【スイス】 柿谷曜一朗の新たな挑戦の地 バーゼルとは 【7.16移籍】
2014/07/09 23:54配信
カテゴリ:まとめ
セレッソ大阪・柿谷曜一朗のFCバーゼル移籍が発表され、今日本のサッカー界では大きなニュースとなった。
では、柿谷の渡るバーゼルがどんなところであり、FCバーゼルがどんなチームであるかをご紹介したいと思う。
●スイス第3の都市
スイスにあるバーゼルはスイス第3の都市であり、あまり観光の地域といった感じではないもののたくさんの学問や文化、芸術の中心として中世時代から栄えた都市である。
バーゼルはスイスの特製部に位置しており、ドイツとフランスとの国境が接する地点にある。
そのため、ドイツ語とフランス語を話す人が多くおり、共通語は英語となっている。
欧州の重要な水運となっているライン川をまたいでいるバーゼルは、バーゼルの街の中でクラインバーゼルとグロースバーゼルとを二分した形となっている。
この両地域では対敵するような歴史を持っており、今もその風潮を残しているとされている。
ライン川の港が4か所もあり、ライン川が重要な産業や水運を担っている。
スイスの中でも比較的なだらかとされている平地にあたり、とても住みやすくある程度都会的であり、港街の雰囲気を持つ街としても知られている。
スイス第3の都市ながら人口は17万人程度であり、たくさんの人が生活しているような大都市ではない。
●治安が良い
バーゼルに住む人々は富裕層が多く、治安がかなり良い地域とされておるため日本から訪れやすい地域といっても良いだろう。
バーゼルの住民はとても控えめで、勤勉的。
紳士的であり、淑女的と表現されている。
街の中にはトラムが走り、ライン川をはじめとする川が多く、中世から続く建物もあり水の都という独自の雰囲気を持っている街だ。
この街にはたくさんの大企業が集まっており、そのため富裕層が多いとされている。
柿谷の移籍により、バーゼルに行きたいと考えている方も多いと思うが、日本人が安心して旅をすることができる地域だという。
●芸術の街
バーゼルには多くの美術館や博物館があり、とても歴史がある場所も多数ある。
芸術性が高いと評価され、世界的に活躍する芸術家や建築家なども存在している。
芸術観光都市として有名であり、世界的な芸術に触れることができるのも魅力的だ。
●スーパーリーグとは
スイス スーパーリーグはスイスのサッカーリーグにおいて当然1部のサッカーリーグであり、10クラブによって構成されているリーグとなっており。
7月に開幕し、5月に閉幕するスケジュールとなっている。
リーグは毎年冬期に一時的に中断されることになっている。
スーパーリーグで優勝したクラブ、準優勝したクラブは欧州チャンピオンズリーグへの予選への出場権を得ることができる。
優勝したからといって自動的にチャンピオンズリーグ本戦に出場できるのではなく、CL予選への出場権を得ることができるということだ。
バーゼルは今季すでにCLへの出場権を獲得しているため、世界最高峰の戦いに柿谷も出場チャンスがあることとなる。
世界4大リーグへのステップ的位置のリーグであり、アフリカの選手や中南米の選手、アジアの選手などがステップアップの場として選択することも多く、欧州では育成のための「養成リーグ」とも言われている。
●FCバーゼルとは?
