力は偉大だ。

その大きさに 涙が出た。

会場に行けない人もいる。
だからこそ、伝える側として伝えていけることは伝えていこう。
そう改めて、思いました。

入院中、そして退院後、自分が思うように動けない中で、私の状況を知っている方たちから、見たことを伝える写真が届いたり、その内容を伝えてくれるfootballの大切な仲間、友人たちのその情報はもちろん、伝えてくれる気持ちが本当にありがたかったです。
たくさんのありがとうを感じた日々でした。


手術も無事終わり、腹膜炎も治り、退院し、術後も順調で診察でも太鼓判を貰い
今年の開幕を迎えることができました。

シーズンオフの間に手術を受け、開幕を元気に迎え、2015シーズンを駆け抜ける。
これが私の今年の目標。
目標をクリアするには、2015シーズンを駆け抜けるというこれからの部分。


Jリーグのクラブも50に達し、日本全国でJリーグが身近になり、たくさんの人がその魅力に引き込まれfootballな日々を過ごしていますね。
それぞれの開幕を迎える日。

開幕に逸るその空気の中で、一喜一憂を共有できる仲間たちと共に元気に迎えることができるのは本当に幸せなことです。

今年もたくさんの地にお邪魔し、たくさんのfootballに、そしてたくさんのJリーグに
出会い、伝えていきたいと思います。

今年は各クラブのサポーターのみなさんのその想いにも もっと触れたいと思っています。

いろんな考え方があると思いますが
性別関係なく、どんな年齢の方でも楽しめる、そして共有し、仲間になれるJリーグ。
隣の席の人とも仲良くなれる。
ゴールが決まり周囲の人とハイタッチをして喜ぶ。
スタジアムの歓喜を創る 一人になる。

そんなJリーグの「良さ」が 大好きです。

Moving J League
皆さまにとって、今日という日が特別な日となりますように。

「Jリーグな人々」の一人として

今年も改めてよろしくお願いいたします!

Good!!(94%) Bad!!(5%)

この記事も読んでみる