【京都サンガF.C.】 世界共通「KYOTO」にあるプロサッカークラブ 京都サンガF.C.から感じた「おもてなし」の心 【J2】
2016/08/30 12:18配信
カテゴリ:コラム
太陽からの日差しが厳しいと感じるほどの快晴、そして灼熱という表現が正しいのではないかというほどに暑い8月上旬のある日。
向かった先は、京都サンガF.C.の練習が行われているサンガタウン城陽。
京都サンガ独自となる育成の取り組み「スカラーアスリートプロジェクト」に関するお話をお伺いするため、訪れた。
陽が昇ってからの時間が長ければ長いほど気温が上昇する夏の京都とあって、トップチームの練習はこの時期、早い時間から行われることが多いという。
午前9時からスタートしたトップチームの練習は、ミーティングが行われた後スタートした。
サンガタウン城陽では、トップチームが使用するサッカーグラウンドは2面。
芝の養生を考慮し、定期的に使用するグラウンドを替え状態を最良に保っているという。
グラウンドは他のチームから移籍してきた選手たちや練習試合等で訪れた他のチームから芝の状態がすごく良いと言われることが多いという、最良のピッチとなっている。
以前、個人的に訪れた時から変わっていたポイントにすぐに気づいた。
サポーターの見学エリアであり、ファンサービスを受けることもできるエリアに屋根がついていたことだった。
暑い夏、そして雨の日でも熱心に訪れるサポーターのため、少しでも良い環境をと考慮したことがわかる屋根の設置。
サンガタウン城陽ではトップチームの練習時間に合わせ、チームグッズショップがオープンする。
グッズショップが開くことで、熱くても寒くてもサポーターが一息つける場となっていることがとても助かるとサポーターの方が話してくれた。
練習場にあるちょっとした室内での場がサポーターにとってはとても助かり、嬉しいものだと話していた。
夏休み期間ということもあり、午前9時という早い時間からの練習にも関わらず、多くのサポーターが練習見学に訪れていた。
サンガタウン城陽は決して交通の便が良いとは言えない場所にあるが、それでも多くの人々が練習場に足を運ぶ。
日傘や熱中症対策グッズを手に練習見学に訪れている人たち。夏休み中の子供たちも多く目の前でプレーするサッカー選手たちの姿に目を輝かせていた。
サンガタウン城陽に多く集まるサポーターの一人一人に、京都サンガのスタッフさんたちは自ら声をかけ、挨拶をする。
おはようございます。
こんにちは。
たった一言の挨拶かもしれない。
しかし、Jクラブのスタッフ自らが練習場でサポーター人一人に声をかけ歩く姿はあまり見たことがないからこそ、とても新鮮だった。
サポーター側から挨拶として声をかけられ挨拶を返すスタッフはもちろん多く存在するが、
京都サンガはフロントスタッフの方々自らが声を発し、挨拶でサポーターに声をかける。
ほんの少しのことかもしれないが、挨拶をしてくれることでよりあたたかい気持ちになるのではないであろうか。
おはようございます。
こんにちは。
その一声に、いつもありがとうございます。暑い中来てくれてありがとうございます。という言葉さえ感じられる。
それが、京都サンガなのだ。
そこに強く感じるのは「京都」というイメージ。
日本を代表する「おもてなし」精神を感じたのだ。
スカラーアスリートプロジェクトに関してお伺いした、本田将也育成部長のお話の中でも
世界中で知られる「京都」、というひとつの重要なポイントが語られた。
世界のどこへ行っても「京都」のプロサッカークラブであることを伝えると、「あの」京都のチームという印象を持ってもらえるという。
世界各国で京都という印象は日本の歴史にイコールしており、「和」や「純」等、世界からみる日本のイメージとして強く印象を持っている街であることを強く感じるという。
京都にあるプロサッカークラブであること、というのは世界発信においても大きな意味を持っている。
こんにちは。という声掛けは一瞬で、ほんの一声かもしれない。
それでもその一言がチーム側からあることで、どれだけ身近になり、温かい気持ちになるであろうか。
チームスタッフから挨拶をされるとサポーターは笑顔になり、挨拶を返していた。
コミュニケーションをチームから計る。
京都サンガの「スタイル」のひとつなのだと感じた。
練習後のファンサービスの光景もとても距離感が近く、アットホームな雰囲気の中、行われていた。
選手以上にスタッフが距離感近く接することで、スタッフとの会話も多く、笑い声が響く。
応援してくれている人々へ、という京都サンガからの愛情を持ったおもてなしが城陽には溢れていた―。
現在スイス・ヤングボーイズでプレーする久保裕也選手や浦和レッズへと今季移籍した駒井善成選手等をはじめ、
トップチームで現在活躍する育成組織出身選手たちを輩出している京都サンガによる独自の育成への取り組み、スカラーアスリートプロジェクト。
10年を迎え、11年目に突入した京都サンガの育成プロジェクト。
本田将也育成部長にお話しをお伺いしました。
京都サンガの育成への取り組みや、スカラーアスリートプロジェクトという独自の組織。
久保裕也選手への想い。そして輩出した選手たちへの期待と今後も。
内容の濃い、愛情溢れる素晴らしいお話をお聞きしました。
近日、UP予定です。
よろしければ、是非。