【J1】セカンドステージ開幕。サポーターという素晴らしき日々【2nd】

2015/07/11 11:09配信

カテゴリ：コラム

今日からJ1セカンドステージが始まる。

2ステージ制はさまざまな物議がされ、反対意見が多いものの
この在り方でリーグとしての山場が増えるのは応援者にとっても、良い刺激にはなるのではないだろうか。

半期を終え、この時点で勝ち点が首位と大きく離されてしまったチームは優勝の可能性がこの時点で限りなくないに等しい状況となるものの
ここで仕切り直しになることで、最下位だったチームであっても優勝の可能性が他のチームの優勝の可能性と共に出てくるところが、2ステージ制の希望であろう。

1年戦った中で、真の王者を決めるためにはシーズン通しての勝ち点で決めることが叫ばれるのは当然のことだ。
しかし、2ステージ制となった今、このシステムを各チームなりに制そうと必死に戦っている。

開幕。
今季2回目の開幕を迎える今日。

J1サポーターの期待と希望に向かい、躍る雰囲気がとても、心地よい。

ライト層が多い日本代表サポーターと比べると、Jリーグサポーターはコア層のサポーターであることが多い。
好きなクラブが存在し、クラブと共に歩む人が多い。

クラブのためにどうしたら良いのかと考える日々を過ごし
クラブのために考え、クラブのために動き、クラブと共に成長していく。

試合を見に行くために、週末の時間を空け、スタジアムへ向かうことが当たり前のように生活が周っていく。
スタジアムで明日はなにを食べようか、並びの時間はなにをして遊ぼうか、友達と交換するお菓子を持っていこうか…

その日一日の過ごし方を考えながら、準備をする。

日常生活の中で、購入するもの身に付けるものは当たり前のようにチームカラーのものに手が伸びる。
好きな色がチームカラーに自然とシフトする。

サッカーを観に行くその時間で便利なものはなにかと考え、買い物をしたり、服を選んだりする。

ユニフォームに袖を通す時はいつでも特別な気持ちになり
そのユニフォームを着ることに重みを感じ、身に纏う。

90分だけではない。
入場前から並びクラブという共通点で出会った仲間たちとの時間を過ごし
開場してから座席を確保し、スタジアムを歩く。
アップに出てくる選手たちを出迎え、雰囲気を作り、今日も共に戦おうと声を上げ、手を叩く。

ピッチにいる選手たちに想いを伝える。
共に戦う決意と、俺たちがついているというメッセージ。

雨でも雷でも雪でも暑くても寒くても
応援をやめることなく、戦い続ける。

そこには覚悟とプライドが存在する。

どんな状況でも90分諦めることなく、後押しを続け気持ちを全面に出す。

そんな一生懸命な姿で戦うJリーグクラブのサポーターに魅力を感じずにはいられない。

チームによって雰囲気は違う。
18チームそれぞれの色があり、どこも違う空気感を持っている。

本気だからこそ、時にその想いがぶつかることもある。
真剣だからこそ、怒りが込み上げることもあり、涙が出ることもある。

人を応援するという立場で
自分のことではなく、チームのことを選手たちのことを考え、影響され、
時には守り
時には背中を押し
時には怒り
歓びは共に大きく分かち合う。

90分だけではなく、その日その時を共に過ごさないとわからないこともたくさんある。

ひとつのミスで重大な結果に結びついてしまってから
練習を重ね二度と繰り返さないようにと日々努力する姿を観て、それが結果としてピッチの上で形になったときには
その歓びは格別なものとなる。

試合の中でおかしてはいけないミスをしてしまい、チームの敗戦に繋がってしまった時
自分のふがいなさに悔しむ選手の背中を大きな声で押すことができる。

大一番と世間一般では言われる試合があるが、そうではない試合であってもサポーターにとってはひとつひとつが大事な大一番。
その試合でみえる小さな成長や小さなドラマを共有することができるのは、スタジアムにいるサポーターだけの特権だ。

一瞬、一瞬にたくさんのドラマが詰まっている。
ピッチに立つ選手たちにはそれぞれプロセスが存在し、サポーターと重ねてきた時間が存在する。
チームが戦いを重ね、共に1年過ごすことで重ねた時間は絆となり、繋がっていく。

勝って歓び
負けて悔しみ
笑顔も涙も怒りも感動も

最高の時間となる。

そんな時間を過ごせるサポーターが羨ましい。

Jリーグセカンドステージ開幕。

footballが人々を動かし、奮わせる。
最高な時を過ごせることも当たり前ではなく、日々に感謝し、幸せを噛みしめて
最高な瞬間を―。

そんなサポーターの戦う姿も、楽しみにしたいと思う。

CHANT（チャント）