シュートの上手い日本人【京都サンガ】(大黒将志)
2014/09/29 10:13配信
カテゴリ:コラム
Jリーグも終盤戦に入り、優勝争いが注目されていますが、
この時期にもう一つ注目なのが、昇降格の行方。
J2リーグも湘南ベルマーレは早くも優勝を決めましたが、2、3番目の椅子が激しく争われています。
1位と2位が自動昇格、3~6位でプレーオフトーナメントが行われるため
6位までは昇格のチャンスが残されます。
その中でクラブの昇格へ向けて、得点を量産し続けている男がいます。
その男の名は京都サンガの大黒将志、現在J2の得点ランキングトップを独走しています。
数々のクラブを渡り歩いてきた彼の経験と得点力が京都サンガには不可欠な存在になっています。
◆結果を残し続けてきた男
ガンバ大阪で育ち、数々のクラブで得点という結果を出してきた男。
裏への抜けだしやシュートセンスは抜群のものをもっています。
もともとは中盤やサイドに配置されることが多かったのですが、自らがFWを希望し、
そして結果を出してレギュラーを勝ち取りました。
2005年シーズンにはガンバ大阪の優勝に大きく貢献し、
他の外国人選手FWにも引けをとらない得点力を魅せつけました。
そして、本人の希望であった海外への移籍が実現し、フランスのグルノーブル・フット38、
そしてセリエAのトリノでのチャレンジでしたが、出場機会にも恵まれず、
大きな結果を出すことはできませんでした。
しかし、日本に戻ってきてからは、東京ヴェルディから始まり
その得点力が健在であることを証明し続けています。
◆シュートが上手いFW
日本にはそれほど多くない、シュートの上手いFWであることは間違いありません。
シュートバリエーションが多く、ミドルシュート、ループシュート、キーパーをドリブルでかわしてシュート、ボレーシュートなど
右足でも左足でも頭でも身体のどこでもゴールにいれることができるストライカー。
特にキーパーやディフェンスとの駆け引きが非常にうまく、相手の逆を見事についてきます。
現在の日本代表や日本のトップレベルの選手達と比べても、その上手さは一級品です。
しいて言えば、スタミナが少しないように感じていました。
一試合を通して、前線からのプレッシャーもかけたり、仲間をサポートしたりというところが
求められているのかなと。
ただ、彼は現在ACミランの監督であるフィリッポ・インザーギ監督の現役時代のように
どうやってゴールを決めるのかをよくわかっているため、
できるだけゴール付近でのプレーを心掛けているのかなと感じました。
裏へ飛び出そうとする回数も非常に多いです。
今、京都サンガでも以前と変わらぬ能力の高さを魅せつけているので
ぜひ彼がもう一度J1リーグでとのくらい得点を取ることができるのかを観てみたいです。