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【横浜Fマリノス】 マリノスタウン移転?世界的施設マリノスタウンは今後どんな未来を迎えるのか 【J1】

2015/03/03 13:59配信

CHANT編集部

カテゴリ:ニュース

Jリーグにはビッグクラブと呼ばれるクラブがいくつかあるが、その中のひとつとして数えられるであろう 横浜Fマリノス。

Jリーグ発足当時、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ1969)と共にライバルチームという位置で2大人気を誇った横浜マリノス。
1999年、同じく横浜をホームタウンとする横浜フリューゲルスとの一部合併を経て、現在は横浜FマリノスとしてJリーグ屈指のビッグクラブとして存在感は大きい。

神奈川県には5つものJクラブが存在するが、その中でもクラブとしての浸透度は大きく、規模としては最大のクラブ規模となっている。
日本有数の大きな都市である横浜。そこをホームタウンとするマリノスは横浜市民にとって当たり前のように根付いているプロクラブである。


その横浜Fマリノスが練習で主に使用している場所が、マリノスタウン。
Jリーグ最大規模、世界的なサッカー施設から見ても大型で優良な施設を誇る練習場となっている。
そのマリノスタウンが移転かというニュースが流れた。

横浜Fマリノスはこの報道を受けて、公式コメントを発表。
まだ今後のことは未定であり、決まり次第発表するとした。

●世界が認めるフットボールクラブ施設

現在、みなとみらい地区に位置しているマリノスタウン。
建設が決まった当時は、みなとみらいという横浜のシンボル的地域に巨大な練習場が建つとあって、話題となった。
横浜駅から徒歩で向かうことができ、近くには開発によって建設された高層マンションやエンターテイメント施設などがある。

マリノスタウンはJリーグの多くのクラブで使用されている郊外の練習場やあまり人が出向くことのない地ではなく、大都市のど真ん中にできた。
自然と人々が足を向かわせる位置に練習場を設けたののは、Jリーグクラブとして大きな改革だった。

観光地とのアクセスも良く、横浜市民であってもその他の地域からの人であっても向かいやすいことで、気軽に練習を観ることができることとなり、ひとつの地域密着の形として確立した。
サッカーを観ない人でも知るほどのスーパースターである中村俊輔をはじめ、中澤佑二や栗原勇蔵など名の知れた選手たちを気軽に観に行ってみるという気持ちで足を運ぶ観光客や横浜市民が存在し、その結果選手たちを身近に観れたことで親近感からマリノスを応援するといった導線の役割もできた。

マリノスはそれまで何度か練習場を変更してきた。
新子安の練習場から、獅子ヶ谷、そして合併後は東戸塚と何度か練習場を変更してきたが、どれも今の施設と比べると比べることもできないほどに規模は小さく、観覧席などのことを考えると観る側にとっても優しくない施設だった。
それがマリノスタウンになったことでアクセスも良くなり、スタンド席が設けられ、グッズショップも存在し、コンビニまである。
キレイで利便性のある施設は観る側にとってもありがたい施設であり、サッカーの練習を観に行く上での障害をできるだけクリアにした施設となった。

そして選手たちにとっても良い施設であることは間違いない。
グラウンドは天然芝2面、人工芝1面、そしてスクール用の地位様のコートが1面。
芝とその下の土の状態がいつも最良にされ、質が高いことで、世界各国の有名クラブが日本に訪れた際には練習グラウンドとして使用するほどだ。
FCバルセロナなどクラブW杯で訪れた有名クラブたちがマリノスタウンをレンタルし、本拠地のように連日使用したのは質の高い施設だからだ。

グラウンドだけでなく、クラブハウス内部も充実している。

クラブハウス内は大きく分けると、1階は選手たちのフロアとなっており、2階はクラブを運営する横浜マリノス株式会社のフロア、そして3階は休憩と食堂のフロアとなっている。
1階は選手たちのロッカールーム、そしてメディカルルームなどがあり、日々の練習前練習後に使われるスペースとなっており、メディカルに関してやトレーニング機器、メンテナンス機器など最新で充実した物が揃っている。
3階にはリラックスルームや食堂などが用意され、栄養をしっかりと考えどのタイミングで食べるかを想定された献立を組み、食べられるようになっている。
次の試合に向けたスカウティング(分析)をするための部屋や、マリノスの歴史が分かるような多くの盾やトロフィーなども置かれている。

Jクラブに存在するクラブハウスの中でも、最大規模となるクラブハウスはマリノスタウン全貌を見ても大きな存在感がある。
マリノスタウンを作るためにかかった費用は約20億円と言われており、マリノスタウンの土地は横浜市から借りる形で契約してきたとされる。

マリノスタウン建設を負担したのは日産自動車。
日産自動車がグラウンド、クラブハウス、店舗等にかかった約20億円をまずは負担し、それをマリノス側が10年間で返済するというもので、年間2億円の返済がされるという計画の元で建設されたとされる。
設備維持費なども含め年間3億円から5億円をマリノス側が支払っているとされており、大きな負担となっていることが取り上げられた時期もあったが、それでもマリノスタウンは横浜Fマリノスを象徴する施設となり根付いたことは間違いなく、たくさんの人が訪れたことで、マリノスに興味を持ったりその名を知るきっかけとしての役割も充分果たしているであろう。

このマリノスタウンの契約が2015年で切れる。
しかし、契約は4月までとなっておりシーズン中であることに加え、これからのことを考えると今すぐにという形ではなく将来的にということになりそうだ。
マリノスとしてもこのままマリノスタウンとして継続したい考えと、どうしてもかかってしまう大きなコストの面を考え、現在の場所ではなく違う地に移転しコストを押さえたいという考えもあるようだ。

●憧れの地マリノスタウン マリノスを支えるひとつ 大規模スクール

横浜FマリノスはJリーグの各クラブのアカデミーと比べても、かなり会員数が多いクラブとなっている。
最大はFC東京の約5000人だが、横浜Fマリノスも会員数約3700人を誇る。
クラブ運営の上でも大きな収益の部分であり、マリノスが大切にしている事業のひとつだ。
スクールは横浜市を中心に、横須賀市、大和市などで行われているが、その中でもやはり人気はみなとみらい地区で行われるスクールとなっている。

トップの選手たちが練習するあのピッチの隣で練習したい、という子供たちの憧れ。
マリノスタウンがあるからこそ、自分もマリノスでサッカーをしてるんだという意識も強く生まれる。
子供たちの大きな夢も生んでいる マリノスタウン。

大きな都市のど真ん中にあるJクラブの練習場は、新たなる試みであり、マリノスだからできたことだった。
郊外のように人々がなかなか足を運ばないような地では、費用面でメリットはあるものの本当に好きな人しか訪れない地となってしまい、なかなかクラブとして広告的な期待やホームタウン密着に結びつくような効果は得られない中で、マリノスらしいという形を創ってきた場所であったマリノスタウン。
移転は今すぐではなくとも、今後に向けた案がこれから出されることとなり、協議される。
今後マリノスタウンがどんな形となるのか、注目したい。

マリノスタウンに完全移転したのが2004年。
現在10年の月日が経ち、定着したマリノスの「ホーム」。
Jリーグ最大規模の施設であるマリノスタウン。今後どんな形となるのであろうか。

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