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「プライベートビューイング」というワールドカップの楽しみ方

2014/06/16 15:28配信

サッカー君

カテゴリ:コラム


ワールドカップの初戦、日本代表は惜しくも負けてしまいましたね。。
残るはギリシャとコロンビア戦。
諦めることなく、全力で応援したいですね。

さて、初戦コートジボワール戦。
みなさまは、どんな場所で楽しみましたでしょうか?

スポーツバーでのパブリックビューイング。
または、スタジアムでの大規模なパブリックビューイング。
自宅でまったり。

などなど、様々なスタイルで応援をされた方がいらっしゃると思います。

でも、スタジアムのパブリックビューイングは遠いし、スポーツバーも店によっては詰め込みすぎて、見づらい。。
かといって、自宅で見るのは少し淋しい。。

そんな方にオススメしたい観戦方法が、名付けて「プライベートビューイング」という楽しみ方です。

プライベートビューイングとは?

パブリックビューイングが不特定多数に開かれたイベントであるのと反対に、知り合いのお店を貸しきって、家族や友人など、知り合いだけを集めて観戦をするイベントです。


「なんだ。結局スポーツバーのパブリックビューイングと同じじゃん!」
と思いがちですが、実はこの「知り合いだけ」という点が、本当に楽で自由で居心地良く楽しめる理由なのです。

スタジアムでのパブリックビューイングで、画面が遠くて見づらい…ということはありませんか??
スポーツバーに行ったら、満員電車さながらまでつめ込まれ、ビールの追加オーダーに30分並ぶ…、という経験もありませんか??

プライベートビューイングなら、そんな心配は必要ありません。
なぜなら、定員も、飲み方も、料金も、全部全部、自分達で決められるからです。


今回は、筆者自身がコートジボワール戦で実施した「プライベートビューイング」の手順をご紹介します。
1つの例として、参考にして下さい!

注意しなければいけない権利問題

プライベートビューイングは、「閉ざされた空間」で「非営利」で行う必要があります。
なぜなら、「一般公開された場所」で「営利目的」でTV放映を売りに集客を行った場合は、TV局に帰属している著作権の中の「伝達権」を侵害する行為となってしまうためです。。

また、この権利は「非営利目的」で行われる場合は許諾の必要がないため、飽くまでプライベートな空間で非営利で行えば問題ありません。
正直、実際は野放しになっているのですが、心から楽しむためにはできるだけルールは守りたいですからね^ ^

それでは、プライベートビューイングの流れを見てみましょう!

STEP1 会場を探す

まずは、プライベートビューイングの会場探しです。
やはり皆で観るからには、20~30人ほどは入る場所を探したいところです。
行きつけの仲が良いお店か、お店をやっている友達がいれば、そのお店にお願いするのがベストです。

今回の筆者の場合は、友人がやっている都内の某ワインバーを使わせてもらうことになりました。
オーナー自体が大のサッカーファンですから、話が早かったです^ ^



お店の方自身がお友達であれば、色んな所で融通を効かせてくれます。
現時点でこのようなお店がなければ、日頃から行きつけのお店を作って馴染みのお店を作っておくといいですね^ ^

STEP2 機材の調達

せっかくですから大画面で楽しみたいですね。
そこで今回は80インチのスクリーンにプロジェクターで投影する、という方法に挑戦してみることにしました。

機材はすべてレンタル。
買うとなかなか立派な値段がする機材たちですが、レンタルですと実は結構リーズナブルに揃えることができるのです。

今回調達した機材は以下の通り。

・80インチスクリーン
・高精度プロジェクター
・スピーカー、アンプ
・TVチューナー

レンタルをするときは、レンタルショップの方に明確に「サッカー観戦をしたい!」と目的を伝えることで、より間違いのない機材を選べると思います。
レンタル前に、実機で動作テストも行いましょう!!

できるだけ大きい画面をオススメしますが、お店に設置することをイメージして、現実的なものを選びましょう!

今回は、この一式で26,000円。
実はそんなに高くない(?)金額で、借りることができました。

STEP3 最低人数、目標人数、上限人数の決定


会場と機材が決まれば、定員が見えてきます。
実際に機材を設置した時の、来場者の配置をイメージします。

また、会場や機材のコストを考えたとき、採算ラインは何名くらいは呼びたいのか。これを最低人数とします。
死角ができるだけできないようにした場合、だいたい何人がベストなのか。これを目標人数とします。

一番注意しなくてはいけないのが、上限人数です。
この手のイベントは、呼びすぎてしまうと結局見難くなってしまい、せっかく来てくれた人が楽しめなくなってしまいます。

30人なら全員楽しめたのに、35人呼んだら皆が微妙と感じてしまう、という上限ラインは必ず存在します。
これでは、プライベートビューイングの魅力が台無しです。

採算を考えるとつい呼びすぎてしまいがちですが、ここはグッと我慢して、上限人数というものを明確に決めましょう。
今回は、最低人数を20人、目標人数を30人、上限人数を40人としました。

