軟式Jリーグ総決算 Vol.1 通算成績で何でもクラブランキング! 「Jで一番試合をこなしているクラブはどこだ!?」
2014/06/04 10:42配信
カテゴリ:コラム
待ちに待ったブラジルワールドカップが近づいてきました。
世間はワールドカップ一色になりつつあり、Jリーグは一休み。
振り返れば、前回の南アフリカワールドカップ。
メンバーのうち、海外組が4人しかいなかったんですね。。。
・南アフリカワールドカップのメンバー表(wikipediaより)
それが、今回は海外組が12人。
その所属クラブにはマンチェスター・ユナイテッドやインテル、ACミランという一流クラブの名前。
たった4年で、日本サッカーの環境はものすごく変わりました。
このように急激に成長した日本代表ですが、そのきっかけは日本にJリーグというプロリーグが誕生したことであることは間違いありません。
Jリーグが誕生して、プロ選手のレベルが上がり、それを見てサッカー選手を目指す人が増え、競争力が増し能力が底上げされ、今の日本サッカーがあります。
そこで、ワールドカップが始まる直前の今、これまでのJリーグを振り返ってみようというのが、今回の記事です!
Jリーグもないワールドカップまでの数日の暇つぶしにでも、お楽しみ下さい^ ^
※2014年5月20日時点のデータです。
Jで一番のベテランクラブはどこだ!?試合数ランキング
まず最初に、普段あまり注目されないランキングを。
Jリーグで、最も試合をこなしている"ベテランクラブ"はどこでしょう?
1年だけで見れば、各クラブは試合数は同じです。
しかし長い年月を通してみれば、その試合数には差が開いてきます。
どのクラブだと思いますか?
※飽くまで「Jリーグ」であり、ナビスコカップは含みません。
↓
↓
↓
チーム | 試合数 |
湘南 | 833 |
東京V | 795 |
千葉 | 750 |
広島 | 749 |
浦和 | 738 |
G大阪 | 736 |
鹿島 | 728 |
清水 | 728 |
名古屋 | 728 |
横浜FM | 727 |
福岡 | 705 |
C大阪 | 700 |
磐田 | 692 |
京都 | 668 |
柏 | 664 |
札幌 | 647 |
鳥栖 | 641 |
山形 | 634 |
水戸 | 621 |
甲府 | 617 |
仙台 | 607 |
神戸 | 588 |
大宮 | 572 |
横浜FC | 567 |
川崎F | 561 |
新潟 | 558 |
大分 | 558 |
F東京 | 510 |
湘南ベルマーレ!!
その数、833試合。2位と38試合も大差をつけての圧倒的なトップです。
また、2位が東京ヴェルディ、3位がジェフ千葉というTOP3です。
そう、お気付きかと思いますが、Jリーグ初期から加盟しており、J2に長く低迷しているクラブが上位にいるという結果に。
試合数が多いということは誇らしい実績ですが、J2に長く低迷している裏返しでもありますので、なんとも素直に喜べないランキングですね。。
「一番強いクラブはどこだ!」通算勝ち点ランキング
さて、今度は定番のランキングです。
数年間の間、強豪クラブとなったクラブは、長いJリーグの歴史の中でもいくつもあります。
しかし、本当の強いクラブとは、長期間を通じて安定して結果を残すクラブです。
マリノス?磐田?鹿島?
一度過去の通算成績を「勝ち点」として積み上げてみてみましょう!
