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【W杯】4強出揃う。ついに最終決戦へ 【2014】

2014/07/06 09:05配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:ニュース

 

 

2014ブラジルW杯は準々決勝を終え、ベスト4が出揃った。
一か月の熱戦も残すは準決勝と決勝のみとなり、世界の4強が世界ナンバー1を目指す。

ブラジルという地での開催とあって、中南米が今大会は話題をさらった傾向にあったものの、4強は南米から2チーム、欧州から2チームとなり、残るべくして残ったといっても過言ではない顔ぶれとなった。

ブラジル×ドイツ
アルゼンチン×オランダ

決勝に駒を進めるのはどこになるだろうか。

●今こそ一丸に ブラジルの本気

エース・ネイマールを不幸な形で欠いてしまったブラジル。
絶対的なエースに頼ったサッカーをしてきたものの、それでもブラジルの個々の技術力は超一級であり、チームとしてもここ最近としては仲間意識が一番高く結束のあるチームとなっている。
ネイマールを欠いたからこそ、優勝をしてネイマールに優勝を与えたいという選手たちの気持ちはとても強い力を生むであろう。
ネイマールがいなくなったから負けたなんてブラジルの選手たちは一番言われたくない言葉だ。
準決勝の相手は宿敵ドイツ。近年のW杯では大事な場面でドイツと当たることが多く、今回も大事な局面でのカードとなった。
守備の要でありキャプテンでもあるチアゴ・シウバも出場停止で欠くことになる。
しかし、そういったビハインドを強さに変えることができるのが今のブラジルの強さであろう。
スタジアム内外の大観衆はブラジルの選手たち、そして運命の味方をしてくれるのではないだろうか。
優勝候補の本命である、ブラジル。まだ戦いは終われないはずだ。

●安定した強さを誇るドイツの厚みある強さ

ドイツはこの大会で一番安定した強さを誇っているといっても良いのではないだろうか。
チーム構成としてもW杯を経験したことのある選手たちと今回のW杯がはじめての選手たちとの融合がうまくできている。
ここぞと大事な場面で経験豊富なベテランたちが結果を出すことができるのもさすがの一言だ。
攻撃も迫力があり、2列目3列目からでも仕掛けてくる厚み、そして高さはドイツの看板だ。
さらに守備も堅く現在世界ナンバー1GKと言っても良いだろうノイアーがゴールマウスを小さくみえるほどに君臨している。
近年のドイツ勢の活躍は世界的に輝かしい。CLでもブンデスから出場しているクラブが大活躍し代表も結果を出し続けている。
世界のサッカーはドイツから発信されている近年、今大会どのような結果を出すか注目だ。

●メッシここにあり!アルゼンチンサッカーの不思議な強さ

世界一のプレーヤーといえばメッシだ。そのメッシがアルゼンチンを率いて躍動している。
もちろん選手はメッシだけではないものの、メッシの存在感はやはり色濃く毛かとして現れているのだ。
しかし、今大会で一番なぜ?が多いのはアルゼンチンだ。なぜ強いのかわからないほどにチーム力としては高くないのだ。
メッシもバルセロナでのメッシと比べると全然走らず1試合平均で走力は8㎞ほど。平均的に12㎞走ると言われているがメッシは4㎞も少ないことになる。
しかし、たった数秒で結果を残せてしまうのがメッシのすごさなのだ。
2.3人抜きは当たり前にこなし、個人技は今大会ナンバー1であることは間違いない。
そしてメッシが走らなくともイグアインやアグエロなど世界のビッグクラブで活躍する選手たちが攻守に渡ってピッチを駆け回っている。
かつて、アルゼンチンがマラドーナのチームと言われたように今アルゼンチンはメッシのチームだ。
そして試合を観ていて思ってしまうのが今現在でアルゼンチンの力を最大限出していないように感じること。
メッシの力を含めアルゼンチンとしての力を8割程度しか出さずしてここまで勝ち上がってきているのではないかという余裕がアルゼンチンに見えるのだ。
なんとも不気味な存在のアルゼンチンが準決勝で最大限を魅せたとき、どんな結果になるのかどんなサッカーになるのかと楽しみである。

●底力を見せ続けているオランダの意地

死のグループを這い上がり運も味方しているオランダはファン・ハール監督の手腕によりPK戦を制し準決勝へと勝ち進んだ。
PK戦までもつれ込んだ準々決勝最終場面でPKに強いGKを交代で入れるという采配はPKになった時のために絶対的に必要と見込んで残しておいた交代カードであり、そして結果を出し2本もPKを止めたのだから的中ということになる。
ここまで采配が注目されているものの、選手たちも安定した活躍を魅せている。
しかし、気になるのはエースの不調。ファン・ペルシの元気がないのだ。
全然動くことができず足元でのみボールを受ける印象であり、苦しさがみえる。
それでもロッペンという大黒柱が躍動し、スナイデルもいる。オランダも世界的な攻撃の選手たちが多く、そしてシュートで終わるという意識が非常に高い。
そしてロッベンやスナイデル、そしてフンデラールでもなく、オランダの現在の脅威はカイトだ。カイトはポジションをくるくると変えながらしっかりと仕事をこなし一生懸命に頑張るという欧州には珍しいタイプのFWだ。
カイトがいるからこそ世界的な3人の攻撃陣が支えられ結果を出すことができる。
オランダはギリギリの戦いが続いているもののそれでも勝ち切る知与謝を兼ね揃えている。
アルゼンリン相手にどんな戦いをし、サッカーの神様を味方にすることができるのか。
底力がまだ続くのか期待したい。

 


ブラジル
ドイツ
アルゼンチン
オランダ

この名前を聞いただけでもワクワクしてしまうような強豪国ばかりの世界№1への戦い。
豪華すぎるその戦いを絶対に見逃すわけにはいかない。

サッカー史に必ず残る試合となるだろう。

2014ブラジルW杯、準決勝は

7/9 日本時間5時 ブラジル×ドイツ
7/10 日本時間5時 アルゼンチン×オランダ

プライドをかけた戦いが楽しみだ。

 

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