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【サンフレッチェ広島】 戦いへ向かうロッカールーム 選手たちを支えるスタッフが施す最良の準備 【J1】

2015/09/02 23:22配信

CHANT編集部

カテゴリ:コラム

毎週繰り広げられる、熱戦。
Jリーグのある週末はなんともいえない幸せを感じることができる。
チームの戦いのその一瞬を逃すことなく見届けるため、スタジアムには多くの人が駆けつけ、その時にしかない感動や瞬間、戦いを共有する。

戦いが繰り広げられるのは ピッチ。
だが、戦う前のロッカールームはどんな空間となっているのか。

サンフレッチェ広島のロッカールームを例に 紹介したいと思う。

選手たちはチームによって異なるものの、キックオフ2時間前後にスタジアムにチームバス等で入ることが多い。
選手たちの控室となるロッカールームは当然、その前から準備が始まっている。

ロッカールームを創るために、スタッフは何時間も前からスタジアム入りし、準備を整えている。
ひとりひとりの選手たちのロッカーの作り方にはこだわりがあり、最良の状態を作ることに徹している。
選手それぞれ、スパイクを置いてほしい位置や、天候や芝の状態によって必要なスパイクの個数、レガースなどを置いてほしい位置や、手にしたい位置のこだわり。
それらを頭に入れて、そして詳細にメモをした手帳等を元に、ロッカールームを作っていくスタッフ。

選手個々のロッカーだけでなく、飲み物も用意する。
ドリンクは選手の背番号を書き、わかりやすく配置し、中央で選手たちの誰もが手に取りやすい位置に置く。
選手たちそれぞれが試合前に飲みたいものが違うため、リクエストがあったものは置くようにしているという。

チームによっては食べ物はもちろん、飲み物に関しても糖分やカフェインなどを制限するチームもあるが
試合前にコーヒーを飲みたいという選手がいる場合であっても、飲んでリラックスして試合に入りたいという気持ちを尊重し、
スポーツ栄養学的な部分よりも、リラックスして試合に挑む気持ちやコーヒーを飲むことで試合に入るというジンクス的な部分を持っている選手のメンタルを尊重し、用意するという。
コーヒーにはミルクではなく牛乳を入れるという細かい要望も聞き入れ、その選手のためだけに牛乳もパックが開封された状態ですぐ使えるよう新品を配置し準備されていた。

スパイクに自分の名前を刺繍などで入れるのは良いが、今年から家族などの名前や座右の銘の文字などに関して刺繍されているスパイクは、試合では履くことができないというルール改正があった。
しかし、試合前のピッチ練習で履くことは認められているため、ピッチ練習では家族の名前が入ったスパイクを履きたいという、佐藤寿人選手のこだわりがある。
そのため床に置かれた試合で使うスパイクの他に、ロッカーの上にピッチ練習で履くための家族の名前が刺繍されたスパイクが用意されていた。

几帳面だという森崎和幸選手は、床にスパイクが準備されるのを嫌い、自分の手でスパイクバッグからスパイクを出したい派の選手なのだという。
そのため、他の選手のスパイクのほとんどが床に配置されているが、森崎和幸選手のものはスパイクを入れる大型のバックの中に入った状態で準備されている。
その上でさらにスパイクは一足ずつスパイク袋に入れられており、バックから取り出し、さらにスパイク袋からスパイクを取り出すことが几帳面な森崎和幸選手のこだわりなのだという。

青山敏弘選手のスパイクは、左右でサイズが違う。
よく比べるとわかるというが、0.5センチの誤差があるという。
青山選手のスパイクは床に並べられていた。

多くの選手が使うテーピングも用意されている。
テーピングも選手の好みがあり、太いのが良いとする選手や、細いのを好む選手、肌への密着感や質感などさまざまなこだわりがあり、たくさんのテーピングが用意されている。
固定箇所によって使うテーピングも違うが、なるべく選手の要望を聞くという。

ロッカールームに設置されているのは、ロッカーだけではない。
選手たちがマッサージを受けるためや、テーピングをするためなどに使われる、ベッドが2台配置されていた。
その他、ハーフタイムや試合前などに選手の筋肉を動かすために使われるマシンが置かれている。
そのマシンは10分乗るだけで2時間走ったのと同じ効果があるとされるマシンであり、乗るだけでも効果があるとされ、足をかけてストレッチなどをして過ごす選手が多いという。
先日某番組で浦和レッズの槙野選手の部屋が公開されていたが、槙野選手の部屋にはひとまわり小さな同じマシンが設置されていた。
このマシンのお値段はマツダ・アクセラの一番良いグレードのものが一台新車で買えるほどのお値段という。
調べてみたが、300万円前後のお値段。
このマシンをホーム試合の度に搬入をするので、とても搬入に気を遣うというほど、高価なマシンだという。

選手たちは前後半でユニフォームを交換するが、ハーフタイムの短い限られた時間の中で一度シャワーを浴びる選手も。
前後半のユニフォームがロッカーに準備されており、選手たちの背番号がよく見えるように配置されている。
長そでしか着ない選手もいれば、どんなに寒くても半そでしか着ないというポリシーがある選手などさまざまであり、選手によって用意するユニフォームが違う。
ユニフォームは闘うために服であり、その服を着ることで選手たちは身が締まるためユニフォームはとてもキレイな状態で、ピンと張っているように感じた。

選手たちはスタジアムに到着すると、まっすぐにロッカールームへと向かってくる。
選手によって試合前にはピリピリとした空気の中試合への志気を高めているが、サンフレッチェ広島ではファンクラブ会員限定で試合前のスタジアム見学会を実施しており
ロッカールームを含めたスタジアムの舞台裏を公開している。
試合前の選手たちがロッカールームへ向かうところで、選手たちとハイタッチできる時間も設けられており、試合前のサポーターへの特別な時間提供を最大限に実現しているのだ。


選手たちはピッチで戦うが、そのために細心の気遣いと働きで支え続けているスタッフの力も大きな力である。
選手たちが良い状態で試合に臨めるよう、何時間も前から少しのミスもなく選手たちを迎えられるよう、準備が進められている。

広島だけでなく、各チームこういった準備があるからこそ、戦いに挑む選手たちが戦いの姿となり、ピッチに向かうことができる。

当然選手たちがロッカールームから出て行ったあとは、再びキレイな状態へと整え、ハーフタイムに引き上げてくる選手たちのために
タオルを準備したり飲み物を補充したりと、試合中も次の準備へ向けて動いているのだ。
そういったスタッフたちの支えに、言葉にすることは少ないかもしれないが選手たちは感謝を胸に、結果を求め戦いの場に立つことができているのであろうと伝わってきた。


スタッフたちと交わす 力いっぱいのハイタッチに

今日もありがとうの意味が込められているように、見えた。

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史上一番の良記事!

名無しさん  Good!!0 イエローカード0 2015/09/07|15:33 返信

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