【川崎F】 柿谷曜一朗を送り出すための フロンターレサポーターのアシスト 【7.15】
2014/07/17 09:38配信
カテゴリ:コラム
7月15日
セレッソ大阪にとってはとても大事な試合だった。
柿谷曜一朗が「8」である最後の日。
この日はACL組のリーグ消化分の試合としてリーグが再開する日。
キンチョウスタジアムで行われる試合には超満員のセレッソサポーター、試合会場に入りきらないチケットを持たないサポーターも多くいたという。
その中で。
対戦相手チームである川崎フロンターレのサポーターだけであるはずのエリアであるアウェイゴール裏にセレッソサポーターが入り込むという事態が起きた。
柿谷が移籍を発表したときにはキンチョウスタジアムのセレッソサポーターエリアはほぼ完売状態。
最後になるとわかったことで、慌ててどんな状況でも見たい!という人たちがフロンターレエリアのチケットを購入したのだ。
サッカー観戦にはルールがある。
それは通っていくうちに理解するルールもあれば、運営するチーム側のルールもある。
しかし、全員がそのルールを知っているわけではなくそして守るわけでもないのが悲しいながら現実。
なんとかして最後に立ち会いたいという人たちが、ルールを無視しフロンターレ側と知りながらチケットを購入、試合観戦となったのだ。
しかし、そんな状況でみたフロンターレサポーターの姿とは。
●前日からトラブルとなっていた。
キンチョウスタジアムの前日並びは夜7時になった時点からのシート貼りから有効となる。
その時間に合わせて各自並んでいたり列を作って待機していたりするのだが、フロンターレの並び列にピンクのセレッソ大阪グッズを身につけたサポーターが列に並んでいた。
それを受けて、フロンターレサポーターはその場で運営スタッフと協議。
当日はピンクのグッズを身につけている人は排除するという方向で話は纏まったというが、その約束が本当に果たされるのか不安に思ったという。
フロンターレサポーターにとっては柿谷の最後ではなく、リーグ再開の初戦として上位に上がるための大切な勝ち点3を懸けた試合。
自分たちが応援するチームを選手を大阪まで応援しにやってきた人が多く、応援に集中するためにもトラブルにはなりたくない、周囲にセレッソを応援する人がいることは不快に繋がると前日から不安視するフロンターレサポーターが多かった。
そして試合当日。
試合当日もフロンターレの待機列にはセレッソのユニフォームを着た人たちが並んでいた。
当日の列整備は試合から早くても1時間前まで行われないこともあり、セレッソのユニフィームを着てる人たちを注意する警備はまだ動かなかったという。
本来ならばそういったことが想定される試合であるからこそ、警備側とクラブの試合運営サイドが密に連絡を取り合い、そういった事態になっていないかどうかを常に把握する必要があったと思う。
しかし、セレッソのユニフォームを着た人たち、ピンクのグッズをたくさん紙袋に入れて待機してる人たちはそのままの状態で長く列に並んでいたという。
●セレッソサポーターのネットワーク
その状況を受けて、動いたのはセレッソサポーター。
当然そういったルールやマナーを守らない人たちのことを「サポーター」としては認めず、そういった一部の常識ない人たちを非難。
ツイッターやフェイスブックなどを使いその状況を発信し、非難。
古参サポーターを中心に、運営サイドも直接話をしに行ったり、フロンターレサポーターに対し申し訳ないと呼び掛けた。
セレッソサポーターは柿谷人気を中心にここ1年半ほどでたくさんの女性を中心としたセレッソ「ファン」が急上昇。
セレ女と呼称が付けられ、そのセレ女という言葉はどこかバカにしたような表現として使われる。
そういったルールもマナーも知らない新規ファンたちにサポーターとしての暗黙の定義というものが通用せず、セレッソサポーター全体が軽く取り扱われることもありセレッソサポーターたちは苦しんでいる。
一部のそういったマナーを外れた人間が出てしまうことでセレッソサポーターとして非難され続けるセレッソサポーター。
本質はそうではないが、それでもピンクのグッズやユニフォームを身につけている以上はと責任を感じ、フロンターレサポーターに謝罪を繰り返し、そして運営サイドに言ってくださいと発信し続けた。
●フロンターレサポーターからのアシストと敬意
お互いに大事な一戦での試合前、試合中と会場内では幸いにも大きな混乱はなかった。