STEP4 価格、サービス内容の決定

会場と機材、人数が決まれば、後は当日のサービス内容を決めましょう。

価格の決定方法は、とてもシンプルです。
プライベートビューイングの鉄則は、「非営利」で行うことです。

その理由は、前述の通り著作件の問題もあるのですが、何より飽くまでプライベートなイベントですから、ホームパーティーの延長で皆でコストを出し合うという形にするのが、より自然で楽しめると思います。

ですので今回は、合計コストを最低参加人数割って、1人当たりの最低単価を2,000円と設定しました。
この金額をそのまま「参加費」とすることにしました。

あとは、サービス(飲食)の提供方法はどうするのか。
これは、きっちりとした飲食を提供しても、持ち込み自由で気軽に楽しむスタイルでも、「どんなイベントにしたいのか」によって決めていいと思います。

今回は、「できるだけカジュアルに」「できるだけ来てもらいやすく」というコンセプトであったため、1ドリンクおつまみ付きで2,000円。
後は持ち込み自由という、価格にしました。

持ち込み自由にした理由は、できるだけ参加者の負担を少なくしたかった点と、後はオーナー自身がサービスに追われて観戦ができなくなってしまうのを防ぐためです。笑
そのため、手間のかかる料理は、提供なし、という形で割りきりました。

STEP5 参加者の募集

ここまで来たら、後は誘うだけです。

募集方法は、この時代Facebookなどソーシャルメディアで呼びかけるのが最も速いですね^ ^
個々にメッセージを送るのは大変でしょうから、この方法なら友達だけに一度に周知をする人ができます。

また、30人となると、自分の友達だけではなかなかに大変。。
友達には、その友達も呼んでもらえるようお願いしてみましょう!
今回の場合は、友達が友達を呼んで、倍々ゲームで30人がすぐに集まってしまいました。笑


ポイントとしては、当日急に来れなくなってしまう方は、多くの場合でいらっしゃいます。
ですので、確定した人数の5~10%ほどは少なくなるものと想定して、人数計算をしておくと、想定割れを防ぐことができます。

STEP6 機材の納入~セッティング

こうなったら後は当日を待って機材を納入し、セッティングです。
経験して思いましたが、機材の納入が一番大変です。。

機材はとても大きいですので、これをレンタル会社から会場へ運ぶのは時間も体力も必要です。
この仕事を担当してくれた人には、少し手間賃を支払ってあげたいですね^ ^;

あとは会場のセッティング。
配線は結構複雑ですので、レンタルショップで動作テストをしたときに、配線部分の写真をスマホ等で撮っておくと、とても便利です。

そして、すべて完了したら電源をON!!!
「せっかく友達が大挙として来てくれるのに、つかなかったら…」
いくらテストをしたと言っても、この瞬間が一番緊張します。。

無事について、一安心です^ ^

あとは楽しむだけ!!

後は試合開始を待つのみです。
サッカーは、試合開始前からワクワクして待つのも楽しいですから、集合時間キックオフの30分~1時間前くらいに設定したいですね。

人数も今回は34名のお友達に集まって頂けました。
ちょっと定員的にはギリギリでしたので、上限40名は見誤ったと反省しましたが…、結果オーライです^  ^


そして、いざコートジボワール戦!
80インチの大画面と高音質スピーカーで見ると、迫力がまるで違います^ ^
友達同士なので、恥ずかしがることもなく君が代の大合唱からのニッポンコール。
最高です。

そして、前半早い段階での本田の先制ゴール!!!
早くも興奮のピークが来た時は、心から「頑張った甲斐があった…」と思いました。

その瞬間が、興奮のピークでしたが(苦笑)

何よりも嬉しい「楽しかった」の声

試合には、残念ながら負けてしまいました。。
できれば笑顔の皆さんを見送りたかったですが、これもサッカーですね。
あと2戦、頑張ってほしいです。


今回は、サッカーを普段見ない方も大勢来てくれました。
スポーツバーなどでは、サッカーを知らないと行きづらいらしいのですが、友達がたくさんいるので来たとのこと。
これもプライベートビューイングならではですね!

また、そんな方々が声を揃えて「サッカーって、皆で見るとこんな楽しいんですね!」と喜んでくれたこと!!
企画をした人間として、こんなに嬉しいことはありませんね^ ^







いかがでしたでしょうか?
家でまったり観戦するのも、スタジアムやスポーツバーのパブリックビューイングで楽しむのも素敵な楽しみ方。

ですが、友達が集まれば、結構色々な楽しみ方ができるものです。
機会があったら、この「プライベートビューイング」をぜひ試してみてください!



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真似したい!!

テクノ  Good!!0 イエローカード0 2014/06/16|16:29 返信

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