また、J1のクラブばかりをフォーカスしても面白くありませんので、J1/J2は関係なしで単純に勝ち点を積み上げています。
J2で戦うクラブのサポーターであれば分かる通り、J2であっても安定して勝ち点を積み上げるのは大変ですから^ ^;
チーム | 勝点 |
鹿島 | 1,313 |
東京V | 1,207 |
横浜FM | 1,200 |
浦和 | 1,162 |
清水 | 1,162 |
磐田 | 1,149 |
名古屋 | 1,145 |
広島 | 1,130 |
G大阪 | 1,124 |
湘南 | 1,084 |
C大阪 | 1,045 |
千葉 | 1,028 |
柏 | 1,024 |
川崎F | 960 |
京都 | 919 |
仙台 | 915 |
福岡 | 870 |
札幌 | 855 |
山形 | 837 |
新潟 | 833 |
鳥栖 | 820 |
大宮 | 804 |
大分 | 791 |
甲府 | 784 |
F東京 | 763 |
神戸 | 731 |
さすがの王者・鹿島。
2位との勝ち点差、なんと106…。
J史上初の三連覇を達成するなど、永きに渡り残してきた実績は、簡単には追いつけないほどの差となっています。
また、2位がなんと東京ヴェルディ(ヴェルディ川崎)。
J2に定着してからもうしばらくが経過し、昔のような強豪のイメージは完全に消滅していますが、それでもこの順位。
「試合数が多い」のも1つの理由だと思いますが、それでも過去の栄光時代の遺産はまだまだ健在ということでしょうか。
3位の横浜Fマリノスが勝ち点差7ですので、今シーズン中には追い抜いてしまうかもしれませんね。
「昔からあるクラブが有利だ!ずるい!」フェアな勝率換算でランキング
とはいえ、単純な勝ち点の積み上げでは、昔からあるクラブが有利で後発のクラブは面白くありません。
そこで、勝率と引分け率も算出して、それぞれに3pt、1ptを付与。
試合数が多いクラブも少ないクラブもフェアに比較をしてみました。
※100試合未満のクラブは、数値が安定しないため除外していますm(_ _)m
チーム | 指数 |
鹿島 | 1.80 |
川崎F | 1.71 |
磐田 | 1.66 |
横浜FM | 1.65 |
清水 | 1.60 |
浦和 | 1.57 |
名古屋 | 1.57 |
松本 | 1.55 |
柏 | 1.54 |
横浜F | 1.54 |
G大阪 | 1.53 |
東京V | 1.52 |
広島 | 1.51 |
仙台 | 1.51 |
F東京 | 1.50 |
C大阪 | 1.49 |
新潟 | 1.49 |
大分 | 1.42 |
大宮 | 1.41 |
京都 | 1.38 |
千葉 | 1.37 |
札幌 | 1.32 |
山形 | 1.32 |
湘南 | 1.30 |
それでも鹿島!!
そして、意外にも川崎フロンターレが2位に浮上。
川崎はJ2で戦っていたシーズンも多いため、単純に他のJ1クラブと比較はできないかもしれませんが、それでも立派です。
そして、3位は磐田が浮上。
ヴェルディはやはり落ちてしまいました。。。
通算得失点差ランキング
サッカーは1-0でも5-0でも、結果は同じ勝ち点3です。
しかし、それでも大量得点で勝つことは嬉しいですし、強さの証明でもあります。
そこで、この20年間の通算得失点差を出してみました。
チーム | 得失点差 |
鹿島 | 388 |
川崎F | 277 |
磐田 | 270 |
横浜FM | 246 |
G大阪 | 186 |
浦和 | 168 |
東京V | 132 |
名古屋 | 110 |
広島 | 107 |
柏 | 95 |
仙台 | 89 |
C大阪 | 88 |
F東京 | 87 |
清水 | 85 |
新潟 | 48 |
大分 | 30 |
むむむ…、ここでも鹿島が圧倒的。。
まあ、あれだけ勝ち点で圧倒的な差があれば仕方ないか…と思いながらも、2位と111点も差があるのは凄いの一言。
そして、2位は派手な試合が多いことで有名な川崎。
7-0とかの試合があると、大抵川崎だったりしますものね。。
同じく得点力のあるガンバ大阪は、得点も多いですが失点も多いため、マリノスと差がついた5位。
ヴェルディも見事に7位。本当に栄光時代は凄かったのかと感じますね。。
ちなみに逆ランクは…
チーム | 得失点差 |
水戸 | -266 |
群馬 | -188 |
福岡 | -186 |
横浜FC | -169 |
岐阜 | -167 |
神戸 | -131 |
甲府 | -130 |
徳島 | -130 |
湘南 | -122 |
富山 | -115 |
愛媛 | -110 |
鳥取 | -103 |
熊本 | -97 |
鳥栖 | -89 |
京都 | -81 |
岡山 | -71 |
札幌 | -53 |
こちらは水戸が圧倒的。。。
頑張ってほしいとしか言えません。。。
ただ、神戸が-131と大きく失点が上回っているのが、今シーズン調子がいいだけに意外ですね。。
得点が多いクラブ、少ないクラブはどこだ!
