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波乱の今季、上位と下位ですでに勝ち点差は10以上に。負けなしに共通するのは失点の少なさと1点差を制す強さ

2018/04/03 10:23配信

サカログ花子

カテゴリ:コラム

今季はJ1もJ2もJ3も大波乱が起きていますが、
J1の現在の状況について、触れたいと思います。

●サンフレッチェ広島、ベガルタ仙台の強さ際立つ。キーワードは守備?

まずは、なんといってもサンフレッチェ広島の強さ。
ここまで5戦で4勝1分け。まだ負けがなく首位に位置しています。

ルヴァンカップでは4得点大勝という試合もありましたが、リーグ戦ではすべて1点差ゲームをしてきています。
多くの得点をすることがなくとも、競り勝てる強さを持っているということです。
特に、リーグここ3試合は完封。
なんとリーグ5試合でまだ失点が1で、2節から失点がありません。

5節では昨年のチャンピオンであり今季も優勝候補の一角として挙げられる川崎フロンターレに
1-0で勝利し、その力が一時的ではない実力を見せつけた形となりました。

そして、ベガルタ仙台。
ベガルタ仙台も負けなしの2位の位置で、3勝2分。
今季はルヴァンカップ含めてすべて1点ゲームをしてきています。
1-0での勝利と1-1、0-0の試合のみ。1試合の1ゴールが試合を決める試合が現在まで続いているという形です。

ここまでの失点は2。広島に次いで少ない失点で得点数も少なく今季は複数得点がまだありませんが
ゴールのなかった試合は少なく、リーグ戦ではすべてゴールを挙げ無得点の試合はここまではありません。

2つのチームに共通するのは、失点の少なさ。
そして1点差ゲームを勝ち切る試合をしていることにあるといえますね。

●上位にいるはずのビッグクラブの低迷。ガンバ・浦和が18位/17位

ここまで勝ち星がなく、浦和レッズの堀監督が解任されました。
開幕から5戦で勝利がないというのは、タイトルを常に狙う浦和にとってはあってはならないことですよね。
昨季、長期政権であったペトロヴィッチ監督をリーグの成績不振によって解任した浦和ですが、
その時の状況よりも悪化してしまったからには、次の手を打つしかありません。

現在は暫定的に監督が就任しましたが、後任監督を探しているとのこと。
今季Jリーグで一番早い監督解任劇となりました。

シーズン中、2度の監督交代を行うとほとんどの場合降格してしまうというジンクスがあります。
二度も監督を交代するような事態ですから、チームの状況は相当悪いということなので仕方ないかもしれませんが、
早い時期とはいえ、監督交代をするということを選択したからには「後がない」という緊張感を持って
後任を選定しなければならないと思います。

そして、ガンバ大阪。
ガンバ大阪は今季の勝ち点はなんと、まだ1。
育成と成長を掲げて今季からクルピ監督が就任しました。

実際、若い選手が多く起用されていますが、苦しい状況が続いています。
若い選手を多く使うからには我慢の時が必要となり、育成や成長を掲げるならば時間がかかるものですが、
ここまでの低迷を許せるのかというとそうではないでしょう。

再びJ2に落ちてしまうなんてことがあると、その今シーズンは今後の成長と育成のために我慢の時として
捨てたという感覚に取られてもおかしくはありませんよね。

成長も育成も必要ですが、それが第一で順位やステージは関係ないなんてことはないでしょうから
このままの状況が続くとガンバ大阪も監督の交代は近いのかなと感じさせる現状です。

浦和やガンバはもう首位と勝ち点10以上離れてしまっていますから、この時点で追いつくのは難しい状況と言えます。
目標とするACL圏内ですらひっくり返すには難しい勝ち点差といって良いでしょう。
しかし、絶対に無理な状況ではありませんし、チームのプライドを考えるとこの状況で良いわけがありませんし諦めるわけにはいきませんから、
今後、リーグを熱くさせてくれるような存在になってくれることに期待しています。

 

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