過去に現鹿島の中田浩二が在籍し、前所属チームでは出場できなかった日々を送ったものの、バーゼルではスタメンで活躍しチームの優勝に貢献した。
中田浩二が在籍した過去があることでバーゼルサポーターも日本人の選手には歓迎ムード。
バーゼルはスイス屈指の名門クラブであり、頭ひとつ飛び抜けたクラブといっても良いだろう。
バーゼルにはとても熱狂的なサポーターが多数おり、スタジアムはいつも満員に近い状態となる。
クラブ創立は1893年であり、100年以上の歴史を持つクラブだ。
バーゼルの監督が交代し、今季から新しい監督を迎えるため、柿谷も全員と同じスタートを切ることができるのも利点となる。
新監督はパウロ・ソウザ氏。
ソウザ氏は過去にイングランド2部のレスターの監督時に自らの希望で現浦和の阿部勇樹を獲得しており、日本人選手を監督として指揮したことがある。
そういった過去があることは日本人として挑戦する柿谷にとっても大きなポイントのひとつとなったであろう。
現在、バーゼルはリーグ5連覇中であり、過去も入れるとリーグ優勝経験は17回を誇る名門。
チャンピオンズ・リーグの常連クラブであり、バーゼルをステップに世界のビッグクラブのマーケットに出る可能性も当然のことながらあるとされる。
移籍金は3億円と言われており、契約年数は4年。
この設定はかなり好待遇であり、バーゼルからの期待値がわかる。
バーゼルのホームスタジアムであるザンクト・ヤコブ・パルクは比較的新しいスタジアムで完成は2001年。
日本でいうと札幌ドームや埼玉スタジアムなど日韓W杯のために建設されたスタジアムと同じ年の建設といえばその新しさが伝わるであろう。
スイス国内では最大規模のスタジアムであり、総合複合スタジアムとして欧州でも注目を受けているスタジアムだ。
スタジアムとしてではなく、グラウンドの下には地下3階建てのショッピングモールが入っており、さらに会員制フィットネスクラブも入っている。
スタンド部には100戸を越える高齢者専用住居があり、高齢者がバーゼルのスタジアムで生活できるようになっている。
バーゼルサポーターとして生活をしてきた人たちから大人気の施設となっており、週末に孫を読んでテラスから試合を観戦するという素敵な老後を送れるようになっている。
その他、オフィスビルも併設され、大企業が入っておりオフィスから試合を眺めることもできるようになっていたり、スタジアム直結の臨時列車用の駅が併設されており、スタジアム直結の駅から試合時は臨時列車から乗り入れたり乗って帰れるような仕組みになっている。
対戦相手の最寄り駅から直接直行する臨時列車が運行されることもあり、とても便利だ。
あらに高速道路の出口もすぐのところに整備されておるため、さまざまな交通機関を使ってスタジアムに来ることが可能となっており、地下に大規模な駐車場も完備している。
そういったこともあり、毎試合熱狂的なサポーターで座席が埋まる。
普段は立見席となっているゴール裏も、CL時などは座席がなくてはいけないという規定があるため、座席を取り付けられるようになっており、座席の取り付けは熱心なサポーターたちが取り付け作業をボランティアで行い、たった20分で設置するという。
その総合複合型スタジアムは世界的にも注目されており、バーゼルの住民たちの生活の中心としてスタジアムが認識されている。
それだけバーゼルは街をあげてFCバーゼルを中心に動いているようだ。
チームカラーは青とえんじの2色カラーでバルセロナのようなイメージが強く持たれるが、実は元祖はバーゼル。
柿谷の背番号は14と発表されており、ユニフォーム姿は注目されるだろう。
●日本からの行き方
・日本からバーゼルまでの交通事情
オーストラリア航空 成田 ウィーン経由
ブリティッシュエアウェイズ 成田 ロンドン経由
KLMオランダ航空 成田・関西 アムステルダム経由
フルトハンザドイツ航空 成田 ミュンヘン・フランクフルト経由
エールフランス 成田・羽田・関西 パリ経由
等となっている。
時差のことも考えてうまく計画を立てるよ良いとされている。
例えばエールフランスを使ってパリ経由となると時間はかかるものの午前中にバーゼルに到着することが可能。
時差と経由をうまく組み合わせて上手に旅をすることで無駄な泊数を使わずに済むことを念頭に計画を立てることがおすすめ。
記者会見が今日行われた。
いよいよという感覚が毎日少しずつ感じる日々を送っている方も多いことだろう。
バーゼルの試合は、スカパーが放映権を獲得し、日本でも柿谷のプレーを見ることが可能となる。
バーゼルを少しずつでも知ることで、より応援にも力を入れることができるだろう。
これはほんの一部。
少しでも参考にしていただけたら、と思っている。
7月16日付けでバーゼルに完全移籍する柿谷曜一朗のバーゼルという新しい挑戦の場。
これから日本のサッカーファンにとって注目のクラブになることは間違いない。
スイスのヒーローになること。まずはそれが目標となる。