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【J3】 3月13日 2016明治安田生命J3リーグ開幕!昇格と強化そして育成の意を持つ新しいJ3の開幕 【2016】

2016/03/11 12:22配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム


2月27日にJ1が、そして28日にはJ2が開幕した今季の明治安田生命Jリーグ。
3月13日にはJ3の2016シーズンが開幕する。

今季で3年目を迎えるJ3だが、新たにJFLから昇格となった鹿児島ユナイテッドFCと、
育成を目的としたセカンドチームでの参戦となるFC東京U-23、ガンバ大阪U-23、セレッソ大阪U-23と4チームが新たに加わり
J2から降格してしまった栃木SC、大分トリニータも今年はJ3で戦うこととなる。

J3では16チームが今季熱戦を繰り広げる。

グルージャ盛岡
ブラウブリッツ秋田
福島ユナイテッドFC
栃木SC
Y.S.C.C.横浜
SC相模原
AC長野パルセイロ
カターレ富山
藤枝MYFC
ガイナーレ鳥取
大分トリニータ
鹿児島ユナイテッドFC
FC琉球
FC東京U-23
ガンバ大阪U-23
セレッソ大阪U-23

●J1/J2ライセンスを持つのは長野・大分・栃木・富山

J3からJ2に昇格する条件は、J3で1位となることで自動昇格、2位はJ2の21位のチームとの入れ替え戦が実施され、ホーム&アウェイで戦いトータル勝者がJ2に昇格または残留できることとなっている。
よって、昇格に絡むことができるのは自動昇格の1位と入れ替え戦の出場資格となる2位の1.5枠という狭き門となっている。

成績だけではなく、J2に昇格するにはJ2ライセンス以上のライセンスが必要となり、現在J1ライセンスを持っている大分、栃木、富山、J2ライセンスが発行されている長野の4チームが対象となるが、シーズン中に2017年のライセンスの審査が行われるため、2017年のライセンス審査を通過することができれば他チームでも昇格の条件を揃えることができる。
昨年のレノファ山口も、J3に昇格1年目でチームも予測できなかった結果を出し続け首位を走ったことで、J2昇格を現実的にしようとシーズン中にライセンスに沿って条件をクリアし、施設の準備など自治体に協力をしてもらいながら地域を上げてJ2昇格を実現させた。
そのため、現在ライセンスを持たないチームであっても、昇格に関わってくる結果を出し続けることで地域もクラブも人々も動かす結果となり、その街にJ2クラブを誕生させるために大きく動くこととなるきっかけになりえる可能性を秘めているといって良いであろう。

育成を目的としたセカンドチームであるFC東京、ガンバ大阪、セレッソ大阪は昇格することはなく、順位的に1.2位という順位についた時には、
U-23チームを順位には入れず、繰り上げが発生することとなっている。
しかしその他のライセンスを持たないチームが1.2位という順位となった場合には繰り上げは行われないこととなっている。

昨年までは総当たり3回戦だったが、今季からはチーム数が増えたこともあり総当たり2回戦となり、J3は年間240試合が開催される。
各チームで考えると1チーム30試合が行われることとなっている。

昨年まではベンチ5名、選手交代5名までが認められており、外国人の出場は2名+Jリーグ提携国1名とされてきたが、
今季からはJ1/J2に合わせる形でベンチ7名交代3名となり、外国人枠は3名+AFC加盟国国籍1名となる。
これは満たしていないといけないというわけではなく、最大でという条件なのでアウェイ遠征などの負担を少なくするために遠征メンバーを少なくしベンチメンバーを7名以下で戦うこともあるであろう。

今季はよりJ1/J2に近づいた規定となり、チーム数も増えたことで、3年目のJ3はまた新たな変化を迎えることなるであろう。

●J2に一年で戻ることができるか原点回帰を掲げる 大分トリニータ

(出典・おおいたホームタウン推進協議会)

昨年J2で21位となり、入れ替え戦にてFC町田ゼルビアに敗れJ3降格となってしまった大分トリニータ。
J1経験もあり、ナビスコ杯優勝というタイトルの歴史も持つチームであり、アカデミー、そして大分トリニータで若き時代にプレーした選手たちが現在、日本を代表する選手となっているなど
大分トリニータはJリーグ全体として見ても存在感あるチームだったはずが、J3にまで転落してしまうという事態となってしまった。

この状況を現実としてしっかりと捉え、まずはJ2へと戻ることを目標にJ3での戦いに向き合うことが大切となるであろう。
原点回帰を掲げ、1から上を目指して一年での昇格を目指す。

大きな変化は、監督が片野坂監督となったことであろう。
片野坂監督は過去に大分トリニータにてスカウトを経験し育成組織にて指導者として歩み始めた経験がある。その他サンフレッチェ広島で、そしてガンバ大阪で3年連続のJリーグチャンピオンをコーチとして経験するなど、指導者として充分なキャリアを持ち今季から大分の監督へと就任した。

片野坂監督の下、J1やJ2での戦いの経験が多くある選手たち、そして大分アカデミーで育ってきた次世代の大分トリニータを支える選手たちなど
今後の向上を目指す選手たちの両面をうまく起用しながらチーム全体を育て、J2へ向けて走ることとなる。

●今年こそはの意気込み強い 長野パルセイロ

J3初年度となった一昨年は、2位で入替戦に出場したもののJ2の21位であったカマタマーレ讃岐に一歩届かず、J2昇格を逃した経験を持つAC長野パルセイロ。
昨年はFC町田ゼルビアと終盤まで2位の位置を争ったものの、結果的に昇格に関わることはできずシーズンを終えた。