ピンクのグッズは身につけていなくてもフロンターレサポーターの近くでセレッソに対して声援を送る人や、選手の容姿について話してキャッキャ言ってる女性などがいたというが、フロンターレサポーターの方々はそういったことよりも自分たちのチームを応援をすることに徹した。
そして試合終了後。
フロンターレサポーターは柿谷の最後を見に来たセレッソを応援す人々に
最後なんだから前でしっかりと見てください と自らの場所を空けて柿谷を見に来たファンたちを前へと誘導したという。
そこでセレッソユニフォームを出し、フロンターレの大切な幕の上にユニフォームをかけるなどといった信じられない行為もあった中で
フロンターレサポーターはそれについてその場で注意をすることなく、柿谷曜一朗のセレモニーの成功のために受け入れた。
空けてくれた場所で遠慮なく、キャーキャーと叫び、さらにはフロンターレサポ早く帰れよ、なんでまだいるの?などという声も聞こえたという。
それでもフロンターレサポーターは、フロンターレサポーターとして柿谷を見送ることを決めていた。
挨拶にきた柿谷に手渡したのは
柿谷の良き先輩であり、憧れの一人である大久保嘉人のタオルマフラー。
俺たちもサッカー人として応援してる。そうフロンターレサポーターも声をかけた。
川崎フロンターレのひとつの代名詞にもなっている川崎応援バナナと、近年はじまった記念日やゴールを取ったその日のヒーロー選手に贈られているパイナップルも柿谷に渡された。
大久保嘉人のタオルマフラーを受け取った柿谷は受け取った時、目から涙が溢れ、「ほんまにありがとうございます」と口が動いていた。
フロンターレのサポーターは相手チームの選手やサポーターにもしっかりと敬意を持って在り続けるスタイルであり、本当にそれはJリーグの中でもあたたかみを感じる部分であり、Jリーグの良さのひとつでもある。
一部のマナーを守れない人間が自分たちの聖域に土足で入り込んでも、状況から受け止めそして自分たちのスタイルは変えずに相手チームの選手ながら、試合が終わったら選手であってもサポーターであってもみんな同じサッカー人とフロンターレサポーターは言う。
大久保嘉人はセレッソ大阪でプロ人生をはじめ、特別な想いを持っていることは間違いないものの、何度もセレッソ出身の選手としてW杯の時から報道され、フロンターレの選手としてではなくセレッソの出身の選手として紹介されることや、この日相手チームながら柿谷の花束贈呈選手として出ることに面白くないと感じるサポーターだっていてもおかしくはない。
しかし、ほとんどのフロンターレサポーターは大きな心でそれを尊重し、背中を押すように認めて理解をするのにはワケがある。
それは自分たちも見送った選手たち、そして旅立った選手たちとの別れを経験してるからだ。
フロンターレの選手たちは戦力外であっても、移籍という選択であってもサポーターがお別れ会を開き、フロンターレの選手でいてくれてありがとうという気持ちを伝える場がある。
選手もサポーターも最後の言葉と触れ合いに涙の別れになることが多く、フロンターレに在籍していた選手のほとんどがフロンターレにいてよかったと表現するのだ。
そしてフロンターレのサポーターは自分から出ていった選手であってもブーイングをすることはなく、温かい拍手で出迎える。
フロンターレから旅立った選手たちを送ったこと、その時の寂しさや悲しさ、そして最高の形で見送りたいという想いも理解しているからこそ、こういった形でつながった。
この日。
柿谷曜一朗をセレッソサポーターと共に見送ったフロンターレサポーターの最後の締めは
「今日こうして立ち会い、同じサッカー人として送り出せたので、柿谷選手をこれからも応援してきましょう!」
という言葉だったという。
フロンターレのアウェイでの大切な1戦での勝利、そして3位浮上という日になったにも関わらず、最後の締めはこの一言だったこと。
これがフロンターレサポーターなのだ。
柿谷曜一朗の最後の1戦が、川崎フロンターレで良かった。
そう感じているセレッソサポーターも多いはずだ。
セレモニー後からネット上にはフロンターレサポーターへの感謝の気持ちと一部のマナーの悪い人間への謝罪位が溢れていた。
それをフロンターレの現地にいたサポーターは
大事なセレモニーで一部のそういった人たちが出てしまうことで一番苦しんでいるのはフロンターレサポーターではなく、真のセレッソサポーター。
