2018/01/23 19:39配信

サカログ花子

カテゴリ：コラム

近年のJリーグではGKに変化が起こっていると感じます。
数年前までは外国人選手がGKを務めることは選択肢になかったチームが多かったはずです。
黄金期のジュビロ磐田にヴァンズワムというGKが所属し活躍していたことがありましたが、
GKはコーチングも必要となるため、外国人を避けてきた傾向にありましたが、今では積極的に外国人GKを起用するようになったり、
獲得するようになりましたよね。

川崎フロンターレ チョン・ソンリョン(韓国) 32
鹿島アントラーズ 曽ヶ端準   38
セレッソ大阪 キム・ジンヒョン(韓国)   30
柏レイソル 中村航輔     22
横浜Fマリノス 飯倉大樹    31
ジュビロ磐田 カミンスキー(ポーランド) 27
浦和レッズ 西川周作     31
サガン鳥栖 権田修一    28
ヴィッセル神戸 徳重健太    33
ガンバ大阪 東口順昭     31
北海道コンサドーレ札幌 ク・ソンユン(韓国) 23
ベガルタ仙台 関憲太郎    31
FC東京 林彰洋      30
清水エスパルス 六反勇治   30
サンフレッチェ広島 林卓人    35
ヴァンフォーレ甲府 河田晃兵   30
アルビレックス新潟 大谷幸雄   28
大宮アルディージャ 加藤順大   33

モンテディオ山形 児玉剛    30
FC岐阜 ビクトル(スペイン)   28
ザスパクサツ群馬 清水慶記 32
V・ファーレン長崎 増田卓也  28
ジェフ千葉 佐藤優也    31
横浜FC 高丘陽平   21
東京ヴェルディ 柴崎貴広 35
徳島ヴォルティス 長谷川徹 29
湘南ベルマーレ 秋元陽太 30
FC町田ゼルビア 高原寿康 37
松本山雅 鈴木智幸 32
京都サンガF.C. 清水圭介 29
ツエーゲン金沢 白井裕人 29
水戸ホーリーホック 笠原昴史 29
ファジアーノ岡山 一森純 26
アビスパ福岡 杉山力裕 30
レノファ山口 村上昌謙 25
愛媛FC            パク・ソンス(韓国) 21
カマタマーレ讃岐 清水健太 36
名古屋グランパス 武田洋平 30
大分トリニータ 高木駿 28
ロアッソ熊本 佐藤昭大 31

J1とJ2の最終節でスターティングメンバーで出場していたGKとその年齢を書き出してみた。
J1のGKでは外国人選手が4選手。
30歳以上の選手が18チーム中13チームで、最年長は鹿島アントラーズの曽ヶ端選手。
最年少は柏レイソルの中村航輔選手だった。

J2では外国人選手が2選手。
30歳以上の選手は22チーム中11チーム。
最年長はFC町田ゼルビアの高原選手で、最年少は横浜FCの高丘選手でした。

改めてみてみると、GKというポジションは経験が必要といわれている通り、30歳以上の経験ある選手たちが多くピッチになっていることがわかります。
一方で、J1のGKで現在30歳以上を迎えピッチに立っている選手たちのほとんどが名のある選手。
と、いうことは長い間ピッチに立っていたり、その存在がココ数年ではなく長い間活躍してきたからこそ知られている選手たちです。
そういった選手たちがベテランと呼ばれるような年齢となり立ち続けているということ。

若きGK含め次世代のGKたちが競争に出てくるほど育っていないという状況といっても良いかもしれません。
ポジションを確立するとなかなか交代はしないポジションで、経験値が増えていけば増えていくほどに信頼も厚くなるだけに
簡単にそのポジションを譲らず、控えの選手たちが試合に出場できない状況となっています。
これは仕方ないことなのですが、GKの世代交代を行う際に、試合をこなしていない国内の選手を出場させるよりも
海外で実戦を積んできたGKを起用しようという流れがあるのかなという気がします。

そうなると難しいのが、日本のGKはどこで成長する場所はどこなのか、という問題です。
現在ベテランの選手たちが出場していることは悪いことではありません。
むしろGKは30歳を越えてからは深みを増すこともあるでしょう。

これまでの日本代表で記憶の残るGKとして数々の歴史を作ってきた
川口能活選手や楢崎正剛選手。この2選手は1つしか年が違いませんが、高校卒業後数年で定位置を掴み、日本代表にも名を連ね
長年にわたり君臨し、現在も現役選手です。
早くからJリーグのチームで定位置を掴み、日本代表にも選出されながらGKとして成長を重ねたという理想的な形といって良いでしょう。

現在では、柏レイソルの中村航輔選手が若くして存在感を放ち、日本代表にも選出されるなど
次世代の日本を代表するGKとなるであろうと期待を抱くGKですよね。

信頼ある経験あるGKがピッチに立つのはもちろんですが、そういった選手たちに競争してピッチに立つ若き選手たちが
出てきてほしいとも思います。
ルヴァンカップや天皇杯などで頭角を現し、チャンスを得るといったような選手が今後増えてくるといいなと思います。
そして注目すべきは大学生かな、と。
19歳から22歳までプロでまったく試合に出場することなく過ごすよりも、プロ同等といってもおかしくはないレベルを持つ関東大学リーグなどで
試合に出場し続けているGKの方が経験は積んでいるかもしれませんよね。関東の大学だとJクラブとの練習試合も豊富ですし。

次世代のGKたちは、どこから生まれてくるか。注目ですね。

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