CHANT(チャント) シャルケ04

内田VS岡崎に見る日本人力

2014/12/03 11:14配信

OG

カテゴリ:コラム

ドイツのブンデスリーガ。

ブンデスリーガのクラブに日本人が所属していることが普通になってきていて

昔に比べるとだいぶ海外でも評価されているんだなとあらためて実感します。

スペインやイングランドで活躍することはまだまだ難しく、結果を出している選手がほぼいません。

各国の国民性や文化などが大きく影響しているのだと私は思っています。

そんななか、規律を守りきれい好きでもあり少し堅めのドイツ人には、

日本人は評価されやすく、国民性や文化にも溶け込みやすいということがドイツで活躍できる一つの要因だと思います。

もちろんタフさがなければ、ドイツでも活躍できず日本に戻ることになりますが…

さて、先週末のシャルケ対マインツの日本人対決。

日本代表であり、この両クラブのレギュラーである二人のサムライはこの舞台で当たり前のようにいつもと変わらず闘っていました。

仲間に声をかけているシーンも多く、コミュニケーションもとれていることがわかり

確実にチームの中心選手となっています。

内田選手は非常にミスが少なく、縦への質の高いボールを入れることで得点を生み出し、

ディフェンス面でも持ち味のスピードを活かしながら、相手の危険なスペースをうまく埋めていました。

途中システムが5バックから4バックに変わっても、内田選手自身は何もかわることなく

淡々とプレーをしているところに大きな自信を感じます。

対する岡崎選手は豊富な運動量で相手の裏のスペースだけでなく、

サイドでも起点となりチャンスを作っていました。

この試合でもゴール前の良いポジショニングにより、1ゴールを決めています。

彼が常に裏のスペースを狙っていたことで、シャルケのディフェンスラインがすこし引き気味いなくてはならなくなり、

中盤とディフェンスラインの間のスペースを、韓国代表のクジャチョルなどの選手たちが活用していました。

岡崎の動き出しのスピード、キープ力、決定力はドイツでプレーする選手たちの中で

上位に入るのではないでしょうか。

ディフェンスとしては非常にやりにくい相手だと思います。

試合の方は、シャルケのエースストライカーでありオランダ代表のフンテラールがさすがのシュートセンスを魅せて

4対1でシャルケの勝利でした。

フンテラール選手のシュートセンスとシュートのバリエーションは岡崎選手のない部分であり、

彼の良さが出た試合でした。

岡崎選手は彼の良さを自分自身で把握して活躍していること、できることできないことがわかっています。

フンテラール選手と同じことはできないけど、自分の良さを把握し出し切ることで

結果的に現状はこの世界的ストライカーであるフンテラール選手とゴール数は同じです。

良い選手の真似をするだけでなく、自分の良さを把握することも海外で活躍するために

必要な一つの要素だと思います。

Good!!(0%) Bad!!(0%)

この記事も読んでみる