CHANT(チャント) 大宮アルディージャ

大宮vsC大阪 首位大宮が正念場を迎えたワケ

2015/09/29 12:23配信

武蔵

カテゴリ:コラム

一時は完全に独走態勢に入った首位の大宮ですが

ここにきて3戦して1分2敗と

完全に休憩を取ってしまっています。

そこまで8連勝をしていたことを考えれば

サポーターのみならず心配になってしまいます。


この日は大宮にとって年に一度の熊谷開催で

埼玉北部エリアのファン・サポーターのためにも

ただでさえ気合が入る一戦です。

そしてその相手は3位・C大阪。

勝ち点差が14あるとはいえ

3位という自動昇格圏一歩手前にいるC大阪は

以前続いてしまっている昇格争いのライバルと言えます。

また、C大阪には第1クールのアウェイゲームで敗戦を喫しています。

これだけ理由が揃っていたら

否が応にも高まる一戦と言えるでしょう。

対する3連勝中のC大阪の2位・磐田との勝ち点差は3。

自動昇格圏になんとしても食い込むためには

相手がどこであろうと勝ち点を上乗せし

上位との差を少しでも詰めたいところです。

そして、いかに相手が首位大宮と言えど

第1クールで勝利を飾った相手に

恐れを抱くようなことはないでしょう。

C大阪が見せる大宮対策・攻撃編

前半11分、アウェイのC大阪が先制します。

この場面に限らず、この試合のC大阪はサイドチェンジを多用し

大宮の442の守備ブロックにスライドを強いました。


この場面も、右サイドでボールを運び

相手の守備ブロックを右サイドに寄せてから

左サイドでフリーとなっていた丸橋祐介にパス。

丸橋からのクロスにエジミウソンが合わせて先制しました。

セカンドトップのような位置での起用となった楠神順平が

右サイドで巧みにボールキープをしている間に

左SHのパブロがゴール前へ走り込み

大宮の右SH・横谷繁を釣り

大宮にとっての右サイドを手薄にすることに成功しています。

片方に寄せてからサイドチェンジ。

これは守備ブロックを敷いたチームを崩すには

是非とも多用したい手なのですが

C大阪はこの試合、そのサイドチェンジもそうですが

サイドチェンジをどう生かすかが

ハッキリと仕込まれていたように思います。

大宮の堅守を支える442の守備ブロックに対し

マイボールを大きく動かすことで相手を動かす

というやり方を攻撃のシステムに組み込むことが出来ていました。

大宮は夏場以降、運動量が落ち

スライドの速度や、相手がボールを動かした際のマーキングが

弱点として露わになっているのが現状です。

特に敗戦を喫した前節・水戸戦では

執拗にサイドチェンジを狙われています。

この場面でも、横谷が中に入った際の

スイッチが遅れた結果と言えるでしょう。

大宮の堅守を崩すための方策が

C大阪にはしっかりと有った、ということが言える場面でした。。

https://www.youtube.com/watch?v=GE8FgHgr5IM&feature=youtu.be

ハイライトでも窺える、水戸のサイドチェンジの執拗さ

C大阪が見せる大宮対策・守備編と勝ち越し点

大宮は得点を狙わなければいけません。

大宮の攻撃の軸は誰でしょうか。

爆撃機ムルジャ

テクニシャンのカルリーニョス

泉澤仁のサイド突破は、場合によっては

チームの攻撃戦術の軸と言うことが出来るかもしれません。

ですが、やはりトップ下の家長昭博でしょう。

J2では反則レベルの個人技、体の強さを持ちます。

C大阪はかつて在籍したその相手のエースにも

仕事をさせないような対策を施してきました。


C大阪は大宮の遅攻時、相手CBは放っておきました。

その代わり、ボランチのカルリーニョスには自由にさせませんでした。

大宮は両SBの特性もあってか

SBからのビルドアップが不得手なチームです。

そのため、ボランチのテクニシャンである

カルリーニョスが数多くボールに触って

前線へボールを届けなければなりません。

序盤はカルリーニョスの高い技術故に、それで上手く回っていましたが

最近では思うようにボールに触れないことが増えています。

そしてC大阪は、カルリーニョスへの警戒を緩めませんでした。

それによりどうなるか。

ボールを運べない味方を援護すべく

比較的フリーマンである家長が下がってくるのです。

家長が下がる、つまり相手ゴール前から遠ざかることによって

様々なデメリットが発生しますが

総じて、大宮の攻撃に怖さが無くなるということが言えます。

結果として、大宮はムルジャへのロングボールが増えます。

しかし、トップ下がいなくなった上に

3トップと言える形でもないため

ムルジャが起点を作ったとしてもフォローは遅く

C大阪のハードマーカー・染谷悠太が

そうそう起点を作らせることもありませんでした。


大宮が前半のうちに同点に追い付きます。

横谷のパスと家長の3人目の動きは光りましたが

基本的にはカルリーニョス→家長→ムルジャという

チームの軸がしっかりパスにより絡んだ攻撃によるものでした。

そして、そのカルリーニョスと家長が敵陣深くで絡んだのは

この場面の他にはあまり見当たらなかったように思います。

C大阪はしっかりとした対策により

首位・大宮を最少失点に抑えました。


後半30分のC大阪の勝ち越し点は

またしてもサイドチェンジからのものとなりました。

大宮はサイドチェンジを恐れたのか

サイドチェンジへの対応を誤ってしまい

出る必要の無いCBが釣り出されてしまい

中のエジミウソンをフリーとしてしまいました。

大宮に求められる「大宮対策の対策」

大宮がここにきて正念場を迎えているのは

ハッキリとした理由があってのことです。

研究されてきた、ということが言えるでしょう。

守備面では2点目のように、サイドチェンジへの対応の改善が

まずは必須と言えるでしょう。


ただ、どちらかと言うと

攻撃面の方が正念場を迎えたと言えるかもしれません。

なにせ、次節は家長とカルリーニョスが出場停止となる上に

若者たちの積極果敢なプレスで5位まで順位を上げてきた

東京Vが相手となるからです。


強力なアタッカー陣を生かすために

そこまで、どうやってボールを運ぶかの

バリエーションを増やす必要があるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=S6SMBtA4Gg0&feature=youtu.be

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