マナーもルールもわからない人たちに苦しんでいるかもしれないけど、それをサッカー人に変えれるのはサポーターの力。
今は苦しいだろうし、大事な選手を失って大変な時だけど、セレッソサポーターには頑張ってもらいたい。
と、いう言葉が聞かれた。
相手への敬意を忘れないフロンターレismなのだ。
柿谷曜一朗のラストマッチが川崎フロンターレであったこと。
これはセレッソサポーターなら誰もが忘れない記憶となったことだろう。
フロンターレサポーターからの柿谷コール。
そしてセレッソサポーターからありがとうの意で送られたフロンターレコール。
こういった場面がJリーグっていいなと思わせてくれる1ページなのだ。
お花畑すぎる。入り込んできたセレッソサポーター達は自分たちの行動の何がいけなかったのかわからないままだし、それは決してやさしさとは言えません。
名無しさん | 0 0 |2016/02/26|12:25 返信
フロンターレな方がユースOBがいる大学サッカー会場でチームのTシャツだったりタオルマフラーだったりを平気で身にまとっているのはどんなもんなのでしょう、そんなチーム他にはほとんど見かけませんが
名無しさん | 2 13 |2014/07/22|12:38 返信
論点が少しずれていると思います。
フロンターレサポは、ユースもトップチーム同様熱心に応援しているので、OBを応援し続けている気持ちからってことじゃないんですかね。カテゴリーが同じでなければ問題無いと思いますよ。
名無しさん | 4 1 |2014/07/29|14:28
いい話ですね。一部心ない発言や行為があったとしても、相手の立場を思いやってその場では穏便にすませる。ってなかなか出来ないと思います。
自分だったら応援すらサポターズシートに相手サポがレプユニ着ていると「ここ対戦チーム側だよ?レプユニ着るのってどうなの?」って声かけるかもしれませんから。
どうしても柿谷の最後の試合が見たいって気持ちはわかりますけど、最低限のマナーと思うし、クラブ側がアウェーシートではホームチームのグッズを身につけて応援はご遠慮下さいと告知してるはずなんですが…。
名無しさん | 5 4 |2014/07/21|23:24 返信
身銭と時間をやり繰りして会場に来て、なぜここまでセレ女と称する者に卑屈にならなければいけないのでしょうか?
圧力がかけられたのか?という疑念が湧き、Jリーグとセレッソ大阪にたいして不信感の塊になります。
本当は川崎フロンターレ側の人間が激怒して、セレ女とかセレ女に媚びるセレッソサポーターと称する愚か者を怒鳴りつけて、運営に突き出して反省文書かせて
「もう二度と金鳥スタジアム及びヤンマー長居スタジアムではアウェイ側に入場しません、アウェイゲームでは指定エリア以外ではセレッソのレプリカユニホームや服やグッズは身に着けません。」と宣誓させなければならない重い事件だと思います。
名無しさん | 6 6 |2014/07/21|23:09 返信
そういう過激な考え方がライトユーザーをスタジアムに寄せ付けないことに繋がってるんだとなんでわからないのかな?
貴方はそれで嬉しいかもしれないが客が減って困るのはチームでありJリーグなんですけど。
勿論最低限のマナーを守るよう促す事は大事ですから、先達はライトユーザーに対してもっと寛容な心で接するべきだと思います。
名無しさん | 6 2 |2014/07/29|14:41
セレッソと川崎との間にトラブルは無いと信じています。
ただ敬意が伝わらないクラブもあり暴力事件が起きました。
https://www.youtube.com/watch?v=KZyE2Z0AoCQ
名無しさん | 3 6 |2014/07/21|13:36 返信
鞠はクラブの運営も含め、酷い対応どころか経営が酷すぎる。。
もう潰れるでしょう。
松田直樹 | 5 2 |2014/08/06|13:52
薄汚い仏壇幕を大事にしたいなら自分達の近くに張りなさい。
そもそも鞠が松田直樹を首にしなければAEDのある環境でサッカーが出来たはず。
本末転倒過ぎます。あんな幕にならなくてすんだのにクラブの運営も含め、酷い対応です。
名無しさん | 4 2 |2014/08/06|13:43
クラブのヴァンディエラの幕に薄汚い水色のタオルを掛ける行為が、相手に敬意を払い行為なのでしょうか?
クラブの運営も含め、酷い対応です。
名無しさん | 5 9 |2014/07/29|16:45
素敵な話に水をさす人はなんなんですかね?
