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Jリーグ選抜VSバルサ から読めるJリーグと電通の姿勢

2014/10/17 08:41配信

糸井キヨシ

カテゴリ:コラム

Jリーグ選抜VSバルサ (ヤフオクドーム)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141212-00000275-sph-socc
 
上記ニュースがリリースされたとき、私は心底がっかりしてしまった。
 
上記ニュースで問題なのは、場所がヤフオクドームであることだ。
 
しかし、である。
ここで真に問題なのはJリーグ(&電通)が九州各地にあるサッカースタジアムの赤字経営の改善を捨て、入場者数を優先したという事だ。 
しかもヤフオクドームといえば、野球の福岡ソフトバンクホークスが買収したスタジアムで、稼働率もプロ野球やイベントなどで好調のスタジアムである。(昨年ホークスはドーム経営と合わせて58億もの営業利益を出している。)
 
つまり私は「サッカースタジアムの赤字なんてどうせ税金で埋め合わせがあるんだから、どうせなら入場者数が多いヤフオクドーム開催のほうがいいよね」と言わんばかりのJリーグの姿勢こそが問題だと言いたいのだ。
 
 
(FIFA規定で入場者数の制限がある、というツッコミは親善試合ではほとんど無意味。そんなものは機能していないのが実情で、現実に広島で現在推められているサッカースタジアムの収容人数は跡地で27000人規模であり、それでも国際試合を招致しようとしている。)
 
結論はこうである。
「ただでさえ少ないサッカー興行(しかもVSバルサ戦)を、サッカースタジアムで興行せずにいつやるんだ!」ということだ。
 
そして実はもう一点言いたいことがある。
 
今回のVSバルサの親善試合で確信に変わったのだが
電通の真の狙いはJリーグで儲けることではない。
Jリーグを間接的に利用して海外クラブで儲けようとしてるのである。
この親善試合を仕掛けたのはJリーグは勿論、電通とバルサ&アビスパ福岡のスポンサーをしているアパマンショップだと推測する。
開催場所が福岡なのはアパマンショップの意向だろう。
 
今回の親善試合からも分かる通り、電通はJリーグで商売しようとしているのではなく、
 海外クラブに日本のスポンサーをつけ、海外クラブの日本展開を助けるビジネスをしているのだ。
私は、電通ビジネスに組み込まれた親善試合はJリーグのためにならないと考え、大反対である。
Good!!(50%) Bad!!(50%)

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