ミランが栄光を取り戻す時
2014/08/02 11:17配信
カテゴリ:コラム
日本代表の本田圭祐が所属するACミラン。
昨シーズンは8位に沈み、チャンピオンズリーグだけでなくヨーロッパリーグにも出場することがきませんでした。
低迷しているACミランが、再びヨーロッパの舞台に戻り、栄光を取り戻す日が来るのはいつになるだろうか。
◆受け継がれてきたキャプテンの不在
ACミランと言えば、長年キャプテンを務めてきた二人の存在を忘れることができません。
それは、フランコ・バレージとパオロ・マルディーニの二人です。
二人はキャプテンとして長年ミランを支えていました。
二人が所属していた時のミランは、
スクデット、チャンピオンズリーグ、コパ・イタリア、トヨタカップ、クラブワールドカップと
数々のタイトルを獲得してきました。
イタリア代表でもキャプテンとして活躍してきたことも含め、
今、ミランで「6番」と「3番」が永久欠番になっていることからも彼らの偉大さがわかります。
現在はリカルド・モントリーヴォがキャプテンとしてチームをまとめています。
ただ、彼はミランの下部組織から出てきた選手ではないですし、ミラン所属年数もまだ浅いので
彼にこの大役をまかせるのはすごく酷なように感じます。
かといって、他にキャプテンを担える選手がいるかというといないのが現状。
しいて言えば、優勝経験のあるゴールキーパーのクリスティアン・アッビアーティは担えるかもしれない。
ただ、ミランの下部組織からもっと多くの選手がトップチームに昇格して活躍できると
バレージやマルディーニのようなキャプテンが出現するかもしれない。
そういう意味では、下部組織出身で試合にも出場しているマッティア・デ・シリオに期待したいところです。
◆ピッポが監督?
今シーズンから監督に就任したのが、フィリッポ・インザーギ。
ピッポの愛称でミランサポーターから愛されている人物。
私もサンシーロでピッポの現役時代のプレーを観てきたが、
試合中常に相手ディフェンスラインぎりぎりにいてゴールを狙っていました。
ポゼッションに絡むことも少なく、本当にゴールを決めるために相手ゴールから一番近いポジション取りをして
度々オフサイドにかかっていました。
しかし、1試合中、数は少ないですがオフサイドにかからない裏への飛び出しに成功し、
数少ないチャンスをいとも簡単に決めてしまうところに凄さを感じました。
現役時代は感性でプレーしているイメージがあるピッポ。
女性にモテるためにサッカーをしていて、そのために得点を奪い続けたという話もありました。
ミランの監督としてどういう采配を振るうのか想像がつきません。
以前のアルゼンチン代表を率いたディエゴ・マラドーナ監督のようになりそうな気がしなくはないですが…
なんにせよ、本田圭祐を使い続けてくれること、そして本田がミランの中心選手となって活躍している姿が早く観たいものです。