昨年はチームの顔ともいえる存在であり、チームにとって大きな影響力を持つ指揮官であった美濃部監督がシーズン途中で健康上の理由により退任。
今季からは、昨年J2にてアビスパ福岡のヘッドコーチを務めJ1昇格に尽力した、三浦文丈氏が監督に就任した。
選手時代は横浜マリノスや京都パープルサンガ、ジュビロ磐田、FC東京でプレーし、FC東京では6年に渡り10を背負った選手であり、高校時代は後に名波浩現ジュビロ磐田監督や日本の守護神を長く務めた川口能活(現・SC相模原)など多くのJリーガーを輩出している名門・清水商業高校にて高校サッカー選手権大会で初優勝した時のキャプテンであった。
昨年は横浜マリノス時代にチームメイトだった井原監督や強化部長となった鈴木健仁氏と共にアビスパ福岡に入閣。
J1昇格という結果を残し、長野パルセイロの新たな出発を引き受けた。

スタジアムも新しくなりJ3では有数のスタジアムといえるサッカー専用スタジアムを持つAC長野パルセイロは、地域密着クラブであり多くのサポーターが昇格を目標に掲げ共に戦っているクラブだ。
今季も悲願ともいえる昇格という一本の目標に向かい、全員でチャレンジすることとなる。
新戦力として迎えた選手たちも経験ある選手が多く、チームの即戦力となりそうだ。
個性ある選手たちをまとめ、どのよなサッカーを魅せるのか楽しみなチームである。
開幕戦では優勝候補の一角である大分トリニータとの対戦となり、J3開幕の目玉となるゲームとなるであろう。

●鹿児島待望のJリーグクラブ誕生 鹿児島ユナイテッドFC

ついに鹿児島にJリーグクラブが誕生した。
サッカーの盛んな地域であり、常に高校サッカーにおける全国大会では強豪として数えられてきた鹿児島県勢。
城彰二や前園真聖、遠藤保仁、松井大輔、大迫勇也など多くの日本を代表する選手たちが育成世代を鹿児島で過ごし育ってきたサッカー名門地域であるがJリーグに鹿児島のクラブをという点では遅れをとってきたことは否めない。

Jリーグクラブをと目指しチームの前身チームのひとつであるヴォルカ鹿児島が発足してから20年もの歳月がかかった。
Jリーグを目指すクラブが乱立つした九州リーグ戦国時代を過ごし、ひとつ、またひとつと先を越されながらJを目指すチームが鹿児島に2つとなり、ライバル関係となりながらも最終的には合併し、JFLに昇格してからはハイスピードでここまで上がってきた。

サッカーの街ながら、あまりにも長い年月が経過したことでJリーグクラブが鹿児島にできることを諦めていた人々の気持ちを数年に渡って呼び戻し、地域密着を大切にしながら向上を続け、ヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAが合併する形でひとつとなり、実現した念願のJリーグクラブ誕生。
長い月日が掛かったからこそ、その想いは強い。
ついにJリーグクラブとなった鹿児島ユナイテッドFCはまだまだ目標とするところは上であり、J2昇格をも狙う。
まだライセンスは発行されていないが、J2ライセンスの発行に向けて地域で動き、まずはリーグで結果を得ることが鍵となる。


●J2に戻るための本気 ガイナーレ鳥取

今季J2に戻るための本気の補強に着手したと感じさせたのは、ガイナーレ鳥取だ。
大宮から片岡、札幌から前田など、J2やJ1でのプレー経験が豊富な選手たちを獲得。
これは2015シーズン途中に鳥取が来年は強力な補強をすると明言したことの実施ということだったのであろう。
日本代表クラスの獲得という目標ほどの大型補強ではなかったようだが、それでも強力な選手が揃ったといってよい。
再びJ2を目指すために、積極的な補強を進め昇格枠に向けて戦っていきたい構えだ。

しかし現在ライセンスは発行されておらず、赤字となる見通しから昨年はライセンスの申請を断念。今年のチームの結果とライセンスの申請の実現が重要となる。
鳥取は2年連続で赤字の見込みとなっており、3期連続となるとライセンス発行がされない場合もある。
そのため確実な結果を得ようとする努力、チームが勝つことで盛り上がることとなり動員や収入も増えるという計算の元、チームは今季大きな勝負に出ることとなる。

ふるさと納税をヒントに行っている選手獲得プロジェクトが話題となり好評なガイナーレ鳥取。
強化費を寄付してくれた方に地域の名産を送るというその新たな試みが他のクラブも導入することになるなど先駆けとなり注目された。
昨年の結果は6位。
今季は2位以内となる上位争いにまずは加わることが必須となる。

一年でのJ2復帰を狙う栃木SC、J2に再び戻ることを狙うカターレ富山、
川口能活や深井正樹などが新たに加入し注目集めるSC相模原など今季のJ3はより戦力も内容も濃くなることとなるであろう。
FC東京、ガンバ大阪、セレッソ大阪の若き期待の選手たちが出場し強化される場となることもあり、多くの各チームのサポーターたちからも注目を集めることとなる今季のJ3。


Jリーグの発展のためには、J3のレベルアップやリーグとしての価値の向上など必要不可欠と言えるであろう。
まだまだ3年目と歴史浅いリーグである今だからこそ、その歴史を創る1ページになりえる可能性を各チーム各選手が担っている。

3月13日。
2016シーズンJ3開幕―。

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