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【Jリーグ】 YBCルヴァンカップ 重ねる歴史/新たな歴史 準々決勝第1戦本日キックオフ 【ノックアウトステージ】

2016/08/31 15:52配信

Tomoko Iimori

カテゴリ:コラム


Jリーグ開幕前から続いてきた日本サッカーの歴史を振り返る上で欠かせない大会。
ヤマザキナビスコカップ。
日本サッカーがプロ化し第一に行われた大会であり、数ある歴史と名選手/名場面を生んできた大会は、その名を変え継続した歴史そして新たな歴史を刻む。

大会スポンサーのヤマザキナビスコ株式会社がナビスコブランドのライセンス契約を終了し、ヤマザキビスケット株式会社に2016年9月1日付けで社名変更をすると発表。
YAMAZAKI BISCUITS COMPANYから3つの頭文字をとったYBC、9月5日から発売予定の新製品「ルヴァン」から
新大会名称・YBCルヴァンカップと変更されたことが発表されたのが6月のこと。

ACL組を除く14チームで2つのグループに分かれ、3月から行われたグループステージは6月まで続き、そこから約3ヶ月。

2つのグループから1.2位で勝ち上がった4チームと、残念ながら参戦したすべてのチームが敗退してしまったもののACLを戦った4チームの8チームが、ルヴェンカップの頂点をかけて戦う。

準々決勝のカードは以下の通り。

8月31日 第1戦

大宮アルディージャ×横浜Fマリノス NACK5スタジアム
サンフレッチェ広島×ガンバ大阪 エディオンスタジアム広島
ヴィッセル神戸×浦和レッズ ノエビアスタジアム神戸
FC東京×アビスパ福岡 味の素スタジアム

9月4日 第2戦

横浜Fマリノス×大宮アルディージャ ニッパツ三ツ沢球技場
浦和レッズ×ヴィッセル神戸 埼玉スタジアム
ガンバ大阪×サンフレッチェ広島 吹田スタジアム
アビスパ福岡×FC東京 レベルファイブスタジアム

●大宮アルディージャ×横浜Fマリノス

8月13日にリーグで対戦したときには、1-1と引き分けた両者の試合。
横浜FMは喜田が退場し10人で戦うという厳しい試合にはなったが、後半ATに追いつくという劇的な引き分けとなった試合だっただけに、印象は悪くない。
逆に大宮にとっては10人の相手に最後の最後に追いつかれたという悔しい想いを持った試合だったであろう。
大宮アルディージャにとっては11年ぶりの決勝トーナメント進出。11年前に戦った相手も横浜Fマリノスだった。
その時は横浜Fマリノスが勝ち上がっただけに、その先へと進みたいという強い気持ちを持つ。
鍵となるのはやはり家長となるであろう。どのポジションという表現ではなく大宮には家長昭博というポジションがある。
躍動するか否かで戦い方に大きな違いが生まれるところが大宮の長所でもあり、短所でもあったが、今季は決して頼っているだけという印象にはない。
全員がハードワークをすることで家長をより自由にさせることも可能な力を持っている。
横浜Fマリノスはディフェンスリーダー中澤を中心に熟成された守備と、相手のサッカーを読む力で試合を握ることがキーポイントとなるであろうか。
NACK5スタジアムにて19時キックオフ。

●サンフレッチェ広島×ガンバ大阪

サンフレッチェ広島とガンバ大阪の戦いといえば、Jリーグの中でもビッグカードといって良いであろう対戦だ。
大事な場面で当たることが多いこのカード。
一昨年前には決勝の舞台でぶつかり、広島が2点リードしながらもその後ガンバ大阪が3ゴールを決め頂点に立った。
リーグでも大事な場面でタイトルを懸けてぶつかってきた。
昨年はリーグセカンドステージにてリーグ終盤の ここで勝ち点を落とせないという場面で戦ったガンバ大阪ホームでの広島戦。
広島が勝利しセカンドステージ、そして年間首位という位置に大きく前進。
チャンピオンシップでは頂点を決める試合として、ガンバ大阪とホーム&アウェイで戦った。
宿敵といっても良いであろう相手だけに、お互いが意識を持って戦うことになるであろう。
負けたくない相手のひとつであることは間違いない。
エディオンスタジアム広島にて19時キックオフ。


●ヴィッセル神戸×浦和レッズ

このカードとなったことで、リーグ戦含めて3戦連続で対戦することとなった神戸×浦和。
週末に行われたリーグ戦ではヴィッセル神戸が浦和レッズにホームで2-1で勝利。
浦和はセカンドステージ負けなしで進んでいたものの 前々節に年間首位を走り今季のJリーグの主役ともいえる躍動を魅せる川崎フロンターレとの直接対決に敗れたことに続き、
神戸にも敗れ、まさかの連敗となった。
浦和はそのまま関西に残り調整を続け、今日を迎える。
ヴィッセル神戸はリーグ戦で浦和に勝利したことは大きな自信になったはずだ。
日本代表に選出されている西川、柏木、遠藤、槙野(負傷中)が不在となりリーグ戦とはメンバーが異なるが、浦和のサッカーの形に変化はない。
神戸としては勝利のイメージを持って入りやすい試合になるであろうか。
ノエビアスタジアム神戸にて19時キックオフ。

●FC東京×アビスパ福岡 味の素スタジアム

監督交代という大きな出来事があったFC東京。
監督交代前に1st、2ndと2戦をアビスパ福岡と戦ったが、2戦とも敗戦。
今季3度目の戦いを迎える。
日本代表選出によりキャプテン森重を欠くFC東京だが、2004年以来の頂点を目指すためには負けられない。
対するアビスパ福岡は現在リーグでは年間順位にて最下位と苦しんでいるが、リーグでFC東京に2戦とも勝利していることはリーグを戦う上でも大きなモチベーションになっていることであろう。
東京の監督に就任した篠田監督は、アビスパ福岡でも指揮を執り経営難となった際には涙を流しチームの現状を伝える等、福岡の苦しい時代を過ごした監督だった。
それだけに篠田監督、そしてアビスパ福岡の当時からプレーする選手たち、そしてサポーターにとっては気持ちの入る試合となる。
味の素スタジアムにて19時30分キックオフ。


何事も初戦が大事と言われる。
アウェイゴールも大きな意味を持つ戦い。

YBCルヴァンカップ。
頂点を、奪え。

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