点が入る試合は攻撃的なチームはやはり魅力的です。
そこで、通算得点ではなく、1試合あたりの平均得点数が高いチームを見てみましょう。
チーム | 1試合辺りの得点 |
G大阪 | 1.807 |
川崎F | 1.806 |
磐田 | 1.757 |
鹿島 | 1.757 |
盛岡 | 1.750 |
C大阪 | 1.659 |
横浜F | 1.645 |
柏 | 1.581 |
名古屋 | 1.577 |
浦和 | 1.572 |
東京V | 1.556 |
横浜FM | 1.556 |
広島 | 1.507 |
千葉 | 1.500 |
金沢 | 1.500 |
清水 | 1.495 |
F東京 | 1.459 |
攻撃サッカーの代表格、ガンバ大阪が僅かな差でと川崎フロンターレを抑えて1位!
ただ、川崎もさすがの攻撃力です。
そして、今年からJ3参入の盛岡が、頑張って5位に食い込んでいます。
失点が多いクラブ
それでは失点が多い順で見てみましょう。
チーム | 1試合辺りの失点 |
讃岐 | 2.21 |
YS横浜 | 2.00 |
J-22 | 1.92 |
藤枝 | 1.92 |
秋田 | 1.67 |
鳥取 | 1.64 |
横浜F | 1.64 |
岐阜 | 1.60 |
神戸 | 1.58 |
G大阪 | 1.55 |
福岡 | 1.55 |
千葉 | 1.55 |
C大阪 | 1.53 |
湘南 | 1.52 |
京都 | 1.49 |
富山 | 1.47 |
群馬 | 1.46 |
やはり、順位が低いクラブが目立ちますね。。
そして、予想通りのガンバ大阪が、下位クラブに混ざってWORST10入り。
安定のパフォーマンスを見せています。
1試合の総ゴール数(得点と失点の合計)
サッカーは0-0でも楽しめるスポーツですが、それでも得点はたくさん入った方が面白いのは事実です。
特に、点を取ったり取られたり。シーソーゲームはハラハラしますね^ ^
そこで最後に、得点と失点も合わせた1試合の平均総ゴール数でも見てみましょう!
このクラブの試合を見に行けば、よくも悪くも退屈知らず!
もちろん、1位は皆さんご想像通りの"あのクラブ"です。
チーム | 1試合辺りの総ゴール数 |
G大阪 | 3.36 |
横浜F | 3.28 |
C大阪 | 3.19 |
藤枝 | 3.17 |
磐田 | 3.12 |
川崎F | 3.12 |
千葉 | 3.05 |
柏 | 3.02 |
名古屋 | 3.00 |
鹿島 | 2.98 |
東京V | 2.95 |
神戸 | 2.93 |
盛岡 | 2.92 |
J-22 | 2.92 |
秋田 | 2.92 |
浦和 | 2.92 |
湘南 | 2.89 |
ゴールに愛されたクラブ。
リーグ最多得点で降格したというギネス級の記録を作ったガンバ大阪が見事王座に君臨。
そして2位が、今はなき横浜フリューゲルスです。
3位がセレッソ大阪ですので、現役クラブでは大阪がワンツーフィニッシュですね。
これは大阪でサッカーが盛り上がるのもわかります。
鹿島の凄まじい実績
いかがでしたでしょうか。
王者・鹿島とはよく言われますが、思った以上の王者ぶりが数字として現れてきた結果だったかと思います。
この実績は凄まじく、ここ数年ではひっくり返すことは難しそうですね。
こういった形でJリーグのこれまでを振り返り、ワールドカップまでの暇つぶしがとなれば嬉しいです!
それでは、また次回!