【マンチェスター・ユナイテッド】行く末はどこへ
2014/09/02 10:07配信
カテゴリ:コラム
アレックス・ファーガソン。
スコットランド人監督の名前を忘れている人はいないでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドで26年間監督を務め、個性豊かな選手達を見事にまとめあげ、
数々のタイトルを獲得しました。
そして、2000年にはナイト位を叙勲されたため、『サー・アレックス・ファーガソン』とも呼ばれ、
デイビッド・ベッカムをはじめ、数々の名選手を育ててきました。
27年間努めてきたこのファーガソン監督が2012-2013シーズンで退任。
その後を同じスコットランド人で11年間エバートンを率いてきたデイヴィッド・モイーズが就任しました。
しかしやはりファーガソンの後を引き継ぐ重圧もあり、
チャンピオンズリーグ出場権を逃したり、歴史的敗戦を繰り返したりと
混乱に陥ったまま解任となりました。
シーズン終了後までは、ファーガソンの教え子であるライアン・ギグスが
選手兼監督として就任したが、チームは7位で終了しました。
そして今年、ブラジルワールドカップでオランダ代表を率いて
3位に導いたルイ・ファン・ハール監督が就任しました。
スペイン代表やブラジル代表などから緻密な研究と大胆な戦術で勝利したのは記憶に新しい。
バイエルンやバルセロナ、アヤックスなどのビッグクラブでの経験も豊富で
数々のタイトルを取ってきました。
『サッカーの天才』と自らが言ってしまうほど、戦術に長け、戦略家であります。
時に、戦術に溺れ過ぎてしまうこともありますが…
そんな彼が自分の考える戦術に当てはまらなければ
容赦なく選手を外していきます。
今回も、日本代表の香川真司だけでなく、ハビエル・エルナンデスやダニー・ウェルべック、ナニなど
錚々たる顔ぶれがすでに放出されています。
補強もパニック補強と言われるほど、慌てて獲得していた感じは否めません。
アンヘル・ディマリア、マルコス・ロホ、ダレイ・ブリント…
そして移籍期限ギリギリになって、ラダメル・ファルカオを獲得しました。
これだけの大物選手をギリギリに獲得したり、放出したりと
シーズンは既に始っていて、まだ1勝模していないなかのバタバタ劇でした。
おそらくこれからがファン・ハール監督の本当のチーム作りになると思います。
彼が不足していると思った箇所、特に左サイドはかなり強化されたはずです。
左利きのビッグネームたちが、きっとファン・ハールのもとで躍動していくのでしょう。
そして、今シーズンからキャプテンを任されているウェイン・ルーニー。
これだけの多国籍軍になったマンチェスター・ユナイテッドを彼がどうまとめていくのか。
かつてはマンチェスター・ユナイテッドのアカデミー上がりの選手達が
大半のメンバーを占めていました。
ベッカム、ギグス、スコールズ、ネビル兄弟、バットなど…
時代とともに変わりゆくユナイテッド。
さて、行く末は…