川崎かセレッソのアンチなんでしょうけどこんなときぐらいやめてください
もっと他の事に時間使えばええのに
名無しさん | 17 13 |2014/07/18|07:59 返信
下の川崎サポさんは支持してるのにかなしいです
いい話をいい話で終わらせてください
名無しさん | 5 7 |2014/07/19|01:11
このコメントはレッドカードで退場となりました。
それでも空気読んでください
曜が見れる最後の試合だったんですよ
悲劇も起きなかったしお花畑でもみんなで楽しめたのならええやないですか
お互いのリスペクトで素敵な気持ちになったのにかなしいです
名無しさん | 6 23 |2014/07/19|01:08
このコメントはレッドカードで退場となりました。
偶然ですよ。悲劇にならなかったのは。お花畑もいいところ。
私は赤紙で退場となった現地人でして。
名無しさん | 2 28 |2014/07/18|13:10
このコメントはレッドカードで退場となりました。
美談が好きな川崎らしい記事。「フロンターレのサポーターは相手チームの選手やサポーターにもしっかりと敬意を持って在り続けるスタイル」とありますが、相手チームのバンディエラの幕に水色のタオルを掛ける侮辱行為をする方々は含まれていないですよね。。。それを黙認するフロント・運営も含めて。 http://hiroaki1024.pokebras.jp/e287468.html
名無しさん | 2 28 |2014/07/18|05:33
このコメントはレッドカードで退場となりました。
記事を発するに当たって仕方の無い事なのかもしれないけど美談にするのはどうかと思う
川崎サポの良く言えば温かさに付け込んでセレッソの「新規」サポがマナー違反をしているだけでしょう
自浄作用に期待出来ない以上
ホーム開催側であるセレッソ大阪の運営陣が毅然としてホーム側への移動を命じるべきなのでは?
名無しさん | 14 23 |2014/07/17|23:36
前にもあったような…
初めてなら分からないのは仕方がない
でも運が悪ければトラブルに繋がるし、次は気を付けてもらいたいですね
ミスをしたら学べば良い、学ぶつもりがないのは論外ですが
そんな人ばかりじゃないでしょうから
名無しさん | 21 3 |2014/07/17|22:16 返信
事実がどうかは私には分かりませんが、少なくともテレビで観ていた限り良い光景に見えました。
横断幕にユニフォームを被せたとか怒る方もおられるでしょうが、試合終了の笛は鳴っているし、戦いが終われば同じサッカーピープルとしてチームのレジェンドを見送りたい気持ちはよく分かりますから、そこは臨機応変に対応してよいのではと思います。
少数意見かもしれませんが、フロンターレを応援している自分としては、今回の川崎のサポーターチームの対応は支持したいと思います。
noblog | 28 11 |2014/07/17|22:12 返信
このコメントはレッドカードで退場となりました。
これ美談でも何でもないじゃないですか。単に俺達のローカルルールに従え、新規来るなって話でしょ。
だからJリーグ人気出ないんでしょうね。
名無しさん | 2 40 |2014/07/17|18:59
自分はTVで観ていただけなので現場の実際の状況は分かりませんが、このコラムを読んで不快に思う人もいれば、良い思いを感じる人もいて、さまざまな人がいて当たり前だと思います。とにかくけんかなどの問題を起こす人もおらず、無事に試合が行われて、無事にセレモニーが行われた、それでいいと思います。生意気なコメントでしたらすみません。
名無しさん | 19 2 |2014/07/17|18:55 返信
試合を見に行っただけでセレモニー見に行ったわけではありません、セレッソの運営がダメすぎる点についてはどうなんですかね。
名無しさん | 14 12 |2014/07/17|16:01 返信
このコメントはレッドカードで退場となりました。
現地の並び。どう見てもセレッソユニの人なんて居なかったです。今回から変更になった待機列を確認されましたか?それともネットの情報を鵜呑みにしましたか?事実を現認して情報を発信すべきでは?
名無しさん | 9 31 |2014/07/17|15:36
このコメントはレッドカードで退場となりました。
筆者さんは当日スタジアムにいらっしゃったのでしょうか。
SNS上で拡散されていた不確定な情報を、そうであったように記事にされている部分が少しあるように思えます。
現場で取材された内容であったのなら大変申し訳ございません。
名無しさん | 9 26 |2014/07/17|14:43
このコメントはレッドカードで退場となりました。
個人的意見です。
その場に居合わせたフロンターレサポーターの一人ですが、「美化」されるのは本意とは異なります。
いつものスタンスで敵地に戦いに行っただけです。何も変わったことはしてません。
思うことは多々ありますが、それだけは言わせてください。
名無しさん | 28 28 |2014/07/17|13:00
セレッソサポーターさんたちの誠実な対応に感謝してます!そして,フロンターレサポーターとして,これからも相手への敬意を忘れず,チームを応援していこうと思いました。
名無しさん | 33 6 |2014/07/17|12:53 返信