CHANT(チャント) 浦和レッズ

元気と俺とクラブのPRIDE OF URAWA

2014/06/05 20:05配信

達也★命

カテゴリ:コラム

こんにちは。

先日浦和レッズの原口元気のドイツ移籍前最後の試合と、激励セレモニーが行われ、多くの声援を受けながら、元気は浦和に別れを告げました。

 

元気は浦和を愛し、浦和の誇りを持った選手でした。

ジュニアユースから浦和一筋で歩んできた元気は、契約が切れたタイミングで移籍金なしでヨーロッパに移籍する0円移籍がまだ頻発していた2011年に、自分を育ててくれたクラブに恩返しがしたいと、浦和と長期契約を結び、さらに浦和でタイトルを獲るために、懸命にプレーしてくれました。

 

そんな元気の姿は、まさに浦和の誇りであり、ゴール裏からは

「お前こそがPRIDE OF URAWAだ」という横断幕も出されました。

 

浦和のチャント(応援歌)にもPRIDE OF URAWAという歌があるように、浦和のサポーターはこのPRIDE OF URAWAという言葉を大切にしています。

 

その意味や捉え方は人それぞれで、昔からサッカーどころとして有名な浦和という町の誇りと捉えている人も多いですが、私は世界でも有数のサポーターが支える、日本トップの経営規模を誇る、日本のサッカー界を牽引しなければならないクラブとしての誇りと捉えています。

俺たちはJリーグを引っ張る浦和レッズというクラブの一員なんだという誇り、これこそが「PRIDE OF URAWA」なのだと考えています。

 

選手たちからも、ユース出身の選手を中心に浦和の選手として戦う誇りを感じることができます。

特に選手たちがユニフォームのエンブレムにキスをしたり、鷲掴みにする瞬間は誇りを共有できたような気持ちになり、大きな喜びを感じます。

 

PRIDE OF URAWAを体現する原口元気のドイツ移籍は寂しいですが、浦和で育った選手の世界での活躍に大いに期待したいと思います。

 

ただ一つ、この移籍の中で気になることがありました。

それは浦和の山道強化本部長のコメントです。

 

山道さんは元気の移籍に関しての会見の冒頭で「我々が手塩にかけて育てた選手が、名門ですばらしいクラブでもあるヘルタ・ベルリンに行けるということに対して非常にうれしい気持ちがあります。」とコメントしていました。

 

これに私は少し違和感を覚えました。

 

ヘルタは確かに名門で、平均観客動員数も5万人を超える素晴らしいクラブですが、行けて非常に嬉しいとまで言えるクラブとは思いません。

 

これがバイエルンミュンヘンやレアルマドリーへの移籍ならばこのコメントもふさわしいと思いますが、少し言いすぎなのではないかと思いました。

 

Jリーグとドイツブンデスリーガには大きな差がありますが、浦和とヘルタにはここまで言うほどの差はありませんし、浦和はヘルタに選手を移籍させて喜んでいて良い規模のクラブではないと思います。

 

すごく細かい話ですが、クラブの方々にも浦和の目指すゴールを理解し、PRIDE OF URAWAを共有できれば良いなと思いました。

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